対話をするなら③:L&L無料記事
今日は、そもそも、のお話です。
対話をするには①、対話をするには②に続き、対話する前、準備のお話が続いています。
4.方法
そもそも、対話、コミュニケーションってなんでしょうか。
いろいろな定義があると思いますが、概ね「人と人の間で、知覚や感情、思考を伝え合い、お互いに理解し合うこと。」だと思います。広義には、自分自身の中で行うこともあれば、動物や植物、事象と行うこともあるでしょう。
共通して言えることは、対話やコミュニケーションは、何かを伝え合ったり、理解し合うための「方法」と言えます。
では、「方法」ってなんでしょうか。
ここでは西條剛央さん(「チームの力」より)の定義をお借りします。
方法とは、「特定の状況において使われる、目的を達成するための手段」
大切なポイントは「状況」と「目的」の2点です。「どんな状況で」「何をしたいか」を抜きにして、どういう方法がよいかが決まることはありません。「状況」と「目的」については、対話をするには①でお話しましたね。
言い換えると、どんな人と、どんな状況で、何をテーマに、何を目的に行うのかによって、対話、コミュニケーションの方法を選ぶ必要があります。
図にしてみましょう。
グレーが状況、今いるところから、目的地・得たいもののところまで行く道は、無限にあります。そう、方法とは無限にあるものです。
更に、対話、コミュニケーションに使う道具は、
・ことば
・身振り手振り
・表情、声
・手紙
・絵、図形、地図
・音、音楽
・写真、動画
・空間、模型、建築
・料理、服装、アクセサリー
・ヘアスタイル、メイク
・数式、関数
・論文
書ききれませんね。「ことば」と言っても、そこにはさまざまな種類がありますし、ありとあらゆるものが道具になります。
あなたは、「状況」と「目的」に応じて、対話やコミュニケーションの方法と道具を選んでいますか。
もしかしたら、「ことば」だけに頼りすぎていませんか。「ことば」のやりとりに熱中してしまうあまり、対話ではなく言葉遊びになっているときもあるかもしれません。
みなさんは「ことば」、あるいはそれ以外の道具にのせて、何を伝え、何を理解し合いたいですか。
また、人はそれぞれ得意な方法、扱いやすい道具が違います。ということは、対話する「私の得意な方法、道具」と「相手の得意な方法、道具」も異なることがあります。
そのとき、あなたはどちらの得意な方法、道具を選びますか。
次回はいよいよ、対話の中身についてお話していきましょう。
前回までの記事はこちら
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