対話をするなら②:L&L無料記事
前回に引き続き、人と対話、コミュニケーションする時間を、お互いにとっていい時間にするために必要なことについて、考えていきましょう。
まだ、対話をする前の準備のお話。お茶でも飲みながら、ゆっくり行きましょう。
3.自分の中の整理
人に何かを伝える前に、自分の中を整理しておく必要があります。
・自分が知っていること、わかっていること
・自分が知らないこと、わからないこと
・自分の考え
・自分の感情
・相手に聞いてみたいこと(具体的な事象)
・相手に聞いてみたいこと(考え)
・相手に聞いてみたいこと(感情)
・相手に教えてほしいこと
みなさんは、上記のことが明確になっていますか?
自分が何を知っていて、あるいは知らないで、相手に何を聞きたいのか不明瞭のまま、口を開き、話はじめ、話しながら、考えて、「・・・よくわからないけど、こんな感じなんだよね。どお?伝わったかな?」なんて、ついつい、言ったりしていませんか。
仲の良い友人同士のおしゃべりならOKだと思いますが、あまりに頻度が高くなると、一般的には大人同士の対話にはならなくなってしまいます。
厳しい言い方をすると、自分の中が混乱した状態で「あとは察して、空気を読んで!」というのは単なる甘えです。子供が母親に「言わなくても察してわかってよ!」と求めて泣くことはOKですが、大人が大人に対してやることではないでしょう。ビジネスの場であれば、その人には仕事がもう来なくなります。
すべてを知っていて、わかっている必要はありません。すべてを知っていて、すべてできている人はいないでしょう。大切なのは「知っている範囲と知らない範囲の境界がわかっていること」です。それができていれば、
「私は◇◇◇についてはわからないんだけど、△△△について〇〇〇と考えている。あなたはどう思う?」あるいは、「△△△について〇〇〇まで考えたんだけど、ここから先がわからないんだよね、教えてもらえない?」と聞くことができます。
もしくは、自分の中が混乱している場合、「自分の頭の中を整理したいから、話し相手になる時間をくれない?」とお願いしてもいいですよね。そして、相手が合意してくれたら、甘えて手伝ってもらいましょう。
みなさんはどのくらい自分の中の状態を把握されていますか。対話をはじめる準備はできていますか。
L&Lのマガジンでは、こんなことを書いています。
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L&L -人を観ること、聴くこと-
人の写真を撮ること、参謀役として人の話を聞く日々で気づいたこと。深い沼の底を見に行きたいと思います。
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