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ジェンダーテックとは?(後編)

こんにちは。今回は、私達が考えるジェンダーテックの領域についてご説明したいと思います。

ジェンダーテックの軸は「対象」「課題」「解決方法」

ジェンダーテックの領域は、「対象」「課題」「解決方法」の三軸で俯瞰することができると考えています。「誰」の「どんな課題」を「どうすることで解決する」のか見ていくことで、それぞれのアプリやサービスの持つ特徴、どの領域にサービスが行き届いていないか知ることができます。

Gendertechの三要素

まずジェンダーテックにおける「対象」においては、女性か男性のどちらかではなく、セクシャリティの構成要素である「生物学的性/性自認/性的指向/性表現」で対象を捉えます。

sexualityの構成要素

この考え方に当てはめると、生物学的な性が「女性」である方を対象にしたフェムテックはジェンダーテックの一部であると考えられます。また、フェムテックは、性自認も「女性」を対象にしたものが多いです。

続いては、「課題」について見てみましょう。
現時点で、ジェンダーテックと考えられるサービスや製品は、「偏見」「格差」「犯罪」「ヘルス」を大きな課題として、多岐に渡る課題の解決に役立っています。

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そして、「解決方法」については、「知る」「変える」「無くす」など様々です。

このように、「対象」「課題」「解決方法」の三軸で、各サービスは位置付けられています。日々、新しいサービスが誕生しているため、私達は国内だけでなく海外の事例を調査しています。

ジェンダーテックが目指すもの

最後に、GenderTechが目指すものにおいてお話しします。
従来のように生物学的性だけを定めてサービスを考えると、取りこぼされる対象者が多くなってしまいます。そのため、GenderTechのサービスを考えるときは、セクシャリティの4要素を念頭に置きながら、「性自認/性的指向/性表現が〇〇な人においても使いやすいサービスになっているか?」と検討し、多層的にジェンダーの問題を解決していく必要があると考えています。

ジェンダーテックが目指すもの

いかがでしたでしょうか。
次回は、実際にあるサービスをこの考え方に当てはめて、誰のどんな課題を解決しているのか、ご紹介していきたいと思います。



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