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【ネタバレなし】シン・エヴァンゲリオン劇場版が素晴らしすぎた…庵野と安野の出会いに「ありがとう」と言いたい

note書く男です。

興奮、冷めやらないです!シン・エヴァンゲリオンが素晴らしすぎて…

IMAXで見たんで2400円でした。正直ね、2400万円払いたいと思いましたよ。 いや、払えんけど…

でもローン組んで払うよ。家のローンとエヴァのローン返すためにこの先働くよ。そう思うくらい好きでしたね、シン・エヴァンゲリオン。

美しい心象とほとばしる情動…庵野さんの全人格とエネルギーが流れ込んできて、感情が激しく揺さぶられるというか…

自分も映像の仕事をしているので思うんだけど、この「情動」に満ちた作品を作ることがどれほど大変なことか…

アニメは1人で作れるものじゃないから、自分の内側で燃え盛る炎を一緒に作る仲間にも点火させ、爆発させ、全てを焼き尽くすように作り上げる。並大抵の人間力じゃできないんですよ。それこそヤシマ作戦のポジトロンスナイパーライフルくらいのエネルギーが注ぎ込まれてんじゃないかと。理屈じゃなく圧倒されるものがあった。

僕は、庵野さんが人間を愛しているんだと思った。いろんなことがあったと聞くけれど、紆余曲折を経て「庵野さんは人間を愛している」それがとても嬉しかった。

そして、この作品を作る原動力は奥さんの安野モヨコ先生だと僕は勝手に思っている。

そもそも僕は安野先生が大好きなんですよ。「ハッピーマニア」でハマり「花とミツバチ」「さくらん」「働きマン」…天才と思っている漫画家の1人。つきあっていた彼女の家には「美人画報」があったな。

その安野先生が庵野秀明と結婚する、と聞いた時すごく嬉しかったのを覚えている。自分の好きな才能同士がお互いを尊敬しあい惹かれあう…自分が肯定されるような喜びがあったんだよね。

エヴァンゲリオンはもともとTVアニメとして放送していて、新劇場版はそれを作り直したものだ。なぜ作り直したのか?

僕は安野先生と出会ったから、そして、「愛」の解釈が変わったから…だと思う。

エヴァンゲリオンは主人公碇シンジの成長の物語として描かれる。その成長の触媒になるのは、複数の女性たちだ。基本的に男性でシンジに影響を与える人物は父の碇ゲンドウくらいしかいない。

男の子は女性によって成長する、それは庵野さんのリアルな経験としてあるのだろう。僕だってそう思うし、とても素敵なことだ。結局エヴァってそれだけ言いたい話なんじゃないかと思う。だから、これまでに庵野さんに影響を与えた(好きだった)女性たちとの関係がエヴァには投影されてきたのではないだろうか?

そして、安野さんとの出会いは「エヴァ」を新しく作り直さなければならないと思うほどに大きなものだったのだと思う。

となった時に、あることに気づく。新劇場版から登場する新キャラクターがいることに。真希波・マリ・イラストリアス

彼女は安野さんとの出会いが生んだキャラクターじゃないだろうか?完全投影ではないと思うけれど。安野先生の存在こそが、庵野さんの希望になり、それを真希波・マリ・イラストリアスというキャラクターに託したのではないか?僕が綾波よりもアスカよりも真希波が好きっていうのもあってそう思いたいのかもしれないけれど。

安野先生が描いた大好きな漫画があるんですよ。「おおきなカブ(株)」

庵野さんが新劇場版エヴァを作っていく歩みを描き下ろしてるんですけど、愛しか感じないんですよね。是非読んで欲しい。
僕はシンエヴァンゲリオン見て帰った後、改めてこの漫画読んで泣きましたわ。

男の子「庵野秀明」が女の業を知る「安野モヨコ」と出会って紡がれた(僕の勝手な憶測)「シン・エヴァンゲリオン」は人間愛に満ちていた。純粋なだけではない紆余曲折の先にそれが見えたことは希望でしかない。

シン・エヴァンゲリオンのシンは「新」「真」「心」「神」「sin」いろんな説があるという。僕は「信」だと思った。「シンジ」は「信じ」でもある。

庵野秀明は人を信じることができた…安野モヨコによって。







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