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古民家で愉しむ紙芝居~『みんなの古民家』のこと②

『みんなの古民家』の季節の営みに、紙芝居いっぷく座もちょこんと加えて頂いて4年。
もうすぐ5回目の『冬の巻』を迎えます。

「こんなときに会を開催しても良いものか?」
ある時期そう思うことも勿論ありました。
緊急事態宣言とかまん延防止とか。

そんなとき、季節の様子を撮らせて頂こうと立ち寄った『みんなの古民家』には、次の季節の準備が。

種芋の芽出し。
挿し木の養生。
土おこしに草むしり。

何だかフッと、気持ちが軽くなりました。

そうか。
ここでの紙芝居は、季節の行事。
春になったらガマ様が起き出して、庭先でウグイスが鳴くのと同じ。
誰が見ていなくても聞いていなくても、繰り返されること。
それでいいのだ。

季節を愉しむ。
昔話を愉しむ。
3世代で愉しむ。
次の季節もきっと、良いように。
そんな願いを込めて。

日々の営みが積み重なって、季節が進む。
昨日があっての今日。
今日があっての明日。

その愛おしいまでの繰り返し。
今年も。
また来年も。
繰り返しながらも、今年と違う来年。

『みんなの古民家』の150年は、そんな積み重ねの厚みがつくり出す豊かさを教えてくれる場所です。
紙芝居いっぷく座も、季節の名残とともに次の季節の支度に取り掛かる。
そして旬を謳歌する紙芝居をここで続けて行きたいのです。

紙芝居いっぷく座 拝

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