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古民家で愉しむ紙芝居~『みんなの古民家』のこと①


紙芝居いっぷく座として初めて開催した『古民家で愉しむ紙芝居~冬の巻』から、丸4年
が経とうとしています。
年の瀬、『みんなの古民家』がお正月の準備をするころでした。

『みんなの古民家』は、土間やカマドが昔話そのままに残っている茅葺き屋根のおうち。
代々ここで暮らす家族を守り育み、慈しんで来たこの大御所は、御歳150年以上にもなります。

40年前からは、寝食の住みかとしては使われなくなったものの、畑仕事のあれこれや書斎として使われている大切な場所。
そんな生きた空間であることも魅力のひとつです。
畑仕事を真ん中に、季節を肌で感じながらの手仕事、祭事が今もなお営まれているのです。

もともと落語や日本の昔話をお取り次ぎする紙芝居いっぷく座。
こんな昔話のような場所で紙芝居ができたら、さぞかし幸せなんだろうなぁ。

そんなことをぼんやり考えていた矢先、この『みんなの古民家』が、レンタルスペースとして活用され始めたことを知ったのです。

「息子がやってるんだけどね、"すまほ"で予約できるらしいよ。」

なんという僥倖でしょう!

渡しに舟がツツツと来て「乗りなさいな」と言ってくれているような。
静かな後押しを頂戴して、これが『古民家で愉しむ紙芝居』のはじめの一歩となりました。

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