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弁当屋、春の病で投資を始める

春の病

春ですね。夫の花粉症で春を感じる情緒の無い妻です。春は花粉症と並んでもう一つ流行病が。それは『スタートアップ症候群』そんな言葉があるかどうかは知りません。今、考えました。

春が来ると何故か「何か新しい事を始めなくてわ!」という謎のハイテンションになったりする病。新しい事も、ハイテンションな人も苦手な私は世の中がザワザワするこの季節が実はちょっと苦手です。

そんな私が、今年は何故かこの病にかかったらしく。何となく新しい事に積極的な気持ち。どうした自分…。

投資に挑戦

そして選んだのは『投資』。と言ってもただ、ネットバンクを開設してNISAに少しだけ。もちろん長期投資一択。投資信託だけの非常に初心者らしいチョイス。

なんだ、そんな事か。と思われたでしょうが未だスマホの扱いすら危うい上、最近やっと給料が出るようになった個人事業主の妻としてはチャレンジなのです。貴重な自分だけのお金をどう扱うかは!しかも普段スマホの設定も各種契約関係も全て夫任せなわたし。パスワードと暗証番号の嵐にめげそうになりながら開設が済んだ時は何やら達成感が。まだ何も始まっっていないけど。

それでも何とか、僅かなお金を米国株インデックスに投資。正直まだ何が何だかさっぱり分からない。でも実際始めてみた方が『何が分からないか』が分かるので勉強し易いですね。

夫も、同時に始めたのですが彼は『壊滅的に待てない』タイプなので個別株の短期投資。ゲーム的で楽しいらしい。つくづく正反対な夫婦。

思わぬ効果①世界と繋がる窓

まだ始めたばかりで何と言って結果が出るわけではありません。ただお金のメリット以外に思わぬ効果がありました。

私は普段、超内向型。おうちが1番、美容院の予約は一大決心だし、名古屋に行くだけで大冒険(豊橋なので電車ですぐです)。なので海外なんてもってのほか。38年間1度も日本を出た事はありません。

そんな私にとってテレビやネットで見る海外のニュースは遠い世界のお話し。ドラマや小説の世界とあまり変わらない感覚でした。それが、投資を始めた事でちょっと変わってきました。自分とは関係無い話だった海外のニュースが自分の持っている株価に僅かなりとも影響する。不思議な気持ちです。閉めっぱなしのカーテンを開けたらテレビと同じ景色が実際にあったみたいな。

思わぬ効果②夫婦の会話が増える

もうひとつ変わったのは夫婦の会話。夫婦で店をやっていると、どうしても目の前の仕事に追われて会話はほぼ仕事の話し。中々遠出も出来ないので、新しい話題が無い。

それが、最近はお互い投資のヒントになるかもと今まで興味の無かった分野の情報も気になる様に。話題のバリエーションが増えました。一つの企業の動きが、どんな風に他の企業や時流に影響するか。そんな『繋がり』も意識するようになりました。

個人事業主は一生懸命働くほど時間も労力も消耗して視野が狭くなりがち。でも商売は世の中の流れを読まないといけない。自分達の周りだけ見ていると流れの変化に気づくのが遅れるかも。

そんな私達にとって気軽に、しかも世界規模で世の中を眺められるツールとして投資は面白いと思っています。

とはいえ、ビビりの私は相変わらず投資という窓からこっそり外の世界を眺めるだけです。それでも、いつか窓を開けてみようか。夫と一緒ならドアを開けて出かけてみても大丈夫かも。そんな気持ちがちょっとだけ芽生えたのは、春の病のおかげかもしれません。

春も悪くないですね。


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