無人販売所1周年、失敗を積み重ねる
2月、無人販売所オープンから1年が経ちました。
大きな問題は無く今日まで営業出来ています。でも小さな失敗は沢山ありました。
【失敗1 】休みの代償は1週間
本業の弁当配達が忙しい時期は無人販売所は休み、又はオープンを遅らせていました。1度休むとその後1週間は客足が著しく減ります。有人販売の時よりダイレクトだし長引く印象。以前書いた通り無人販売は商売というよりコミュニケーションツール。より、地域やお客さんにとって役に立つ事がある場合は無理にやらないのが基本方針。その判断に後悔はありませんが、『どうしたら、両方やれるか』をもっと考えるべきでした。
【失敗2 】変わった物は売れない
最初の頃は良かれと思って色々な種類の商品を出してみたのですが、結果売れるのはオーソドックスな物。無人販売では説明が出来ないので『これは何だろう?』と思われる様な物は警戒されるようです。パッと見てわかるロコモコ丼やカレーライスなどが人気です。後、面白いのは種類は少ない方が良いという事。種類が多いと何故か買い上げ個数が落ちる。選ぶのに疲れてしまうのかな?無人販売所に来る目的は気軽にパッと買えるから、という人が多いのかもしれない。
【失敗3】スペースが空くと売れない、散らかる
休むと良くないから少しでも並べてオープンするようにしてみた。でも物量が少ないとスペースが余る。スカスカになると残り物感が出るのか売れない。そして、1度手に取って戻す位置が分からなくなるので散らかる。接客スタッフがいる時は都度整えれば良かったのですが無人だとそれが出来ない。その頃ちょうど夏になり保冷対策の為に発泡スチロールの箱に商品をしまうようになった。これが実はスペース問題も解決してくれました。
いくら売れてもスカスカ感は出ないし。箱に入れるとスペースが狭いので例え残り2個でも残り物感が出にくい。売れ残りが格段に減った。もちろん箱に商品名が書いてあるから、ちゃんと元の位置に戻してくれて散らからない。
そんな感じで、細々小さな失敗をしては修正をしています。後は金額は当初500円均一にしていましたが今は200円や300円の物もあります。10円単位になるとちょっと敬遠されたので100円単位にしています。
どれも、本当に小さな事です。ありがたい事に時々、お店を始めたばかりの方や集客に苦戦している経営者さんに『どうしたら集客やリピーターを増やせるか』と相談を受けます。そういう時に夫や私が言える事はチラシの色味や置き場所、商品を置く向きなど些細な事だけ。案の定聞いた側の反応は薄いです。そして本当に簡単な事でも、いや簡単だからなのか、やらない。
『そんな事で変わるわけない』
直接言われはしませんが、たぶんそう思ってるのかな?でも、残念ながら私達は一発逆転の必殺技は知りません。毎日『そんな事』の積み重ねを続けるしか出来ないし、意外とこれが近道だとおもっています。
日常の中で買い物や消費をする時って意外と『そんな事』って言うくらい小さな事が決めてになったりする。触り心地が良いとか手に取りやすい位置にあるとか。うちの様に単価の低い商品は特に。どんなに良さげでも届かない棚に有る物を店員を呼んでまでは買わない。
さて、話を戻して無人販売所の2年目も修正は続きます。発泡スチロールBOXで解決したかに思えたスペース問題。続ける内にチョット物足りなさを感じるように。BOXで整理整頓された分売り場に色味というか動きが無くチョット殺風景。後、いくら誤魔化してもやはり根本的に物量が足りない。せっかく来てくれるお客さんにも申し訳ない。でも現状増産は厳しそう。何とか弁当の数はそのまま売り場を埋めてお客さんにも喜んで貰える方法はないか。
そこで、前回チラッとかいた八百屋さん作戦。弁当用の仕入れを兼ねて野菜を納品してもらう事に。思い切ってスペースを半分野菜で埋めてもらいました。
おかげで売り場が華やかになり大満足!しかし、またまた誤算が…
最近の物価高の影響もあってか、お得な野菜が大好評!来店人数も順調に伸びて、ついでに弁当も売れて…やっぱり弁当が足りない!!
これは成功なのか失敗なのか。いっぽの試行錯誤は続きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?