商船三井(9104)



日本郵船、川崎汽船が上方修正しており、商船三井も上方修正することが考えられるため、少し分析してみた。

2024年度業績見通し

ドライバルク事業
→市況回復傾向が続くも23年度貸倒引当金の戻入れ剥落のため前年度比減益。
エネルギー事業
→堅調な運賃市況により増益見込み。
製品輸送事業
→運賃市況の上昇により堅調。下期にかけ新造船が多く施工される。
ウェルビーイングライフ事業
→不動産の賃料減やMITSUI OCEAN FUJI投入に伴う一時費用により減益見込み。
事業利益/ 経常利益/税引前当期利益/ 当期純利益
:前年度比+409億円/ -289億円/ -504億円/ -466億円
為替・燃料単価前提:為替:¥140.83/US$、燃料単価(VLSFO) $660/MT

業績上振れ要因


オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)が業績上振れ。
紅海情勢からくるコンテナ船運賃の上昇。

リスク

中国経済低迷によるドライバルク船収益の伸び悩み。
コンテナ船の新造船竣工期による需給の緩み。
新規コンテナ船の竣工増加による運賃の頭打ち感。


日本郵船が上方修正する中で川崎汽船も上方修正を発表

日本郵船の上方修正理由
→ONEの上方修正+航空運送事業+物流事業、不定期専用船事業における堅調な市況推移+円安の進行等

川崎汽船の上方修正理由
→製品物流セグメントにおける堅調な輸送需要+ONEの上方修正

簡単まとめ

円安や運賃市況の上昇による追い風は受けているものの、今後円高の進行や新造船により需給緩み運賃が下落する恐れもある。


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