めぶきFG(7167) 暴落時の銀行株について

時価総額5680億円、PER10.7倍、PBR0.56倍、利回り2.51%。

傘下に常陽銀行と足利銀行を持つ。

業績ハイライトには投資家が知りたいことがよくまとめられていますね。
預金・貸出金も共に増加。
2024年度のROEは5.3%程度を計画。
業績予想としては日銀の政策金利修正はなしを前提としている。

東洋経済による99行のうちの地銀決算ランキング

常陽銀行
衰退度ランキング91位
有価証券評価損益ワースト89位
本業利益ワースト89位
自己資本比率ワースト89位
預金減少率ランキング80位

足利銀行
衰退度ランキング84位
有価証券評価損益ワースト53位
本業利益ワースト84位
自己資本比率ワースト83位
預金減少率ランキング66位

ランキングより常陽銀行、足利銀行ともに収益性、財務健全性、運用力が他の地銀に比べて高いことがよくわかる。
足利銀行の有価証券評価損益がワースト53位と少し高めであることが気になるが、評価損益は129.32億円とそこまで心配する必要はないかも。

総括


めぶきFGは地銀として比較的収益力、財務健全性、運用力が高い。さらに自社株買いや増配もおこなっており2024年度の総還元性向は46%と高い。優良地銀で株主還元にも積極的とだけあり年初来の株価パフォーマンスも日経平均を上回る形となっている。暴落による影響は未知だが今後も収益が伸び続ける公算は大きいと考えられる。


暴落時に銀行株を買うのは悪手か?

円高によるメリットは外貨調達コストが減少すること。
暴落することにより、株式の損益は減少。一方で債券の含み損は解消していくことが考えられる。故に運用力が高い銘柄が今後も伸びていくことが考えられる。ただ、株価の下落要因にもより、経済の低迷懸念などがある場合は中央銀行が政策金利を下げることなどにより銀行株にとって向かい風となることもある。正直、暴落時は市況が大きく変化している時でもあり見通しが立てにくくなっているため慎重にならざるを得ないかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?