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それ誰の期待ですか?

先日、娘は18歳の誕生日を迎えた。ついに成人となった。

ずっと我が子には変わりないが、子育てはひと段落といった感じ。母としては嬉しさの中にも寂しさもある複雑な気持ちというのが正直なところ。

母になって、子どもをしっかり育てることが自分の夢のようになっていた。いや、夢というよりもはや義務。ちゃんと育てることが母親の仕事。そんな感覚だったかもしれない。子どもの出来が親の成績みたいな…

でも、今思うと、当時からそんな感覚に違和感を感じていたのだろう。

中学受験の時の塾の空気が私はとても苦手だった。子どもたちが志望校に向かって努力している姿を見るのはもちろん大好きだったが、その保護者の空気が苦手だった。

子どもたちの成績の話題で盛り上がる母グループ。上辺では仲良さそうに振舞っているけど、ライバル心は強く、よそのお子さんがどんな勉強をどれくらいしているのか気になって仕方ない。そして情報を仕入れたら○○さんのお子さんはこんな勉強してるんだってとまたその話題で盛り上がる。

あぁもう無理!!

もう本当に苦手すぎて私はいつもギリギリに迎えに行き、誰とも喋らない日々を過ごしていた。

受験に情報は大事だけども、隣のお子さんがどんな勉強しているかなんて、私にとってどうでもよかった。勉強法など分からないことがあるなら、塾に行ってるんだし、先生に聞けばいいと思っていた。

よその子と比べて、母親自身が苦しくなり、そのストレスを子どもにぶつけることとなり、子どもの反発を買う。

これでは受験自体が苦しい思い出にしかならない。しかも、受験が終わって中学に入学しても、また同じことを繰り返す。
○○さんちのお子さんは○○塾に行ってるらしい、うちの子も塾行かせた方がいいんじゃないかしら?とか…

そんな時間があるのであれば、その時間我が子をしっかりと見て、小さな変化、成長を見落とさず褒めてあげる方が、よっぽど子どもの成長につながる気がしてならない。

周りの動きに振り回されず、その子にはその子の生き方があることを尊重する。自分だって親から押し付けられた人生なんて生きたくないだろう。子どもだって同じ。親の期待に応える人生を生きていったとしたら、いつか自分の理想と現実とのギャップに落胆することになるかもしれない。

幸せなのは親も子もそれぞれが自分の期待に応える生き方をすること。
私は親として自分の期待に応える生き方をしている姿を見せることが最高の子育てだと信じている。

さて今日も自分の期待に応えていこう!

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