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人の話をちゃんと聞こう

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


今回は最近思い出した、
15年以上前のある参観日での
出来事を書いていきたいと思う。



皆さんも
もしかしたらこのような
体験をした事があるかもしれないが


僕には

「人の話はマジでちゃんと
聞いといた方がええなぁ」


と心底感じたエピソードがある。


僕が小学校の1年生の頃、

あれは人生初の参観日だった。


確か2時間目か3時間目の
国語の授業に
授業参観が組み込まれていたのだ。


朝の時間、担任の先生から説明がある。


「はい、今日はいよいよ授業参観です。
皆さん緊張していると思います。
先生も緊張しています。」


僕はできたばかりの
小学校の2期生だった。

先生方も参観日には
あまり慣れていなかったのだろう。

「で、今日は皆さんに作文を読んでもらいます。」

どんな内容の作文だったか全く覚えていないが


前の授業でみんなが書いた作文を
順番に読んでいくような
そんな形態の授業になる予定だった。


「お父さんお母さんが見に来られているので
緊張してうまく読めないこともあると思います。

なので、あるルールを決めたいと思います。」


小学校1年生のまだ可愛らしかった僕は
先生の話にグッと耳を傾けた。


何か重要なことを言いそうだと感じたのである。

「列ごとに前から
順番に読んでいってもらうんですけど
もし、本当に緊張して
読めない、無理だとなったら
後ろの人に向かって
ピースサイン送ってください。」



担任の先生が手をチョキにして
みんなの前に出す。



「前の人がこのポーズをしたら
後ろの人は
前の人の順番を飛ばして
作文を読んでください。
飛ばされた人も落ち着いたら
また読んでもらうので教えてください。」


ええ!

何そのルール!?


まあ無理に読ませないという
担任の先生の配慮ももちろん理解できたのだが
何か引っかかるというか


親御さんが見に来られているのだから
いつもの成果を見せた方が良いのではないかとも
思ったがその方が
ありのままを見せることにつながるので
まあ良いかと僕は自分を納得させた。


「じゃあ皆さん今日も頑張っていきましょう」



数時間後


学校内の廊下に香水の匂いが充満しはじめた。

はじまるのか


僕は特に緊張はしておらず、

こいつのお母さんは絶対あれやろな

とか

〇〇ちゃんはやっぱりお母さんも可愛いんかな

など

色々予想してみようと
呑気に考えていた。

そしていよいよチャイムが鳴った。


順調に進んでいく。

数人が読み終え、
みんなちゃんと読んでるやんと
なぜか上から目線で思った矢先、


クラスメイトであるH君が
後ろにピースサインを出した。


あぁ、H君
君はやってしまうのか

逃げたとは思わないが

H君は普段、休み時間中や
授業中も結構ふざけるタイプだったので
このタイミングで
緊張するとか
照れるとは思わなかったのだ。


数秒、教室内に静寂が訪れる。


H君がピースサインを振って強調する。


後ろはK君だった。


K君が


え、なになに?


みたいな顔をしている。



え?


K君?


もしかして状況を把握できていないのだろうか

K君は自分が悪いとは
全く思っていない表情のまま

H君のピースサインすら
全く見ていないのだ。


え、なになに?

みんな俺のこと見てない?

俺ちゃうで次?




違うのだK君


今教室中の視線が君に集まっている。

君だよ


君なんだよ


担任の先生は
なるべくこのシステム自体は
親御さんにばれたくないのだろう。


それは教室中のみんなも同じ気持ち

不自然なピースサインは
みんなに見られているし

バレるのも時間の問題だが

あくまで暗黙の了解として
処理したいのだ。



それなのにK君は


え、なになに?

みんな緊張してんの?

という表情を続行している。




お前やお前!

もうお前が気付くしかないんよ!


誰もお前を助けれない!


頼むわ!


どえらい空気なってるで!



その時僕は人生ではじめて
心の底から実感した。


人の話をちゃんと聞こう


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