2014年学習院大学文学部日本史論述答案

答案例
 北条時頼は鎌倉幕府の5代執権である。政治面では宮騒動で九条道家・頼経父子を失脚させ、宝治合戦で有力御家人の三浦泰村を滅ぼして、北条氏の幕府における地位を確立し、執権退任後も権力を保持した。増大する所領紛争の裁判への対策として、判決の原案作成を担当する引付を設置し、裁判の迅速・公平化をはかった。朝幕関係では親幕派の後嵯峨上皇に院評定衆の設置を求めるなど、幕府優位の関係を維持しつつ、宗尊親王を将軍に迎えて、幕府の権威付けをはかった。文化面では禅宗に帰依し、渡来僧の蘭溪道隆を保護し、建長寺を創建した。(250字)

設問要求…北条時頼について、指定された行数(7行)で説明する。

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