2019年明治政経日本史論述答案例

史料A「記者」
答案例①…新平価での金解禁までは読み取れないと判断
政府の旧平価での金解禁による緊縮財政を無計画で財界に混乱を招くとし、為替相場の実態に即した松方正義を例に出し、批判した。(60字)

答案例②…新平価での金解禁を主張したという知識を踏まえて書く。
 政府の旧平価での金解禁による緊縮財政を無計画で財界に混乱を招くと批判し、為替相場の実態に即し、新平価で解禁すべきとした。(60字)

史料Bの「私」
答案例
金解禁のために必要な緊縮財政は、失業者の増加や購買力の低下に伴い、不景気に発展するため、金解禁の実施を見直すべきとした。(60字)

設問要求①…政府の緊縮方針を史料Aの記者はどう捉えているか(60字)
設問要求②…政府の緊縮方針を史料Bの私はどう捉えているか(60字)

①は石橋湛山が旧平価での金解禁に反対だったことを知っていると、史料が読みやすい。史料からは記者が金解禁をやるべきだと捉えることは必ずしもできないので、「新平価での金解禁を主張している」点は書かなくてもよいだろう。

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