2023年一橋大日本史第3問答案例

答案例①…問3で書く
1①鉄血勤皇隊。②非核三原則。2ソ連を仲介とした和平交渉を進めた。3朝鮮半島が南北に分断し、中国大陸の内戦で共産党が優位となり、中華人民共和国が成立するなど東アジアにおける冷戦は激化した。これを受け、アメリカは日本の占領政策を転換し、さらには日本を独立させて、西側陣営に組み込もうとした。朝鮮戦争の発生を受けて対日講和に向けた機運が高まる中、吉田茂内閣がアメリカを中心とする西側陣営との単独講和を推進したのに対し、日本社会党などの革新勢力や知識人層はこれを批判し、ソ連や中華人民共和国を含むすべての交戦国と講和すべきだとする全面講和を主張した。4嘉手納基地。5高度成長期後半の佐藤栄作内閣期になると、騒音や大気汚染などの公害被害に代表される高度成長のひずみが都市部で深刻な問題となった。これを背景に、ひずみの解消を訴えた大都市の首長候補が革新勢力の支持を受けて勝利して、革新自治体の成立が相次いだ。
(399字)
 
答案例②…問5で書く
1①鉄血勤皇隊。②非核三原則。2鈴木貫太郎内閣はソ連を仲介とした和平交渉を進めたが、対日ソ連参戦で失敗に終わった。3吉田茂内閣がアメリカを中心とする西側陣営との単独講和を推進したのに対して、日本社会党など革新勢力や知識人層はこれを批判し、ソ連や中華人民共和国を含む交戦国全てと講和すべきだとする全面講和を主張した。4嘉手納基地。51950年代中頃から始まった高度成長は、自民党政権が経済成長を優先して公害対策を放置したために、四大公害病や過密化が進行したことに伴う都市部で騒音や大気汚染の被害が深刻化し、住宅や病院の不足も目立つようになるなど、佐藤栄作内閣期の1960年代後半、高度成長のひずみが深刻な社会問題となった。これらを背景に、公害規制などひずみの解消を訴えた大都市の首長候補が、東京都知事に当選した美濃部亮吉のように日本社会党や日本共産党など革新勢力の支持を受けて勝利して、革新自治体の成立が相次いだ。(400字)
 
答案例③…問3・問5バランスよく
1①鉄血勤皇隊。②非核三原則。2鈴木貫太郎内閣はソ連を仲介とした和平交渉を進めたが、対日ソ連参戦で失敗に終わった。3朝鮮半島が南北に分断し、中華人民共和国が成立するなど、東アジアにおける冷戦の激化を受け、アメリカは日本を独立させ、西側陣営に組み込もうとした。朝鮮戦争の発生を受けて対日講和に向けた機運が高まる中、吉田茂内閣がアメリカを中心とする西側陣営との単独講和を推進したのに対し、日本社会党など革新勢力や知識人層はこれを批判し、ソ連や中華人民共和国を含む交戦国全てと講和すべきとする全面講和を主張した。4嘉手納基地。5高度成長は、経済成長を優先したため、騒音や大気汚染などの公害被害が問題となるなど、佐藤栄作内閣期になると、高度成長のひずみが都市部で深刻な問題となった。これを背景に、ひずみの解消を訴えた大都市の首長候補が日本社会党など革新勢力の支持を受けて勝利して、革新自治体の成立が相次いだ。
(400字)

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