2013年学習院大学文学部日本史論述答案

答案例
 国会開設の勅諭を契機とし、ヨーロッパでドイツ憲法を学んだ伊藤博文を中心に起草、枢密院での審議・修正を経て、欽定憲法として発布された。内容面では、天皇主権を規定して天皇に政治権限を集中しつつも、行政は内閣、立法や予算審議は帝国議会、司法は裁判所、統帥は軍令機関が実質的に権限を行使することで、天皇の下に各機関が分立する体制をとった。国民の権利は法律の範囲内で認められ、公選制の衆議院を通じ、国政参加の道が開かれ、日本はアジア初の立憲国家となった。太平洋戦争後、GHQの改憲指令を受け、日本国憲法に移行した。(250字)

設問要求…大日本帝国憲法について、指定された行数(7行)で説明する。
 *帝国憲法は廃止が明記されたわけではないので、「移行」とした。

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