2023年阪大日本史第2問答案例

室町幕府は、直轄領の御料所から年貢・公事を徴収し、内裏造営など国家的行事の際、臨時税として段銭・棟別銭を守護を通じて賦課したほか、日明貿易の利益を財源とした。また、幕府は商業発展に背景に、流通経済への課税を主な収入源とした点に特徴があった。京都で高利貸しを営む土倉・酒屋への課税、京都の入り口など交通の要所に関所を設けて徴収した関銭がその代表例である。土一揆の発生に伴い、徳政が行われ、土倉・酒屋への課税が難しくなると、分一銭などを財源とするようになった。(228字)

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