【自己啓発講座②】緊張緩和


こんにちは、Ryotaです。
専門は心理学・教育学です。

今回は自己啓発講座の2回目「緊張緩和」というテーマでお伝えしていきます。

緊張はなぜ問題か?
緊張の問題は根強くて、僕自身も昔は緊張しがちだったんですけど、今日お伝えする緊張緩和の方法を知ってからはもうほとんど緊張することがなくなりました。

緊張が強いことの問題はやはり高いパフォーマンスを維持できないことにあります。

緊張が邪魔して本来の実力が発揮できない。
このようなことで悩まれている方は多いのではないでしょうか?

たとえば、プレゼンテーションでもデザインはしっかりできているのに、いざ本番になるとしどろもどろになって上手く話すことができない。

すごく内容は濃いし準備に時間をかけたのに・・・ととても悔しい思いをしてしまいます。

このようなことは緊張があなたにブレーキをかけることによって生じます。

そのため、しっかり緊張をマネジメントする能力を高めておくことが大切なのです。

緊張に対処するためにはなぜ緊張が生じるのかと言うメカニズムを理解しておく必要があります。

緊張が生じるのは予期不安というメカニズムによります。予期不安って何かというと、自分がネガティブな体験をしている未来を予期することによって生じる不安のことです。

たとえば先程のプレゼンテーションで考えると、「自分の話が伝わらずみんなから馬鹿にされて笑われるかもしれない」と未来を不安に思うのは予期不安です。

逆説志向
予期不安は心理学用語です。
予期不安への対処法は心理学ではある程度確立されています。

有名な技法としてはフランクルが提唱した逆説志向があります。

これはロゴセラピーと呼ばれる心理療法の技法の一つで、不眠症への効果が科学的に示されています。

たとえば、会社のプレゼンテーションで失敗するかもしれないという予期不安があるとしたら、普通は「失敗してはいけない」と考えてしまいますが、逆に「失敗したい」と考えます。

これが逆説志向です。

声に出しても良いですし、脳内で繰り返しても構いません。
とにかく「〇〇してはいけない」→「〇〇したい」に変換して繰り返してください。

そうすると不思議なことに予期不安は徐々に収まってきます。
※ただし、逆説志向は希死念慮に対しては禁忌とされているのでうつ病の方は使用しないでください。

逆説志向は心理学に基づいた技法なのですが、これは自己啓発講座なので自己啓発的な対処法をもう一つお伝えします。

ボディイメージの拡張
それは自分のボディイメージを巨大にするという方法です。

これは一対一、もしくは一対集団という場面で緊張を感じる時に使うことができる有効な方法です。

結論から言うと、緊張が大きい人というのはその対峙した相手にボディイメージの大きさで負けています。

相手の方が自分より大きな存在だと感じているから緊張が生じてくるのです。

もちろんこれは自己啓発的な話なので何のエビデンスもないのですが、たとえば動物園に行った時のことを考えてみてください。

猿のような小さな動物は人間に対してキーキー言って威嚇してきます。

一方、ライオンやトラといった強い動物は人間に見られていても吠えたりしません。それどころか寝ていたりします。

これは人間よりも自分たちの方が強いことをどこかで感じているからだと思われます。

逆に猿は自分より強い人間が目の前にいるからキーキー鳴いているのです。

このような性質は人間にも存在します。そのため、相手の方が大きい存在だと感じると緊張してしまうのです。

ではどうやって対処するのかというと、自分のボディイメージを拡張するしかありません。

具体的には自分の憧れるキャラクターに同化したり(まるでそのキャラクターであるかのように振る舞う)、地球など大きいものとイメージの中で同化します。

すると、イメージの中では自分が巨大化しますので、この大きさに確信が持てている状態だと緊張はしません。

本当にできるのか?と思われるかもしれませんが、イメージの中での話なので十分可能です。

実際に同化するイメージを1つ決めて、それを維持したまま誰かと話してみてください。

しばらくは緊張から解放されているはずです。
あとは訓練を重ね継続時間を延ばしていくとこの技法を身につけることができます。


というわけで、今回は以上です。

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