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#74 大ヒットランドセル「天使のはね」と知的財産

こちらのnoteの内容は音声でもお聞きいただけます↓
https://stand.fm/episodes/605e9b0cb5b86678ec098107

もうすぐ3月も終わりということで、これから、入園・入学・入社のシーズンですね。
みなさまの中にも、お子さんが幼稚園に入園するとか、
甥っ子姪っ子が今度中学生でといったこともあるんじゃないかなと思います。

そしてやっぱり小学生といえば、
新しいピカピカのランドセルを背負って
通学する姿、可愛いですよね。

僕の時代は、ほぼ全員、男の子が黒で、女の子が赤のランドセルを使っていましたが、
今は、紺色とか薄紫とか、ピンクとか茶色とか、いろんな色のバリエーションがあります。
縁の部分が彩られたり、刺繍がついてたりするものもありますね。
個性や多様性が重要視される、今の社会を反映しているなと思います。

★セイバンのランドセルから「天使のはね」が登場するまでの歴史

そんなランドセルの業界でトップシェアを誇るのが、
セイバンという会社の「天使のはね」です。
「背筋ピーン」のCMでも話題になりましたね。
2003年の販売から、一時は50%ものシェアがあったそうです。

セイバン社がランドセルの生産を始めたのが1946年で、
ランドセル自体が普及し始めたのが1950年代~60年代の高度成長期ですから、
まさにランドセルの普及に貢献した立役者といっても良いでしょう。

そしてセイバン社は、1970年代頃から
「背負いやすさ」を追求して、
肩のベルトのつけね部分の改良を重ねていきました。
背負いやすさの時代」ですね。

それから次第に、
ランドセルは「軽さの時代」にシフトしていきました。
1993年には、
「わずか740gのランドセル」として、
セイバンのランドセルがギネスブックに登録されます。

ただ、ランドセル自体を軽くしても、
教科書とかを入れると重くなります
よね。
子供たちの肩と腰にはかなりの負荷がかかって、
健康にも影響を与えます。

そこで新たに誕生したのが、
「天使のはね」
です。

★「天使のはね」の登場と名前の由来

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