頂いたお題№3『俳優のオファーが来たらどうする?』
俳優のオファーが来たらどうする?というお題をいただいたのでこれについて書いていきたいと思います。
お題は随時募集しております。こちらから送れます。
俳優のオファーというものがどういうもので、どういう経緯で来るものかわからんが、基本的にはお笑いの仕事だけをしていけたらと思っている。
理由はお笑いが好きやからで、それ以外無い。というか元々向いてもいない。今回はその向いてない理由を現状の視点から書いていく。
私が俳優に向いてない理由は、関西弁で顔の表情が乏しく人を惹き付けるような容姿をしてなく何より人の心を動かすという仕事は生半可な覚悟ではこなせないからである。
一つずつ書いていく。
関西弁である。
この世のどこに得体の知らない無名関西弁芸人にドラマや映画の俳優のオファーが来るのだろうか。もちろん関西弁発注があれば来るかもだが、それ以外にも欠けている部分があるので恐らく来ない。
有名になって知名度という違うパワーが備われば来るかもだが、現状私の環境ではほぼのほぼのほぼ、来ない。つまり皆無。
顔の表情が乏しい。
よく怒っているの?と聞かれることがある。別にそれなりに上機嫌で生きている。
昔から褒められると相手を疑って生きてきた。子供の頃褒められて有頂天になっているところをいじられて足元をスコッと転ばされたことがあったんやと思う。幼気な子供に何をする。
物心ついてからはできる限り感情を表に出さないようにしていた。親戚にはお笑いをしていると言うと最初は驚かれたものよ。
そして基本ベースとして周りに社会に世界に不満があったので、不機嫌な態度顔つきをしていた。
そして周りにチヤホヤ褒められて過ごして来たわけではないので、褒められ耐性が無く、少し褒められると一瞬にしてニヘラニヘラしてしまう。ただただプライドが高くて周りからの自分に対する評価が低いことに不満を持っていた、普通の痛い子供やったのだ。
まあつまりその日常の蓄積により、感情と表情を自分で操作できないのである。自分が他人の瞳にどう映っているかを正確に認識できていないのである。
このシーンではこういう感情になるということはわかってもそれを観ている人にそう思われるように表情や動きをつけることができないので、そんな人間は俳優をやる資格がない。
人を惹き付ける容姿をしていない。
これは表舞台に出る人間としては致命的に足りていない。そんな容姿をしている自覚もあるし、昔からある友達には「華がない」とずっと言われていた。そんでその友達は死んだ。そいつの言葉を変えさせ見返すことも、もうできない。だからヌメヌメとその言葉が纏わりついている。悔し。
親に感謝なのだが、本当にたまにの頻度で「よく見たら男前だね。」とお褒めいただくことがある。だが、俳優のそれとは違って一般の粋を出ない。何より「よく見たら」なのである。失礼な話や。
しかもこの場合の男前というものは、顔面パーツのバランスが良いだけである。たまたま整っているだけで、他人からの印象に残るようなものがないのである。これは売れたり人目につくようになったら付いてくるものであるのかもしれないが、現状売れてないので付いてきては無い。
つまり私の男前度は、人がついつい見てしまうほどカッコよくもないし、整っていてさらに個性的に見えるパーツがあるわけでもない。よく見ないと男前じゃない時点で男前じゃない。もう一度言うが一般の粋を出ない。エキストラのオファーでも来るというのか?それならできそう。しかしなぜエキストラに俺を選ぶ。
人の心を動かすという仕事は生半可な覚悟ではこなせない。
お笑いをもう15年している。生活できるほど金になっていない。つまり人の心を動かすというのが如何に難しいかを、我が人生で証明していしまっている。俳優のお仕事も人の心を震わせるという意味ではお笑いと同じで、つまり絶対に難しい。
しかも自分の演じて発した言葉を当てる相手が一人から大多数いる。更に状況も変わる。何より脚本と監督などの作り手が別々に存在し、各々にその物語に対する解釈があり、演じている俳優さん達が高水準なところで物語に対して同じ解釈をしていないといけない。
無理難題である。自分にはできない。
上記の理由で俳優の仕事は私には向いていない。しかしこの条件を飲んだ上で俳優のオファーをいただけたら、二つ返事で受けようと思う。何故なら面白そうだから。こんなヘンテコ物件を扱おうとする人が普通のものを作るはずがない。
オファーお待ちしております。
okutyukutikuti@gmail.com
サポートしてほしくない訳じゃない。サポートしてもらって素直にありがとうございますと言えないダメな人間なのです。