今日は「マリモの日」。マリモの群生が見られるのは日本のアノ湖だけだった!
3月29日はマリモの日です。1952(昭和27)年のこの日、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されたことに由来しています。「マリモ」という名前は、その形から毬藻(マリモ)とされ、発見者である札幌農学校(現北海道大学)の川上瀧彌氏によって命名されました。
マリモは国内のいくつかの湖で見ることができますが、阿寒湖と小川原湖(青森県)でしか球状に生長しないそうです。なぜこの2つの湖でマリモが球状に育つのかは、現在のところハッキリとは分かっていないとのこと。
とはいえ、いくつかの説があるのでご紹介します。
・湖の流れによって自然に丸まる
・マリモをつくっている糸状の藻が絡まりやすい性質を持っている
・湖の水の緩やかな流れが、次第に球を作らせる
阿寒湖のマリモにも種類がある
阿寒湖のマリモには大きく分けて2種類あり、大きく「放射型」なものと、「からみ合い(てんめん)型」のものがあります。阿寒湖でも場所によって球状マリモの生長が異なるのだとか。
阿寒湖のチュウルイ湾、キネタンペ湾で見られる放射型の球状マリモの多くは、生長すると壊れ、小さなくさび形の塊まりになり、その塊まりが集まって再び生長したものと考えられているそうです。
阿寒湖の滝口では、からみ合い型のマリモが見られます。水中を漂っている複数の糸状マリモが、波によってからみ合って球状に発達したのだそうです。放射型の球状マリモは、糸状のマリモが外に向かって伸びていますが、からみ合い型は糸状のマリモがクシャクシャに絡み合っているのが特徴だとか。
また、オンネナイでは、小石を包み込むような形状のマリモが見られます。波で転がることで小石のすべての面でマリモが生長して、このような形状になるのだとか。
阿寒湖の湖底を再現した大水槽がある「マリモ展示観察センター」
阿寒湖の湖底には、マリモが群生する神秘的な光景が広がっています。最大30センチ程度の希少なマリモも存在するそうです。
ただ、実際に湖に潜るのは難しいと思いますので、阿寒湖に浮かぶ「チュウルイ島」に船で渡り「マリモ展示観察センター」を訪れるといいでしょう。ココには阿寒湖の湖底を再現した大水槽があり、特別天然記念物のマリモをじっくり観察でき、詳しい生態について学べます。屋外には阿寒湖に生息するイトウやアメマスなどを観察できるコーナーや展望スペースもありますよ。
北海道・釧路に旅行したついでに訪れたいスポットですね。
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