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北野天満宮「曲水の宴」で詩歌を披講 平安の絵巻を楽しむ

この3月11日に天満宮の総本社 北野天満宮の菅原道真公の祭神の地で、「和魂漢才」の精神を旨とした特別な和漢朗詠形式で行われた「曲水の宴」。詩歌や諸芸能を披露する、平安絵巻の世界を楽しむかの如しの催事であった。
もともとは、古代中国で行われていた上巳(桃の節句)の祓で、三月の最初の巳の日に水辺で体を清める行事として行われていたのが、宴の形式で日本に伝わったとされている。

詩歌披講の前に、曲水の宴は遥か遠くになり、その名残も絶えてしまっている。巴という字のように曲がりくねった川で風流韻事を好んだ魏の文帝を想って雅な遊びを楽しむ、という「花時天似酔」が朗詠され、和歌・白拍子舞が披露された。
そして、漢詩を詠む詩人と和歌を詠む歌人等がそれぞれの想いを綴った詩歌を詠む曲水の宴のクライマックスに。それぞれが詠んだ詩歌を披講し、その詩歌に込められた思いを解説した。

道真公は、ご存じ「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」という有名な歌がある。大宰府へ左遷される寂しさとこの地の名残惜しさをこの歌で表している。その道真公の思いをこのような曲水の宴でいまに伝えられているのも、また風流である。

リポート&写真/ 渡邉雄二 資料参照/ 曲水の宴パンフレット

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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