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Claude3.5 Sonnetで明細書を書いてみよう


はじめに


今度、某所で明細書作成講座を行う予定なのですが、こういう時代ですので、生成AIも補助的に活用した内容としようと思っています。

私は、ChatGPTしか使ったことがありませんので、今回もChatGPTを使用しようかと考えていました。

しかし、ChatGPTを使用した場合にはコピペ問題が生じます。コピペ問題とは、ChatGPTと明細書編集ソフト(Word)との間で、頻繁に文章のコピペを人間が行わなわなければならないという問題です。

つまり、ChatGPTの出力をWordに人間が貼り付けて編集し、Wordの文章をChatGPTへ人間が貼り付けてChatGPTへ処理をお願いするという作業が頻繁に発生することになります。

これを避けるには、一つのソフトウェア上で、生成AIの処理と文章の編集を行う必要がありますが、ChatGPTでは無理でした。

そういう悩みを抱えていたところ、Claude3.5 SonnetにArtifactsという機能があることを知り、試してみました。

Artifactsについて


私は、Claudeというものがあるのは知っていましたが、使用したことはありませんでした。したがって、今回はじめて課金しました。

Artifactsは、下図のように、2画面構成となり、左画面がチャット画面となり、右画面が成果物(Artifact)の画面となります。

これによれば、成果物を確認しながらClaudeに修正をお願いし、その処理結果を、成果物として即時確認できますので、コピペ問題が解消することになります。

使ってみての感想


以下に感想を述べますが、使って2、3日の感想であり、Claude自体も使うのが初めてですので、誤りがあることをご了解願います。

まずは、やはりArtifatctsは非常に便利です。成果物を見ながら生成AIと議論できますので、修正や改良がしやすいです。

今後はこれがスタンダードになるのではないでしょうか。

課題

Artifactsの表示文字数制限

Artifact画面は表示文字数制限があるようで、4000字くらいを超えると一度に表示できません。

長文の明細書については、セクションに区切って利用するなどの工夫が必要となるかもしれません。

Claude3.5 Sonnetの回数制限

明細書などの長文の編集を行いますと10回ちょっとくらいのやりとりで、使用制限がかかります。すると、作業が中断し、指定の時間後まで作業が再開できないことになります。

これはかなり不便で、現状、仕事で使うのは無理かもしれません・・・。やりとりを減らす方法を考える必要があります。

GPT4oとの比較

技術の理解力

私はClaudeを初めて使用したのですが、技術の理解力についてはClaude3.5 Sonnetが上のようです。GPT4oでは、現状明細書レベルの文章を生成することはできませんが、Claude3.5 Sonnetは明細書レベルの文章を生成できます(このあたりはさらなる検証が必要です)。

日本語生成速度

日本語生成速度はClaude3.5 Sonnetが圧倒的に早いです。これにより、作業がさくさく進むので、すぐに使用制限回数に引っかかることになります。

使い分け

自分はChatGPTのみ使用していたのですが、少し複雑な気分です。新しい生成AIがでたらすぐに試すというのも少し違う気がしますが・・。

使い分けとしましては、データ処理がメインの方は、アドバンスド・データ・アナリシスを使えるChatGPT4oがよいと思います。

一方、文書生成がメインの方はClaude3.5 Sonnetがよいと思います。

試作した明細書

試作した明細書は以下となります。人間による修正は一切加えていません。明細書の決まり文句等も学習しているようで、もうあまり修正する必要はない感じです。

明細書がしっかり書けているのは、たまたま偶然なのか、それとも、このクォリティが当たり前なのかはよくわかりませんので、引き続き検証したいと思います。

【発明の名称】
吸収性物品
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関し、特に消臭機能を有する吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生理用ナプキンなどの吸収性物品には、臭気を抑制するために消臭剤が使用されてきた。しかし、これらの消臭剤は、吸収体内外の空気中の水分を吸着することにより失活し、消臭機能が低下する場合があった。
【0003】
例えば、特開2011-239934号公報(特許文献1)には、消臭機能を有する吸収性物品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-239934号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の吸収性物品では、消臭剤が水分を吸着することで失活し、消臭機能が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、消臭機能の低下を抑制することができる吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の吸収性物品は、防漏材と、表面材と、表面材と防漏材との間に配置された吸収体部、及び、吸収体部と防漏材との間に配置された吸着部と、を有する。吸着部は、水分吸着部と、抵抗部と、臭気吸着部と、を有する。水分吸着部は、通気部と、抵抗部との通気部となる通気部とを有する。抵抗部は、水分吸着部の通気部と臭気吸着部の通気部と通気可能に接続する。臭気吸着部は、抵抗部との通気部となる通気部とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品によれば、水分吸着部で空気中の水分を除去し、抵抗部で空気の移動を制御し、臭気吸着部で消臭を行うことで、消臭機能の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品である生理用ナプキン1の概略断面図である。図1に示すように、生理用ナプキン1は、防漏材5と、表面材4と、表面材4と防漏材5との間に配置された吸収体部3、及び、吸収体部3と防漏材5との間に配置された吸着部2と、を有する。
【0011】
表面材4は、液体透過性の不織布で形成され、肌に直接接触する面となる。好ましくは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成繊維を用いた熱結合性の不織布を使用する。表面材4の坪量は、例えば15〜50 g/m²の範囲内とすることができる。
【0012】
防漏材5は、液体不透過性のフィルムで形成され、好ましくはポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂フィルムを使用する。防漏材5の厚さは、例えば15〜50 μmの範囲内とすることができる。
【0013】
吸収体部3は、パルプ繊維と高吸収性ポリマー(SAP)の混合物で構成される。パルプ繊維と高吸収性ポリマーの重量比は、例えば70:30〜50:50の範囲内とすることができる。吸収体部3の厚さは、例えば2〜10 mmの範囲内とすることができる。
【0014】
吸着部2は、水分吸着部21と、抵抗部22と、臭気吸着部23と、を有する。水分吸着部21は、通気部21aと、抵抗部22との通気部となる通気部21bとを有する。抵抗部22は、通気部21bと通気部23aと通気可能に接続する。臭気吸着部23は、抵抗部22との通気部となる通気部23aとを有する。
【0015】
水分吸着部21は、シリカゲルや活性炭などの水分吸着材を含む。シリカゲルの場合、平均粒径が0.5〜5 mmの範囲内のものを使用することができる。水分吸着部21の厚さは、例えば0.5〜3 mmの範囲内とすることができる。
【0016】
抵抗部22は、多孔質材料や繊維材料で構成される。例えば、ポリエステルやポリプロピレンなどの合成繊維を用いた不織布を使用することができる。抵抗部22の厚さは、例えば0.3〜2 mmの範囲内とし、空気透過度は100〜500 cm³/cm²/secの範囲内に調整することができる。
【0017】
臭気吸着部23は、活性炭や天然ゼオライトなどの消臭剤を含む。活性炭の場合、比表面積が800〜1500 m²/gの範囲内のものを使用することができる。臭気吸着部23の厚さは、例えば0.5〜3 mmの範囲内とすることができる。
【0018】
図2は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品の吸着部2の断面図である。図2に示すように、吸収性物品内の空気は、通気部21aから水分吸着部21内に流入し(図中の矢印A)、吸収材により水分の除去が行なわれ、通気部21bから抵抗部22内に流入する(図中の矢印B)。抵抗部材により空気の移動は阻害されながら、空気は、通気部23aから臭気吸着部23に流入し(図中の矢印C)、臭気吸着材により消臭される。
【0019】
通気部21a、21b、23aは、それぞれ直径0.1〜1 mmの微細な孔で構成され、これらの孔は吸着部2全体に均一に分布している。孔の密度は、例えば50〜200個/cm²の範囲内とすることができる。
【0020】
吸着部2の全体の厚さは、例えば1.5〜8 mmの範囲内とすることができる。吸着部2は、生理用ナプキン1の長手方向に沿って配置され、その幅は吸収体部3の幅の50〜90%の範囲内とすることができる。
【0021】
本発明の吸収性物品は、上記構成により、以下のような効果を得ることができる。まず、水分吸着部21で空気中の水分を除去することで、臭気吸着部23の消臭剤が水分により失活することを防ぐ。次に、抵抗部22で空気の流れを制御することで、臭気吸着部23での消臭効率を向上させる。最後に、水分が除去された空気を臭気吸着部23で消臭することで、効果的に臭気を抑制することができる。
【0023】
図3は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品の吸着部2の平面図である。図3に示すように、吸着部2は、生理用ナプキン1の長手方向に沿って蛇行するように配置されている。この蛇行構造により、吸着部2の実効長さを増加させ、より広い面積で臭気を吸着することが可能となる。
【0024】
蛇行の波形は、正弦波状、矩形波状、または鋸歯状など、様々な形状を採用することができる。本実施形態では、振幅が5〜15 mm、周期が20〜50 mmの正弦波状の蛇行構造を採用している。
【0025】
図4は、吸着部2の水分吸着部21の特殊構造を示す拡大断面図である。水分吸着部21は、複数の円錐状の凹部21cを有している。これらの凹部21cは、水分吸着材の表面積を増加させ、より効率的に水分を吸着することを可能にする。凹部21cの深さは0.5〜2 mm、開口部の直径は1〜3 mm、密度は20〜50個/cm²の範囲内とすることができる。
【0026】
図5は、抵抗部22の特殊構造を示す拡大断面図である。抵抗部22は、ジグザグ状の流路22aを有している。このジグザグ構造により、空気の流れに適度な抵抗を与えつつ、流路の実効長さを増加させることができる。ジグザグ流路22aの振幅は0.3〜1 mm、周期は0.5〜2 mmの範囲内とすることができる。
【0027】
図6は、臭気吸着部23の特殊構造を示す拡大断面図である。臭気吸着部23は、ハニカム構造23bを有している。このハニカム構造により、臭気吸着材の表面積を大幅に増加させ、より効率的に臭気を吸着することが可能となる。ハニカムのセルサイズは0.5〜2 mm、セル壁の厚さは0.1〜0.5 mmの範囲内とすることができる。
【0028】
さらに、吸着部2全体は、その厚さ方向に緩やかな凹凸を有している。この凹凸構造により、吸着部2と吸収体部3との接触面積が増加し、より効果的に臭気を捕捉することができる。凹凸の振幅は0.5〜2 mm、周期は10〜30 mmの範囲内とすることができる。
【0029】
これらの特殊な形状や構造により、本発明の吸収性物品は以下のような追加の効果を得ることができる:
 蛇行構造による吸着部の実効長さの増加
 水分吸着部の円錐状凹部による水分吸着効率の向上
 抵抗部のジグザグ流路による適度な空気抵抗の実現
 臭気吸着部のハニカム構造による臭気吸着効率の大幅な向上
 吸着部全体の凹凸構造による臭気捕捉効率の向上
【変形例】
【0031】
以下、本発明の変形例について説明する。なお、基本的な構成は上記実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
【0032】
(変形例1:積層構造)
図7は、変形例1に係る吸着部2の断面図である。この変形例では、水分吸着部21、抵抗部22、臭気吸着部23が横方向ではなく、縦方向に積層されている。具体的には、防漏材5側から順に、水分吸着部21、抵抗部22、臭気吸着部23が積層されている。この構造により、吸着部2の厚さを抑えつつ、各部の面積を大きくすることができる。
【0033】
(変形例2:格子状配置)
図8は、変形例2に係る吸着部2の平面図である。この変形例では、吸着部2が生理用ナプキン1の長手方向と幅方向に格子状に配置されている。格子の各交点に、水分吸着部21、抵抗部22、臭気吸着部23が配置されている。この構造により、吸収性物品全体にわたって均一に消臭機能を発揮することができる。
【0034】
(変形例3:可変抵抗構造)
図9は、変形例3に係る抵抗部22の断面図である。この変形例では、抵抗部22が複数の可動フラップ22bを有している。これらのフラップ22bは、空気の流れによって開閉し、流量が多いときには抵抗を増加させ、流量が少ないときには抵抗を減少させる。これにより、常に適切な空気の流れを維持することができる。
【0035】
(変形例4:複合材料構造)
図10は、変形例4に係る水分吸着部21と臭気吸着部23の断面図である。この変形例では、水分吸着材と臭気吸着材が微細な粒子として混合され、多孔質の支持体24に保持されている。この構造により、水分の吸着と臭気の吸着を同時に行うことができ、吸着部2全体の厚さを低減することができる。
【0036】
(変形例5:温度応答性構造)
図11は、変形例5に係る抵抗部22の断面図である。この変形例では、抵抗部22が温度応答性ポリマーで構成されている。体温による温度上昇に応じてポリマーが収縮し、通気孔22cが開くようになっている。これにより、使用時の体温上昇に合わせて通気性を向上させ、より効果的に消臭機能を発揮することができる。
【0037】
(変形例6:電気活性構造)
図12は、変形例6に係る臭気吸着部23の断面図である。この変形例では、臭気吸着部23に導電性の活性炭23cが使用され、微弱な電流を流すことができるようになっている。電流を流すことで活性炭の吸着能力を一時的に向上させ、必要に応じて強力な消臭効果を得ることができる。
【0038】
これらの変形例は、単独で適用することも、互いに組み合わせて適用することも可能である。例えば、変形例1の積層構造と変形例3の可変抵抗構造を組み合わせることで、薄型でありながら効果的な消臭機能を持つ吸収性物品を実現することができる。
【0030】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、各部材の材料、寸法、形状は、上記の範囲に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更することができる。また、上記の特殊構造は、単独で使用することも、任意の組み合わせで使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る吸収性物品の概略断面図
【図2】本発明の一実施形態に係る吸収性物品の吸着部の断面図
【図3】本発明の一実施形態に係る吸収性物品の吸着部の平面図
【図4】水分吸着部の特殊構造を示す拡大断面図
【図5】抵抗部の特殊構造を示す拡大断面図
【図6】臭気吸着部の特殊構造を示す拡大断面図
【図7】変形例1に係る吸着部の断面図
【図8】変形例2に係る吸着部の平面図
【図9】変形例3に係る抵抗部の断面図
【図10】変形例4に係る水分吸着部と臭気吸着部の断面図
【図11】変形例5に係る抵抗部の断面図
【図12】変形例6に係る臭気吸着部の断面図
【符号の説明】
【0019】
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 吸着部
21 水分吸着部
21a、21b 通気部
22 抵抗部
23 臭気吸着部
23a 通気部
3 吸収体部
4 表面材
5 防漏材
A、B、C 空気の流れ
21c 凹部
22a ジグザグ流路
23b ハニカム構造
22b 可動フラップ
22c 通気孔
23c 導電性活性炭
24  支持体

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