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「老害になる人」と「尊敬される人」は何が違うのか?

新刊が発売となっています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4799330497/


老害・尊敬チェックシート


一昔前の「老害」というと、いかにもな老人のイメージがありましたが、昨今では、大学生ですら「老害になってないか心配」とこぼします。

また、SNSでも

「五百田さんの本に書かれてることは、だいたい大丈夫と思ってきたけど、この本だけは、あてはまりすぎて怖い」(40代・経営者)

「どちらかといえば応援の気持ちで買ったつもりだったのに、自分のふだんの学生との話し方がつぎつぎと老害判定されていくので傷つきつつも妙に納得してしまった」(40代・大学教授)

と、「思い当たる」という声が続々。


自分からおばさんと言わない。絶対に
昔話をしない
助け船は具体的に



気になる方は、ぜひ、こちらの「まえがき」をお読みください!

ーー

~ハラスメント・トラブルを引き起こす「距離感のバグ」~

今、職場の若手と話すのって、怖くないですか?

たとえば、仕事の指示をするとき。

・言い方を間違えて、パワハラと思われたら終わり
・かといって遠慮してると、「もっと成長したかった」と辞められてしまう
・知らないうちに、ストレスを与えてないか心配……

たとえば、ちょっとした雑談をするとき。

・何を言っても、セクハラになりそうで話せない
・Z世代と、何を話せばいいかわからない
・陰で「老害」と笑われてないだろうか……

昨今コンプライアンスが厳しくなり、後輩・若手・部下が相手だと、何を言っても「ハラスメント」になりかねない。そういったハラスメントリスクについて悩む中堅社員は少なくありません。

これが、上司や先輩相手なら、かえって気楽です。最低限気をつかってきちんと敬語で話しておけば、まあだいじょうぶ。関係構築もできているので、大きなトラブルには発展しにくい。

なのに、相手が若者となると、とたんにリスクが跳ね上がって、思いもかけない地雷を踏んでしまう可能性がある。こっちはそんなつもりなかったのに、ちょっとしたボタンのかけ違いでハラスメント・トラブルに発展した、なんていう話を聞くと、まったく他人事とは思えない。

いったいどうしてこんなことになってしまったのでしょう?
これからずっと、いつパワハラやセクハラで訴えられるかビクビクしながら話していくしかないのでしょうか?

安心してください! だいじょうぶです!!
本書はそういうお悩みを、全部まとめて、スパッと解決するために生まれました。

この本に書かれていることをそのまま実践すれば、職場の若手と話すのが怖くなくなり、ハラスメント・リスクを未然に回避し、お互いに仕事のしやすい良好な関係を築けるようになります。

申し遅れました、この本を書きました、五百田 達成(いおた たつなり)と申します。

編集者、広告プランナー、心理カウンセラーの経験を活かして、現在は「話し方のプロ」として、コミュニケーションについてアドバイスする仕事をしています。

「人がこういう話し方をすると、相手はこう感じる」という”コミュニケーション×心理”が専門で、これまで書いてきた人づきあいに関する書籍は『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『超雑談力』『不機嫌な妻 無関心な夫』など、おかげさまでシリーズ100万部を超えています。

また、各企業から組織活性をテーマに講演の依頼をいただくことも多く、やはりそこでも「若手社員との雑談のしかたがわからない」「Z世代とのコミュニケーションについて教えてほしい」という課題を多く耳にするようになりました。本書にまとめた内容をお話しすると、「若手とうまくコミュニケーションを取れるようになりました」「職場だけでなく、子どもとの会話にも役立ちました」という感想をいただいてます。

まずは、この本を手にとってくださり、ありがとうございます。改めて、どうぞよろしくお願いいたします!

話を戻します。

年長者と若者との間で「ハラスメント」が起きてしまう根本原因はずばり「距離感のバグ(誤り・まちがい)」にあります。

人と人には本来、適切な距離感というものがあり、それに応じた適切な話し方があります。年長者もふだんはそれを保って、正常な関係を築いています。

それなのに、相手が若者となったとたん、なぜかつい、誤った距離感で誤った話し方をしてしまう、これが「距離感のバグ」です。

たとえばある人は「相手は年下なんだから、これぐらいいいだろう」と無遠慮に距離感を詰めすぎて、高圧的な物言いをしたり、プライベートにがさつに踏み込んだりする。結果、パワハラやセクハラで訴えられる。

逆に、ある人は「若い人は何考えてるかわからない……」と、遠慮して腫れ物に触るように接する。そうすると、細かな意思疎通ができず、行き違いと誤解が生まれ、結果、こちらも、パワハラやセクハラで訴えられる。

もちろん、どちらの接し方も、よくありません。

そうではなく、踏み込みすぎず遠ざけすぎず、若者と「正しい距離感」を保って、「正しい話し方」をすれば、お互いに信頼・尊敬し合えて、仕事のしやすい良好な関係が築けるわけです。

ちなみに、昨今よく聞くようになったワード「老害」も、「距離感のバグ」が原因です。

「老害」とは「年長者が、組織の中で若者の足を引っぱるような言動をする」ことを指します。一見、いかにも老人然とした頭の固いおじいさんが「けしからん!」と文句を言っているイメージが湧きますが、それは違います。「老害」は決して他人事ではないのです。年齢や性別に関係なく、この世のすべてのオトナは「老害」になってしまう可能性を秘めています。いわば、私たちはみな「かくれ老害」なのです。

そもそも、「老害」と呼ばれる人たちの心理的特徴としては、

・自分が若い頃のことを、「昔はよかった」と懐かしむ気持ちがある
・年下の世代に対して、「何を考えてるかよくわからない」と違和感を感じる
・「自分に比べて、今の若者は恵まれてる」と説教のひとつもしたくなる

などが挙げられます。

……どうでしょう。あなたの心の中にもこういう気持ち、ないでしょうか? 「まったくない!」と言い切れるオトナは、まずいないはずです(もちろん私の中にもあります)。

みんな、心のどこかに「老害」的な感情を多少なりとも秘めている。ふだん表だっては言わないこういうことを、つい我慢できずに周囲にまき散らしてしまう人が、「老害」と呼ばれているだけのこと。「かくれ老害」と「老害」の差は紙一重なのです。

さて、「老害」のみなさんの、「自分は年長者なんだから、若者に対して言いたいことを言っていいし、若者はそれを聞くべきだ」という姿勢も、まさに「距離感のバグ」です。その他、

・やっている年長者のほうに悪気はない(むしろよかれと思っている)
・けれど、若手は不快に感じ、ストレスになっている
・そこに一定の基準はなく、相手との関係性によってOKだったりNGだったりする

といった点も、「老害」と「ハラスメント」とよく似ています。

これまでの話をまとめます。

・若者との話し方においては「距離感」が何よりも大事
・そこを間違えると「ハラスメント・トラブル」に見舞われる
・正しい距離感は「正しい話し方」によって作られる

この本は、そうした「若者との正しい距離感・話し方」を、具体的な事例を挙げながら、わかりやすく○×形式でまとめた、画期的な本です。

若者にとってNGな言動を避けて、OKなコミュニケーションを実践するだけで、

・ハラスメント・トラブルを未然に防げる
・老害と呼ばれることなく、むしろ静かに尊敬される
・仕事がしやすい適度な信頼関係が築ける

ようになります。

……と、こういう話をすると、「要は下手に出て褒めろってことでしょ?」「媚びて話題を合わせるなんて無理」などと思われるかもしれません。だいじょうぶです、ご安心ください。

・「昔話・自慢話・説教」は、絶対に、絶対に!しない
・「若いな~」と世代間ギャップを強調しない
・自分のことを「おじさん/おばさん」と言わない
・相手のことを「イケメン/優秀」と褒めない

などなど、どれもごくごく簡単な、すぐに実践できるコツばかりです。これらのことをひとつひとつ実践するたびに、あなたと若者との距離感はほどよく整えられていきます。

今の時代、若者と話すのは怖い。
ハラスメントになるぐらいだったら、なるべく関わりたくない。

気持ちはわかります。よーくわかります。

ですが、ひとたび「若者との正しい話し方」を身につけ、「つかず離れずのフラットな距離感」をつかんでしまえば、今後、どんな相手に対しても応用が利きます。つまり、誰とでも「正しい適切な距離感」でつき合えるようになるのです。

若者相手の思いがけないトラブルを回避できるだけでなく、これからの人生で出会うどんな人とでも良好な信頼関係を築けるようになる。

あなたのそんな未来を心から願って、この本を書きました。少しでもお役に立てれば幸いです。


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