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反対意見を言われるとむかつく心理とは?

ゆる物書きサロン、文系女子&男子のためのたまり場、言葉のパーソナルトレーナー、遊んで学べる文章ジム、こと「おとなの寺子屋〜文章教室〜」、次回は11月13日(土)開催です。

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「you and your opinion are different」という言葉があります。意味としては「君の意見と君自身は、別ものだ」「意見と感情を切り分けなさい」といったところでしょうか?

たとえば相手とちょっと意見が食い違うだけで、仲よくなれないと思ってしまう。たとえばある会議で対立すると、ふだんの関係もぎくしゃくしてしまう。悪印象を持っている相手の意見は否定的に聞いてしまうし、好きな相手の言うことは好意的なバイアスをかけてしまう。

この傾向は日本人に特に強いと言われています。一因として挙げられるのが、日本人はディベートに慣れていないこと。

ディベートとは、自分の主義主張とは関係なく「肯定側」と「否定側」に分かれ、「これはこうだと思う、なぜなら~だから」と事実や証拠を述べ合うワークです。これを小さいころから繰り返していると「ほんとうはこうは思っていないけれど、冷静に意見を言う」ということに慣れ、「意見と感情なんて別ものなんだ」ということを体感できるというわけです。

日本ではそうしたドライなコミュニケーションは「口先だけで信用できない」などと非難される傾向にあります。

全身全霊を込めて議論しすぎて「意見=感情=存在」となってしまうと、「君の言っていることは違うと思う(なぜなら、僕は君のことが嫌いだからだ)」ということも往々にしておこりますし、逆に「主張が一緒だから仲よくなれると思ったのに、こんな人だとは思わなかった(幻滅した)」という悲劇も。

とくにビジネスの現場では「(個人的にはAだと思うけれど、全体のことを考えると)Bであるべきだ」「(あなたのことが嫌いなわけではないけれど)それは違うと思う」など、いつでも冷静な話し合いを行いたいものです。

つい熱くなってしまったときには「you and your opinion are different」を思い出してみてください。


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