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石の器に

花火の燃えカスみたいになって、ヒガンバナが秋の景色から消えていく中、
遅咲きの花がまだところどころで赤い羽を開いている。
早咲きにしろ遅咲きにしろ、
目覚めた花は「あれ~、みんなは……?」なんて思うだろうか。

ヒガンバナをたくさん見る年、見ずに過ぎる年。
景色の中で何を見るか……。
心惹かれて目に留まるものが、自分に映る景色になる。
今年はヒガンバナの赤に惹かれて、たくさん見ることになった。

古いお寺さんの門の近くで見つけた赤い花。
仲間の代わりに葉を携えて、石の器に活けられたように咲く。
ドクダミとの絶妙なコンビネーションに、
狙って植えられたのかなあと感心しながら撮ってみた。

石の器の隣に消火栓。

≪🐡14*1004📒221004≫

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