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普通になれない

現職での面接の終盤、社長がニコニコしながら私にこう言った。

「凛さんは、何も考えずに生きてきたんだね!😊」

いや、そうだけどさ。笑
いやいや、考えて生きてきたよもちろん、笑
こんなことを初対面で言っちゃう人が会社の社長なのか。と思ってしまったよ。
あとこれ、面接絶対落ちたな。

いろんなことを一瞬で考えた。

昨日歓迎会をしていただいた。
社員10人の小さな会社だが、すごくみんな人が良くてすぐに会社が好きになった。

採用担当の方が
「3ヶ月間、30人以上面接をして採用活動してたけど、一向に決まらなかった。だけど凛ちゃんは即決だった。」
と話してくれた。
面接後すぐに電話が来て会社に戻ってきてください!
と言われて戻ったら採用通知書を作って待っていてくれた。やはりADHD特有の、第一印象はいい。面接は得意。ってことなんだろうな。。と思っていると

社長「普通じゃないよね!凛さんヤバイよ!
実は入社前にヤバイ奴を採用したって社員みんなに言ったんだよね〜!」

えっ。
ヤバイ奴。。
また普通じゃない人扱い。

そもそも普通って?って思うけど
私が考える”普通”があるわけでさ
それに近づきたくて日々生きてる訳じゃないか。

人とは違うと言うところを一番ネックに思っているのに、出会って1ヶ月も経ってない人に見透かされていた。
すごくショックだったけど笑って流した。
恥ずかしい〜とか言って。

家に帰って、やっぱり引っかかるあの言葉。
入社した時から、みんなやばい奴だって思って見てたんだな〜なんて考えていた。

その夜。彼にそのことを話した。

私「また普通じゃないって言われた。まだ入社したてなのに。」

彼「よかったね。普通が嫌だって人結構いるよ。普通なんてつまらない。だからよかったね!」

衝撃を受けた。心があったかくなった。
こんなことを思う人もいるらしい。

普通に思われようとして隠して隠して、普通に馴染めていると思っていたのに
すぐに見抜かれてしまう

でも、そのままの自分でもいいと思える器量はまだ持ち合わせていない。
苦しい、どこに向かえばいいかわからない。
と思ってたのに、
すぐにあんな言葉が出てくるなんて、と思った。

ただ、その言葉は確かに嬉しかったが
私の中のモヤモヤとはそんな簡単にさよならできるわけでもなく。
普通と普通じゃないの狭間でふらふらしている自分を
早く導いてあげないといけないと強く思った。

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