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30. 香港 ③ 粵東磁廠のタンタンと青い蓮
多分、香港駐在マダムの間では有名な、粵東磁廠 Yuet Tung China Works。ビルの入り口も倉庫みたいだし、聞いていなかったら絶対にたどりつけない。でも実は90年以上の歴史を持ち、セレブ御用達とか。
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1928年にオープンしてから、広州の名産品「彩磁」を生産することで有名に。香港ではじめてできた絵付け工房であり、その後、現在まで唯一残った絵付け工房でもある。現在三代目の曹志雄さんが経営。名物の広州彩磁は90年以上、ずっと手作業による絵付けを徹底、時代の流れか全盛期には300人が働いていた工房にいまでは4名の職人しか残ってないとか。海外の王室や政府関係者のほか、香港のペニンシュラホテルからの特注オーダー品もつくっていることで知られる、現代の香港に残る、貴重な磁器の工房兼ショップ、、、には見えないんだけど。
工房兼らしい店内は雑然と磁器がぎっしり。バッグは、え、中にお財布が、と言っても大丈夫とか言われて有無を言わさず入り口に置かさせられるし、ちょっと何かを手に取って歩いてるとすぐ、とりあえず置いておけとわたしのお取り置きコーナーができる。
確かにこの通路の狭さと磁器の列、荷物を持って歩くには危険。。
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1回目の粵東磁廠
当然のことながらCash only、幸か不幸か、あまりキャッシュ持ってなかったので、欲しいと思ってたレンゲ40ドルX4に、30ドルの小皿X1、貝型小皿40ドルX2ー有金はたいて、これだけ。かえってよかったか。生涯最後の香港かもと思って、The Peninsula Hong kongで以前に使っていた柄ということで特に日本人に一番人気らしい、お約束の赤い模様「コーラル・クレスト」も入れてみました。コーラルクレストはお皿とかいろんな種類があったし、ブルーもある。
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2回目の粵東磁廠
1回目の後、ベルギーのエルジェの世界的漫画、タンタン(tintin)柄のお皿があると知って帰国日の午前中に再訪。タンタン大好きな友達が、もうすぐ誕生日だから、行かねば、と。そして、あんまりキュートで自分の分も。キャッシュオンリーなのわかっていたけど、帰国直前、スーツケースパンパンだし買い過ぎ防止に、香港ドル持って行きすぎないようにしたら、やっぱり後悔、、、電卓借りてにらめっこして、断腸の思いで、農夫柄?のカラフルなお皿他を断念。
ネットでいろいろ調べたのだけど、2、3年前の情報と比べて香港ドルベースでもけっこう値上がりしてる感じがしたし、まとまれば値下げしてくれるような口コミだったけど、全然ダメだった。さすがに、最後、お願い、どうしても20ドル足りないからってなきついたのは聞いてくれたけど。。。コロナなのせいなのか、私がいかにもチョロそうだったのか。
人生最後の香港とか言ってたけど、また行きたくなっている。香港ドルのキャッシュいっぱい持って。
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お皿のチャイナ服着てツボから顔を出しているタンタンのの絵は、タンタンの冒険の「blue lotus青い蓮」の表紙に描かれている。このお話は、1930年代上海が舞台で日本人が出てくると知って、読んでみた。タンタンの冒険シリーズをまともに読んだのは初めてかも。
「青い蓮」には、満州事変のきっかけとなった柳条湖事件はじめ、非道な日本人が出てくるお話、でも、公平に?白人のひどい仕打ちも出てきたりする。
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ちなみに「粤」、初めて見る漢字で全然読めなかった。日本語読みは「えつ」。
中国古代に広く中国南部、現在の浙江省以南からベトナム北部にかけて住んでいた南方系の民族、または、その国。漢人からは夷狄とみなされた。
越と同音同義で,転じて現在は広東地方の別称ともなっている。現在の広東・広西をさす場合、それぞれ粤東・粤西という。特に粤を広東の意味にも使うのは,この地が粤人の中心的居住地であったことによる。
粤語(えつご)は、中国語の七大方言の一つで、シナ・チベット語族、シナ語派の言語の一つ。広東省の中部および西南部、広西チワン族自治区東南部を中心とする各地で話される。
粤語を代表する方言に広州方言を基盤に成立した広東語があり、一種の共通語として広州だけでなく広く粤語地域や海外華僑社会においても用いられる。日常的には広東語のことを「粤語」と称することもあるが、これは学問的には正確でないらしい。
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