23.4.12 第9節 栃木対山形

やってきたご褒美

根本くんの2ゴールで勝利した山形戦。

以前、奈良竜樹(福岡)がこんなことを話していた。

90分間、なんなら3試合270分、献身性を持って、戦ってくれたご褒美がきた。サッカーとはそういうもの。
(2023 J1 第3節 福岡対柏でのルキアン選手のゴールについてのコメント)

https://twitter.com/nishispo_avispa/status/1632224186453356544?s=46&t=j-v33cuxfcXDNEK_-UnRIw

群馬戦の後から根本くんのプレーの熱量がより一段と上がったな、とここ2試合を見て思った。

前節山口戦での彼の表情は、思わず息を呑んでしまうくらいギラギラとしていた。ものすごく燃えていて、それでいてどこか落ち着いている表情。
まさに「吹っ切れた」感じだった。

そしてついに、大きなご褒美がきた。

先制点を決めたときの彼は、少しほっとしたような表情だった。

開幕からなかなか結果が出ない中で、苦しい思いもたくさんしたと思う。
だからものすごく嬉しかった。

栃木に来たときからずっと「10ゴール」を目標にしている根本くん。

根本くんなら、絶対にできる。
これからも、焦らず自分のペースでゴールを積み重ねていってほしい。

ずっと見たかった形

この日の栃木の得点は、どちらも中央からの縦パス1本での得点。

1点目は、山田くんが相手をかわして根本くんへスルーパス。
根本くんはゴール前で冷静に切り返して決めきった。

2点目は、福島くんからのロングスルーパスに根本くんが抜け出してワンタッチで押し込んだ。

まさに自分がずっと見たかった形のゴールだった。

栃木の攻撃は、サイドを中心に攻めていくことが多い。
だから、それとあわせて中央での攻撃ももっと見たいと思っていた。

ゴールだけでなくアシストも最高だった。

以前noteで触れた、「良いパスは良い出し手と良い受け手がいて初めて完成する」という言葉。

本当にその通りだと思った。
2点とも出し手と受け手の意図が完璧に合っていたゴールだった。

ここ数試合で、確実に攻撃の形を作れてきている。
この日の試合は、栃木が目指している姿に一歩近づけた試合だったように思う。
次もこれを継続していきたい。

有言実行

この日、右のシャドーで先発した安田くん。

一番印象に残ってるのが、24:40のプレー。「あれを1人でやりきれるんだ!」って、本当に驚かされた。

それ以外にも、ちょっとしたパスやボールタッチがすごく丁寧で何度も「うまっ」って思った。

栃木に移籍してきたとき、
「スタジアムを沸かせる選手になる」と話していた安田くん。

開幕戦では同点ゴールをアシスト。
そして昨日もキレキレのプレー。

有言実行。
本当にボールを持つとすごくわくわくする選手。

いつか、安田くんのゴールでスタジアムが沸く瞬間が来ますように、、、

優希の本来の姿

最近、優希は守備だけでなく繋ぎの部分でも存在感を発揮してる。

この日の優希のプレーで一番好きなのが、15:08のシーン。

右サイドで安田くんからボールを受け、ワンタッチで左サイドの福森にパス。

最高だった。

自分は「優希にパス精度がついたら本当に最強なのにな」ってずっと思ってた。
過去の記事を見て、元々繋ぐことは得意なタイプだって知ってたから余計に。

優希の本来の武器である、繋ぎの局面での強みがこれからもっと見られればいいなと思う。

今の栃木には髙萩さんはじめ、繋ぎのうまい選手がたくさんいる。
そんな選手たちからいろいろと吸収して、今よりさらに進化した優希の姿を見るのが楽しみ。

闘い、繋ぐ。
栃木の7番は、きっとまだまだ魅せてくれる。

有頂天で

有頂天で踊りましょう 
悩みなんて忘れてさ
そのうちにうまくいくもんさ

これは自分の大好きな、ポルカドットスティングレイというバンドの「有頂天」という歌の一節。
(自分のグリスタ初参戦、ホーム山形戦でこの歌が流れてた。今でも思い出の歌。笑)

この日の選手たちは、みんなすごく楽しそうだった。

まだまだ栃木にはいろいろな課題があると思うし、またいつか苦しいときだって来るかもしれない。

でもあまり考えすぎないでほしい、なんて思ったりする。

実際は難しいのかもしれないけど、苦しいときこそ「大丈夫、そのうちうまくいく」くらいの気持ちで楽しんでプレーしてほしい。

次は甲府戦。
凪生に会えたらいいな。