23.3.29 第6節 栃木対磐田
大きな信頼
少し上から目線な言い方かもしれないけど、自分は栃木の守備を本当に信頼してる。それはもう絶大なもので「この人たちなら失点してもしょうがないな」って思ってるくらい。
栃木は1〜2年でDFが結構変わるんだけど、ほぼ毎年同じように堅い守備を見せてくれてる。
直近5シーズンの失点数と失点の少なさ順位
2019 53失点 8位
2020 39失点 3位タイ
2021 51失点 10位タイ
2022 40失点 3位タイ
2023 6失点 3位タイ(現時点)
個人的に、チームとしてDFはできるだけスタメンを固定しておきたいポジションだと思ってて、他のポジションに比べてスタメンが変わりにくい気がしてる。そして栃木はDFが変わっていく中で毎年これだけ失点を抑え続けてるんだから本当にすごいと思う。
それに、栃木の守備ですごいのはDFだけじゃない。
FWにはチームを引っ張るようにプレスをかける貴章さんがいて、MFには体を張って相手のチャンスを潰す優希がいて、GKには鉄壁の藤田くんや川ちゃんがいて、、、
頼もしいなんてもんじゃない。最強。
それくらいのイメージ。
この試合はあまり守備がうまくいかなかった感じだったけど、それでも2失点。
自分は「守備の面白さ」を栃木に教えてもらったと思ってる。
特に2020シーズン。
みんなで連動してプレスをかけて相手を追い込んで、マイボールにできた瞬間が気持ちよくてたまらなかった。
もちろん局面にもよるんだろうけど、またああいう守備が見たい。
選択肢
今日の実況の方が何度かジュビロの攻撃時におっしゃっていた「選択肢がある」という言葉。
ボールを奪った瞬間に、その選手を追い越していく動きや裏のスペースに走り込んでいく動きでボールを持ってる選手に対する選択肢を増やす。
もちろん栃木としては対応しづらくなる。
この「選択肢を増やす」ことが、栃木のキーワードな気がしてる。
以前、「良いパスは良い出し手と良い受け手がいて初めて完成する」って言葉を耳にしたことがある。
栃木の出し手はみんな「困ってる」感じがしてて、ボールを持っても出し所がなくてバックパスか苦し紛れのロングボールになっちゃうシーンが多い気がする。
もっと出し手に対して選択肢を与えられるようになればパスもスムーズに回るようになるのかな、って思ったり。
それに、出し手に選択肢を与えることは相手に選択肢を与えることでもあると思う。それが相手の嫌がる危険なシーンを作ることにも繋がる気もするし。
栃木の課題は「奪った後の精度」だって何度も言われてきた。
でもこれを前向きに考えるとしたら、「奪う」ところまでは何度もいけてるってことだし、実際そうだと思う。
もどかしいけど
一歩一歩進んで行くしかない。
一番大切なのは
素人の自分が言うのも違うのかもしれないけど、選手たちに一番伝えたいのは
「みんな、もっと自信持って!」
ってこと。
去年からずっと思ってたんだけど、リードしてるときの栃木の攻撃って結構うまくいってることが多い。「気持ちの部分ってやっぱり大きいんだな」って実感してた。
こういう言い方はしたくないけど、
正直栃木は攻撃の苦手なチームだと思う。
でも、自信のなさによってより一層攻撃がうまくいかなくなってる部分も少なからずあると思う。
だから、油断するわけじゃないけど
リードしてるようなつもりでもっとのびのびプレーしてもいいんじゃないのかなって思ったりする。
時崎さんが栃木に就任したとき、よくこんなことをおっしゃっていた。
「選手がエネルギーの最大値を出し切ってピッチに倒れ込む。そういうシーンが僕の理想」
「チャレンジを恐れずにチームが成長していくサイクルをしっかりと作っていきたい」
選手や監督が手を抜いているとは全く思わない。
ただなかなか勝てない状況の中でプレーの迷いなどが増えてきて「エネルギーの最大値」を出しにくくなってるところはあるのかもしれない。
でも、こんな状況だからこそ思い切って全力でプレーしてほしい。
これは本当に個人的な感想なんだけど、
勝てないことより得点が伸びてこないことの方がずっともやもやする。
負けるにしても、無得点で負けたくない。
さっきも言ったように、栃木の守備は本当に心強い。
安心して攻撃のチャレンジができるだけの環境があるチームだと思う。
そうやってみんなでチャレンジし続けることによって、時崎さんの言う「チームが成長していくサイクル」ができあがっていくのなら、ミスなんて全く気にしない。
そしてもうひとつ伝えたいのは、
「いつもサポーターがついてるから大丈夫!」ってこと。
この日の栃木の応援は本当に最高で、DAZN越しでもしっかりチャントが聴こえてた。
本当にめちゃくちゃ感動した。
自信を持って、何度でもチャレンジしてほしい。
自分たちサポーターはそのチャレンジを、スタジアムで、画面の前で、後押しし続ける。
まだまだこんなもんじゃないって、信じてる。