2023.4.2 第7節 栃木対群馬

どんなスタイルでも

今シーズンになってからカードをもらうシーンがすごく増えたなと思う。
そこで、ここ4シーズンの間に栃木が受けたイエローカード(反スポーツ的行為(C1)とラフプレー(C2)の合計)の枚数を調べてみた。

2020 34枚 (C1 18枚 C2 16枚)
2021 37枚 (C1 19枚 C2 18枚)
2022 44枚 (C1 17枚 C2 27枚)
2023 11枚 (C1 2枚 C2 9枚 ※現時点)

https://data.j-league.or.jp/SFPR02/

田坂さん時代のほうがカードをもらってた印象だったから、この数字は少し意外だった。

確かに守備の面に関しては、田坂さんのときのほうが整理されてたなって思う。
もちろん当時も他サポの方々から「栃木のサッカーは荒い」って言われてたし、相手選手に厳しく行きすぎることも多かったけど、それと同じくらいにいい形でボールを奪えてたこともあったと思う。

田坂さんの守備はとにかく徹底していたし、選手全員にそれがしっかりと落とし込まれていたと思う。
みんなの息の合った守備は見ていて本当に楽しかった。

今の選手たちもみんな頑張って守備をしてるのはすごく伝わる。
でもその選手ひとりひとりの頑張りの矢印が、ばらばらなんだろうなって。

その結果、荒さだけが目立つような守備になっちゃってるような気がしてる。

べーちゃんの退場が決まった瞬間の表情が、なんとも切なかった。

選手や監督が頑張ってることはわかってる。わかってるからこそ、辛い。

栃木の守備といえば、走る、闘うといったイメージが強い。
でも個人的に、今の失点の少なさを維持できるのなら必ずしもこのスタイルにこだわる必要はないような気がしてる。

もちろん今は時崎さんだって、いろいろな考えがあって試行錯誤してらっしゃる最中だと思う。

でもどんな守備のスタイルを選ぶにしても
こうやってカードをたくさんもらってることに関しては、少しでも速く改善されてほしいと思う。

プレーが原因で他サポの方々ともめ事になるようなことなんて、二度と起きてほしくない。

田坂さんを批判するわけじゃない。でも正直守備に関しては「荒めで堅い」守備だったと思う。
だから時崎さんには「うまくて堅い」守備を作りあげてほしいと切に思う。

大きな1点

今回のゴールまでの流れは、
「藤田くん→貴章さん→佐藤→もりしょー→森くん→佐藤→優希→黒﨑→福森」の流れ。

個人的にこの中で一番グッときたのが、もりしょーの森くんへの縦パス。
あそこでしっかり繋げたからこそのゴールだと思う。
そこから黒﨑までの少ないタッチでのパスワークも最高だった。

そして、黒﨑がボールを持った瞬間に前に向かって全力でダッシュした福森、森くん、貴章さん。

本当に全てがうまくいった、最高の形だったと思う。
ついに「これをやり続けたい」って形でゴールを決められた。

福森はゴールシーンについて、こう話していた。

クロ(黒﨑)が持ったときにクロスは上がってくるなと思っていたので、練習の時からも伝えていたので、自分のところに来るかはわからないけれどスペースは少し見えたので、そこへ走り込んだらボールが来たという感じでした。

https://www.tochigisc.jp/game/2023040203

「自分のところに来るかはわからないけれど」って言葉がすごくいいなって思った。

前回のノートで触れた、「選択肢を増やすプレー」。
森くんも、貴章さんも、ゴールした福森も、みんなが選択肢になっていたシーンだった。

勝てはしなかったけど、本当に大きな1点だったと思う。

苦しいときこそ

試合後の瀬沼のツイート。

北関東ダービー勝利できず申し訳ありません! 俺はどの試合も1人の選手が責任を負うのは違うと思っていて、チームに貢献できていない自分にも悔しいし、敗因は全員に責任があると思います。 応援してくださる方々に勝利を届けれるよう、もっと瀬沼頑張ります! 叱咤激励よろしくお願いいたします!

https://twitter.com/senumanuma?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

このツイート、本当に感動した。

負けが込んでいて、さらに自身がなかなか試合に絡めていないなかで声を上げるのって、すごく勇気のいることだと思う。

良い悪いは別として、チームが苦しいときにこうやってツイートとかで発信してくれる選手はすごく貴重な存在だって実感した。

瀬沼の言うとおり。栃木は、いつだって全員戦力なんだから。

まだまだ先は長い。
次は誰がスタジアムを沸かせてくれるんだろう。楽しみでしかたない。

きっと、栃木なら乗り越えられる。

苦しいときこそ、俺たちは歌うんだ。