絡まり転がり加速する恋と期待
放っておくと私は、ほんの小さな小さな、目に見えないんじゃないかというほどの本当に小さな小さな期待の芽すらも目ざとく見つけ出し、雪の中を転がして雪だるまを大きくするみたいに、心の中を転がし転がし、大きく大きく育てあげてしまう。その大きく逞しく育った期待は私の心を抜け出し現実世界へと勢いよく飛び込んで、そしてまんまと返り討ちに遭って私の心へ泣きながら帰ってくる。どうしてそんな期待をするの、どうしてそんなに想像するの。考えないで、想像しないで。目を瞑って、寝てしまえ。何度そう繰り返