在宅介護で兄弟間のトラブルを防ぐ方法
こんにちは、いおな(@iona3968)です。
仲良かった兄弟でも、相続が絡むと争族になると言われています。その前の段階の介護でも、同じような問題が発生しています。
今回は親の介護にまつわる、兄弟間の問題について語っていきます。
兄弟で協力して在宅介護をすることは、とても大切なことですが、その中で兄弟間でトラブルが起きることもあります。そこで今回は、在宅介護で兄弟間のトラブルを防ぐ方法についてご紹介します。
セクション1：兄弟間でのコミュニケーションの大切さ
介護する中で、兄弟のうち一人が介護の負担が大きくなってしまった場合、他の兄弟が気づかないことがあります。そのままにしておくと、その兄弟がストレスや疲れをため込み、介護に向き合うことができなくなる可能性があります。
兄弟間でのコミュニケーションが十分に取れている場合は、このような状況でもすぐに気づき、解決することができます。できるなら定期的に話し合いを行い、介護の状況や問題点を共有し、意見交換を行いましょう。兄弟全員が参加できるような兄弟会議を開きましょう。
コミュニケーションを通じて、互いの立場や気持ちを理解し、協力しあえます。介護のスケジュールや負担の分担について話し合い、兄弟全員が納得した上で、スケジュールを決定しましょう。介護において、兄弟間でのコミュニケーションが取れていると、介護する兄弟が疲れているときに、他の兄弟が手伝いをすることもできます。
兄弟間でのコミュニケーションが不十分だと、誤解や不満がたまり、トラブルになります。介護する兄弟が疲れているときに、他の兄弟が手伝ってくれないことに不満がたまり、その不満が爆発してしまうことがあります。しかし、兄弟間でのコミュニケーションが密に取れている場合は、このようなトラブルも早期に解決することができます。
このように、在宅介護において、兄弟間でのコミュニケーションは非常に大切です。兄弟全員が協力し合い、意思疎通を図りながら、笑顔で介護に向き合うことができます。
元々親と他の兄弟が絶縁状態だったり、兄弟間でしこりがあったりした場合、はっきり言いますがコミュニケーションなんて取れません。そのせいでワンオペしなければならないこともあります。そんな時は、もう兄弟はいないと思うしかないです。そして、自分だけが親の最後を見取らせてもらうんだと思って介護しましょう。少しの希望を抱いて関わってしまうと、介護することだけでも大変なのに、元々こじれていた問題がさらにこじれたりする可能性もあります。自分を生み育ててくれた親の介護は、自分がきっちりさせてもらうんだと決心して、まずは介護に集中してください。
セクション2：役割分担の明確化
子供たちが親を介護する場合、兄弟同士での役割分担が重要です。以下に、実際に兄弟が介護をする場面での役割分担の例を挙げます。
例えば、父親が脳梗塞で倒れ、在宅介護をすることになった場合を考えます。兄弟が2人いる場合、介護をする人が複数いるため、役割分担がより必要になります。
まずは、兄弟で話し合い、誰がどの部分を担当するかを明確にします。例えば、兄1が父親の身の回りの世話を担当し、兄2が家事や買い物を担当することになったとします。この場合、兄1は毎日父親の入浴や排泄の介助、食事の準備や清掃などを担当し、兄2は週に1回父親の買い物に出かけ、家事を手伝うことになります。
しかし、実際に介護をしてみると、予想外のトラブルが起こります。例えば、兄1が急に体調を崩した場合、兄2が代わりに介護をする必要が生じるかもしれません。このような場合に備えて、家族間での緊急の連絡手段を確保しておくことが重要です。
介護をすることで兄弟間にトラブルが生じることもあります。例えば、兄1が毎日介護をしているため、兄2が何も手伝わないといった状況になると、兄1は負担が大きくなり、兄弟間での不和が生じる可能性があります。そのため、介護においても役割分担を明確にするだけでなく、負担の偏りがないように注意することが重要です。
家族間での役割分担は、介護において非常に重要です。明確に決めることで、家族全員が負担を分担し、効率的な介護が可能になります。また、トラブルが生じた場合に備えて、家族間での緊急連絡手段を確保しておくことが大切です。
セクション3：兄弟間の介護費用の負担
兄弟間で介護を担当する場合、介護費用の負担についても問題となります。介護にはさまざまな費用がかかるため、兄弟間で負担を分担する必要があります。しかし、介護を担当する兄弟の中には経済的に余裕のない人もいるため、負担の均等化が困難な場合もあります。
ある家庭で父親が要介護となり、兄弟たちで介護を担当することになりました。しかし、兄弟のうち一人は自営業で収入が不安定で、他の兄弟たちと比べて収入が少なかったため、介護費用の負担に苦しんでいました。そのため、兄弟たちは話し合いを重ね、経済的に余裕のある兄弟が一部負担することで、負担を均等化することにしました。
このように兄弟間での介護の費用負担については、話し合いや協力が必要です。負担が均等でない場合、負担が大きくなりすぎて負担者の健康や生活に悪影響を与える可能性があります。また、介護を担当する兄弟だけでなく、他の家族や友人などからの支援や助言も必要です。介護には費用だけでなく、時間や労力もかかるため、家族や周囲の人々の協力が不可欠です。
親自身が介護費用を負担することができる場合でも、兄弟間で負担に不公平感を抱くことがあります。
親が兄弟の一人だけを特別扱いする場合や、ある兄弟が親との関係が良好であるため、その兄弟に多くの負担がかかる場合などが考えられます。
実際に私の周りにも、介護費用の負担に関して不公平感を抱く知り合いがいます。その方は、自身が仕事を辞めて介護に専念したにも関わらず、他の兄弟は仕事を続けていたため、介護の労力や費用の負担が自分だけに偏っていると感じています。
このような問題を避けるためには、兄弟間で事前に話し合いを行うことが重要です。誰がどの程度介護を負担するか、どの程度費用を負担し合うか、明確に決めておくことが必要です。また、家族間の信頼関係を築いておくことも大切です。親や兄弟との良好な関係を維持することで、介護期間中のストレスを軽減し、トラブルの発生を防止することができます。
このように話し合いをし解決できる場合はいいですが、しこりが残る場合は介護者が割り切るしかないです。もちろんそこに至るまでに、話し合いをしたり専門家のアドバイスを受けることも重要ですが、負担しない兄弟は色々と勝手な理由をつけて責任を回避しようとします。そうなるともう泥沼です。親の介護が自分にとっての使命であると割り切って、ご自身の意識改革をなさってください。残り少ない親御さんとの時間を、有意義にお使いください。
セクション4：トラブルが起きた時の対処法
在宅介護では、兄弟の間でトラブルが起きる可能性があります。トラブルが起きた時には、適切な対処法を取りましょう。トラブルが長期化すると介護にも影響します。以下に、実例を挙げながら、トラブルが起きた時の対処法について詳しく説明します。
兄弟間で介護の役割分担を決めていたとします。しかし、ある日、一方の兄弟がその役割を果たさなくなってしまったとします。他の兄弟が代わりにその役割を引き受けることになりましたが、元々その役割を担っていた兄弟はその代わりに負担が減らされたわけではありません。これがトラブルの種となり、兄弟間で意見が対立することがあります。
このような場合、まずは話し合いをすることが大切です。家族全員が集まって、どのような問題があるのか、それぞれがどのような思いを持っているのか、しっかりと話し合いましょう。この時、相手の立場になって考えることが大切です。相手がどのような気持ちでいるのかを理解し、解決策を共有しましょう。
また、場合によっては第三者の協力を求めることも必要です。例えば、地域の介護支援センターや、弁護士、相談窓口などがあります。専門家のアドバイスを聞きながら、最適な解決策を見つけることができます。
トラブルが起きないようにするためには、予防策を取ることも大切です。家族間での意思疎通を密にし、定期的な話し合いをすることで、問題を早期に発見し、解決することができます。また、介護負担が偏らないように、役割分担を明確にし、家族全員が負担を分担することも大切です。
トラブルが起きた時には、冷静に対処してください。感情的にならず、相手の立場になって考え、解決策を共有しましょう。
まとめ
親に在宅介護で快適に過ごしてもらうには、兄弟間で話し合いを徹底的にすることがとても大事です。兄弟同士の協力があってこそ、親は快適に在宅で余生を過ごすことができます。
それまで仲が良かった兄弟であっても、いざ親の介護問題になるとトラブルになる可能性は大いにあります。兄弟間のトラブルは、血縁関係なだけに厄介です。
もしあなたが介護されていて兄弟とトラブっている、または兄弟を頼ることができなければ、割り切ってプロの介護サービスに相談、利用することをお勧めします。
障害者手帳や介護保険を活用して、訪問介護や通所介護、施設入所などの介護サービスを受けることができます。地域の支援団体やボランティア団体が提供するサービスを活用することもできます。食事や買い物の支援、訪問や電話でのコミュニケーション支援などがあります。さらに、医療機関を利用することも考えられます。医療機関には看護師やケアマネージャーなどの専門家がいる場合があり、在宅介護ができない場合でも適切な支援を受けることができます。
親の介護で生活は一変してしまいます。兄弟同士どうぞ協力しあって、育ててくれた親の介護をしてあげてください。
そしてどうしても兄弟間で協力できない時は、割り切って専門家に相談して他人の力を借りてください。
そのほうが、あなたや親御さんにとって快適になる場合があります。
頑張ってください、応援してます。
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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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