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新しい腸の教科書 著:医学博士江田証

数年前に新しい腸の教科書を拝読してノートに内容を転記したことを紹介します。


臓器の役割

・胆のう→胃酸の中和、消化を助ける。胆汁を分泌
・膵臓→栄養素を分解する消化酵素を含んだ膵液を分泌
・腎臓→血液中の老廃物を尿として排泄。環境が悪化すると腎機能が低下する
・副腎→ストレス反応を緩和するホルモンでコルチゾールを分泌する。腸内で炎症が起こると大量分泌し、機能が低下し慢性疲労になる
・肝臓→栄養素の一時貯蔵。腸内で悪玉菌が増えると毒素を取り込んで病気の原因になる
・脾臓→体内の免疫システムを管理
・胃→食物を溶かし小腸に送る
・心臓→自律神経によって心拍数・血流がコントロールされる。交感神経や副交感神経の働きで腸内血流が変化する
・肺→呼吸によって自律神経に影響する。腸のぜん動運動をサポート
・脳→「脳腸相関」で情報交換をしている

9つのSOSサイン

①下痢・便秘→病原菌の感染、食生活や生活習慣の乱れ、精神ストレスが原因
②おなら→悪玉菌増加で臭くなる、便秘やIBS、大腸がんやSIBOに起因することもある
③お腹の張り→悪玉菌増加によるガスの過剰発生、食欲不振を招く
④腹痛→下痢や便秘と併発する
⑤お腹ゴロゴロ→空腹時なら問題はないが、食後の場合、IBSやSIBOの可能性もある
⑥体重の急増減→腸内フローラのバランスが崩れ、消化や吸収に異常が起きている。増加だと吸収しすぎで減少だと吸収されずに流れている
⑦肌ツヤの低下→腸内フローラのバランス、悪玉菌が原因
⑧ゲップや胸やけ→お腹の張り・おならの増加と併発する。ガスの過剰発生で胃腸の内圧があがり、胃液が食道へ逆流する
⑨便の状態→色や形を都度観察する

便秘と下痢のメカニズム

ストレス・暴飲暴食・冷え・加齢・感染症が影響する
・ぜん動運動の働きが良いと下痢になり、働きが悪いと便秘になる
・水分吸収の働きが良いと便秘になり、働きが悪いと下痢になる
・水分分泌の働きが良いと下痢になり、働きが悪いと便秘になる

脳腸相関

プレゼンテーションで下痢をしちゃう!旅先で便秘をする!というのはミスできないストレスや不慣れな環境で不安が脳に「ストレス」として反応される。その脳からの信号が腸に伝わり、自律神経の乱れとなる。交感神経が働きすぎると腸が鈍ってしまい便秘になる。副交感神経が働きすぎると腸が活発になりすぎて下痢になる。

うつ・自閉症

シヌクレインの過剰発生で発症する

リーキーガット症候群

腸内環境が悪化すると、腸粘膜の細胞が疲弊し、細胞同士のつながりが壊される。そのためブロックされ、ウィルスがスルーされることにより発症する

SIBO(小腸内細菌増殖症)

原因は加齢や小腸の出口がゆるむため
症状としては炎症、リーキーガット、IBS、下痢や便秘、お腹の張り、違和感が続く

腸と不調の関係


健康な腸にする4大食品

  1. 発酵食品→ヨーグルト・味噌・納豆・ぬか漬け(善玉菌の活性化)

  2. 水溶性食物繊維→海藻・ごぼう・もち麦・オクラ・キウイ(善玉菌のえさになり、便をやわらかくする)

  3. オリゴ糖→バナナ・玉ねぎ・はちみつ(乳酸菌を増やしお腹の調子を整える)

  4. EPAやDHA→青魚・鮭・アマニ油(抗酸化作用)

整腸食の落とし穴

腸にトラブルがあるとお腹の張りや便秘や下痢など不調になる

FODMAPが原因かもしれない・・・

<腸内環境チェックリスト>

  1. 糖質オフとしてお米を控えているがお腹が張る

  2. パンやパスタを食べた後に下痢をしたり、便が硬いように感じる

  3. 乳製品をとると腹痛になる

  4. 毎朝ヨーグルトを食べているのに便秘が治らない

  5. 食物繊維をとるとガスや下痢や便秘がひどくなる

  6. 発酵食品をとっても便が出ない

  7. 玉ねぎやにんにくを食べると下痢や腹痛を起こす

  8. キノコ類を食べると腹痛になる

  9. リンゴや桃、柿を食べるとお腹に不快感を感じる

  10. キシリトールガムでお腹がゆるくなる

FODMAPとは?

F(発酵性の)O(オリゴ糖)D(二糖類)M(単糖類)A(AND)P(ポリフェノール)の頭文字。
小腸の吸収が非常に悪く、糖質濃度が高くなり、「濃いものを薄めよう」と働く。結果、腸のぜん動運動が過剰になり下痢や腹痛を起こす
改善には、低FODMAP食をしてIBSを改善する


漢方薬で腸を改善

  • お腹の張りや腹痛→大建中湯

  • ダイエット→防風通聖散

  • 頑固な便秘→桂枝加芍薬大黄湯・麻子仁丸

  • 強い刺激が苦手→潤腸湯

  • 胃腸が弱い→大黄色甘草湯

良い水を選ぶ

硬水は便秘のもとになる(ミネラルが多く、苦みがあり重い口当たり)
軟水は下痢のもとになる(ミネラルが少なく、まろやかで軽い口当たり)

座りっぱなしはNG

・6時間座ると大腸がんのリスクが高まる
・脳にダメージを与え、交感神経が高まり脳に酵素がいきわたらない
・猫背はホルモン不活性
・筋力低下は足の代謝機能が低下する

ゆらぎで癒し

日光・音・風・香りで副交感神経をUPさせる

日記

一日を振り返る(自己開示・ストレスをためこまない)→自律神経が整う(副交感神経優位で心身が落ち着く)→腸が整う(セロトニンが増える)

最後に

腸内環境の状態によっては原因が多種多様なので、一つずつ対策をして自分で原因を見つけたり、自分にとって良い腸内環境を作るようにしたいと思いました。

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