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一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメント入門講座

数年前にアンガーマネジメント入門講座を受講した内容を紹介しています。

アンガーマネジメントとは

アンガー・・・怒り マネジメント・・・後悔しないこと
つまり、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らないようになることをいう。怒らないことというのはアンガーマネジメントとは言わない。

3つの暗号

①衝動のコントロール(6秒)
②思考のコントロール(三重丸)
③行動のコントロール(分かれ道)

怒りとは?

感情表現である→人間にとって自然な感情の一つ。怒りのない人はいなく、なくすことも不可能
機能であり役割である→身を守るための感情(防衛感情)
怒りは身近な人に出やすい
怒りは高いところから低いところ、強いものから弱いものへ向けられる

問題となる4つの怒り

①強度が強い

小さなことでも激昂、強く怒りすぎる、我を忘れる、語尾が強い

②持続性がある

根に持つ、思い出し怒りをする
例:「いつもそうだよね」「何度も言ってるよね」→これは厄介であり人格攻撃になり、恨みに変わる。「今」の問題を「過去」とリンクしている

③頻度が高い

しょっちゅうイライラ、カチンとくることが多い
例:「いつも怒っているわけではない」と本人は言うが、そういう人に人は寄らない

④攻撃性がある

他人を傷つける、自分を傷つける、物を壊す、言葉や動作

アメリカでは・・・

人の上に立つ者の必須スキルとされている。
(このスキルがないと人の上に立つことはできない=昇進昇格にならない)
コーチをつけてトレーニングをしている。

怒りは第二次感情である(氷山)

海を例えて説明をすると、海の中にある10分の9が第一次感情として、不安・苦しい・いやだ・つらいなどが溜まっている。それが蓄積され怒りとして現れるのが海の上の表面化された10分の1である。
寝て起床すると氷が解けていたら「はぁ~すっきり」となるが、「体が怠い」など氷が解けていないと表面上に出やすくなり、結果、怒りっぽくなりやすくなる。
「はぁ~すっきり」とさせるためには、よく寝る!氷を解かすリラックス法をする!

暗号①衝動のコントロール(6秒)

怒りを感じたら6秒間別なことをする。この6秒の間に前頭葉が働き、別なことをすると怒りが抑えられるという方法。
トレーニング法「イライラ・怒りの点数化」をする。
0~10段階で10が人生最大の怒り(殺意)とし、0を穏やかな状態とし、今の怒りがどの段階化を自分で点数化する。点数化することによって客観視することができ、対処法ができる。
もし、9や10になっていたり深呼吸ができない状態になったら「自分の心が荒れて話ができる状態ではない」ということで、「数分外に出ます」と言ってその場から立ち去る。これをタイムアウトという。
目の前にあるものを観察する。例えばボールペンを手に取って「このボールペンは〇色だな~」と心の中でいう。これをグランディングという。
深呼吸
「コーピングマントラ」を唱える(落ち着く言葉)
自分が落ち着く言葉を唱える。例えば「まぁいっか」「ぷっぷくぷーのぷー」「もにゃんこもにゃもにゃも~にゃもにゃ」(コウペンちゃんが好きな人なら何の言葉かわかる)

怒りの正体!

理想と現実のギャップ!!
理想→会社・子・上司・男・女・親・ルール・時間他・・・
自分の理想(こうあるべきだ!)が現実とずれると怒る
出来事を「~べきだ」と意味付けすることによって怒りが生じる

暗号②思考のコントロール(三重丸)


自分①を許せるゾーン、自分②をまぁ許せるゾーン、自分③を許せないゾーンとする。
②と③が怒りの境界線で③に入ると怒る
②を広げる努力をして、広げたら固定させる。②のゾーンが広がると、怒りのレベルや怒る頻度、怒り方が変わったり減る。
逆に日々②の大小が変わっていると、信用がなくなるので注意

暗号③行動のコントロール(分かれ道)


子供は成長に従って許せる範囲が広がる
例:門限や中学生など
「ちゃんと」「きちんと」は人によってレベルが違う

受講を終えて

受講の際に、受講料とは別に自分のアンガータイプを診断できました。
私は威風堂々タイプで根に持つ怒りタイプでした。確かに当たっていました。
アメリカではアンガーマネジメントのスキルがないと人の上に立つことができないということ、世界でも先を進んで取り組んでいることから、日本はアンガーマネジメントについての知識や理解、トレーニングが大幅に遅れていると思います。企業の中で、アンガーマネジメントトレーニングを導入している企業はないと思います。そしてIT化やデジタル化、幅広い世代の人が集まる会社では「昔の怒り方」は「今の時代ではアウト」なケースが増えています。一歩間違えればハラスメントに該当し、さらに間違えば人格否定やメンタルヘルスを崩壊させうつ病などを発症させます。
理想と現実のギャップを受け入れて、自分の広さを広げるために日々研鑽をしなくてはいけないと感じました。そして全企業でアンガーマネジメントの導入及び、スキルがある人が昇進昇格をする日本になるべきだと思っています。怒って得することは何一つありませんからね。

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