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純粋な生の目的

最近読んだ本で純粋な生の目的について書かれた次の言葉が印象に残った。

キャンベル「私は生に目的があるとは信じません。生とは自己増殖と生存持続の強い欲求を持った多くのプロトプラズムにほかなりません。」

モイヤーズ「まさか……まさか、そんな。」

キャンベル「ちょっと待ってください。純粋な生は、ひとつの目的を持っているとは言えません。まあ見てごらんなさい。生は至るところで無数の違った目的を持っているんです。しかし、あらゆる生命体(incarnation)は、ある潜在能力を持っており、生の使命はその潜在能力を生きることだ、とは言えるかもしれません。そのためにはどうすればいいか。私の答えは、「あなたの至福を追求しなさい」です。あなたの無上の喜びに従うこと。あなたのなかには、自分が中心にいることを知る能力があります。自分が正しい軌道に乗っているか、そこからはずれているかを知る能力が。もしあなたがお金もうけのために軌道からはずれてしまうと、あなたは自分の生を失っているわけです。あなたが中心にとどまっている場合、お金はまるで稼げないとしても、自分の至福を得ているのです。」

ジョーゼフ・キャンベル
ビル・モイヤーズ
訳者:飛田茂雄
神話の力
pp.472-473
早川書房
(2010)

自分の至福を追求すること。日常の中で違和感に気づき、実際に自分の目で確かめてみること。もしかしたら地球は平面かもしれないと疑問に思ったら地球の果てまで冒険に行くこと。'TRY TO FEEL SATISFIED IN MY WORLD'=「私の世界で満足を感じようと試してみる」とメモを残して旅に出ること。

疑問は光、終わりなき道を照らす。

地平へと歩む者よ、真実を求めて。

知識の境界で、新たな世界が待つ。

満足とは、見つけた者のみが知る。

Questions are the light, illuminating endless paths.

Walk towards the horizon, in pursuit of truths.

At the boundary of knowledge, a new world waits.

Satisfaction known only to those who find it.

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