#3 Nice to meet you・Nice to see you 意味の違いと使い方
こんにちは。藍(アオイ)です。
このシリーズでは、英語ネイティブと会話するとき日常でよく使う便利な表現を一つずつ取り上げていきたいと思います。もしよかったら、「好き」やコメントで応援していただけるとうれしいです。
今日の英単語はこちら。
(It’s) nice to meet you.
(It’s) nice to see you.
会えてうれしいです。
お会いできて光栄です。
どう違う? Nice to see you と Nice to meet you
第一回目の英語の授業で習うくらい、メジャーな表現ですね。
でもこの二つ、どう違うのでしょう?
夫くんも認める日本人の間違いやすい表現トップランキング上位のこの表現。
下に解説していきます。
*
会えてうれしいです。
「会えてうれしい」には実は二つの意味があります。
1)お知り合いになれてうれしい。
初めてお目にかかれてうれしい。
2)また会えてうれしい。
顔が見れてうれしい。
(1)は、はじめて会うとき
(2)は、2回目以降ずっと(初対面では使わない表現)
じゃあ、see と meet は、どっちがどっちかな?
答えはこちら。
(1)初対面のとき:Nice to meet you.
(2)前に会ったことがあるとき:Nice to see you.
では、詳しく見ていきましょう。
see と meet の意味
私の愛用しているオンライン辞書weblioによると、
meet
会う、出会う、出くわす、落ち合う、面会する、知り合いになる、出迎える、交わる
see
見る、見える、参照する、見よ!、よく見る、確かめる、調べる
人と約束したり、会ったりする場合には
meetを使うことが多いです。【出会う、落ち合う】
seeも、日本語では「会う」という意味で使うことがありますが、
どちらかというと、「見かける」というような、
軽く「会う」ときに使うニュアンスです。【見る、見える】
しかし、要注意なのは、よく使う表現の使い分けです。
Nice to see you.
また会えてうれしいです
Nice to meet you.
はじめてお会いしてうれしいです
初対面のとき、初めの挨拶
A: Hi, I am Mike. (It is) Nice to meet you.
B: Hi, Mike. I’m John. (It is) Nice to meet you, too.
A:こんにちは。マイクです。はじめまして(お会いできてうれしいです)
B:こんにちは、マイク。ジョンです。はじめまして(こちらこそ、会えてうれしいです)
初対面の人と別れぎわの挨拶
A: Alright, it’s time for me to go. It was nice to meet you, John.
B: It was nice to meet you, too, Mike. I will see you around.
A: Souds good. Bye!
A:そろそろ失礼する時間です。ジョン、お会いできてうれしかったです。
B:こちらこそ、マイク。またその辺でお会いしましょう(お見かけするでしょう)。
A:そうですね。では!
最後の挨拶、
It was nice to meet you.
過去形です。お会いできてうれしかった、となります。
家に帰ってから、ジョンに会ったよ、という話。
A: Hey, I am home.
B: Hey honey. How’s it going?
A: Good. How about you? How was your day?
B: It’s good.
A: You know what? I met John today.
B: John? John Goodwin?
A: Yup.
B: Oh, how was he doing?
A: Good. He had a meeting with my boss and I also attended the meeting.
B: Nice. I have’t seen him for a while. You know, did I tell you he and I went to the same school.
A:ただいまー。
B:あ、お帰りハニー。今日はどうだった?
A:うん、まあまあ。君は?一日どうだった?
B:こっちもまあまあ。
A:ねえ。今日ジョンに会ったよ。
B:ジョン?ジョン・グッドウィン?
A:そう。
B:えー?彼、元気だった?
A:うん!うちのボスとミーティングがあってね、僕も参加したんだ。
B:そうなんだ。あー、(ジョンには)しばらく会ってないなー。あの、前にさ、(彼と私)一緒の学校に行ってたって話した?
I met John today.
ジョンっていう人に、今日初めて会ったよ!
という意味。
I haven’t seen him.
彼に会ってないなー、という意味。
初対面ではないので、「会う」には「see」を使います。
ポイント!
初めて会う=meet
それ以降会う=see
2回目以降、会ったときの挨拶
A: Hi, Mike! It’s nice to see you. How have you been?
B: Hey, John! It’s good to see you, too. I've been good. How about you?
A:やあ、マイク! また会えてうれしいです。元気にしてました?
B:やあ、ジョン!こちらもうれしいです。元気でしたよ。そちらは?
2回目以降、帰るときの挨拶
A: I guess we are all set to go! Well, it was nice to see you, Mike.
B: Good to see you, too. Have a nice rest of the day!
A:それでは、これで終わりですね!会えてうれしかったです、マイク。
B:こちらこそ。良い(残りの)一日を!
なぜ間違うと困るのか
いかがでしたか?
違いがなんとなく、わかっていただけたかと思います。
でも、これを間違えるとどうして困るのか?
それは、
これを間違えると、
聞き手側のストレスが爆上がりするから
こちらの例で考えていきましょう。
*
初対面の会話で、間違ってseeを使ってしまう時。
A: Hi! Nice to meet you. I’m Aoi.
B: Hi, Aoi. Nice to *see* you.
この後、Aさんは、パニックに。
え?今、Nice to see youって言った?前に会ったことがあった?顔と名前忘れてる?どこであったんだろう?
という、悩みがグルグル駆け巡ります(笑
*
また、2回目以降に間違ってmeetを使うとき。
A: Hi! It’s good to see you!
B: Hi! Nice to *meet* you.
この後、Aさんは、????と思います。
あれ?Bさんには、先日会ってご挨拶を済ませてるはず。名前をもう一回言ったほうがいいかな。覚えてもらえてない?
というように、頭の中でグルグル考えます。
会話が進んでいくうちに、
なーんだ、言い間違いだったか。
と気づくので、万事OKですが、
聞き手のストレス度が半端なく上がるので
できれば正しく使いたい表現です。
まとめ
以上、Nice to meet you と Nice to see you の使い分けについて、事例別に見てきました。
Nice to meet you.
初めてお目にかかれてうれしいです。
Nice to see you.
2回目以降、お会いできてうれしいです。
たとえ間違えたとしても、言い間違いだと認識されるので、そんなに害のない表現です。
でも、英語力が中上級、または超級にくると、
こちらとしてはシンプル間違えているのに、
相手には「わざと意地悪表現を使ってる?」と、
誤解を生む可能性が上がります。
力がついてきたEnglish Speakerは、ぜひ押さえておきたい表現です。
では、今日も良い1日を!
また次回!