教員を辞める理由
こんにちは。
この記事を読んでくださっているのは、教員を辞める方ですか?それとも今まさに悩んでいる方でしょうか。
今回は、小学校教員6年目の私がどのように辞めるという決断に至ったのかを時系列に沿って書いていきます。
①初任
大学生の時、学習支援のボランティア活動をしていたので、現場の先生達がどれくらい忙しいのかは見ていたつもりでしたし、情熱的というよりは現実的な初任でした。
残業時間は平均80時間+持ち帰り。
何が分からないかも分からないでがむしゃらになって働き、へとへとで帰って寝落ちするような生活でした。
予想以上に忙しかったですしそれなりに辛いこともありました。
ですが周りの先生方に恵まれて、たくさん助けられながら過ごしました。
子どもたちも至らない私についてきてくれて、とても愛おしく思いました。
理想と現実のギャップを感じながらも、どうにか一生懸命やり切った一年でした。
②2年目
とても辛い時期でした。
クラスは崩壊していました。
初めてモンスターペアレントに出会いました。
あまり思い出したくありません。
食事が喉を通らなかったり、急に涙が出て止まらなかったり、友達といても笑えなくなったり、今思えば軽いうつ状態だったと思います。
でも、まだ2年目だし…
仕事できるようになりたいし…
そう思って泣きながら通勤してました。
当時の学年の先生がいくつか教育書を教えてくれたので、来年度以降に活かそうと思い、学級経営について改めて勉強しました。
今年度は耐えるけど、またいつか同じくらい辛い時が来たら辞めてもいいかな
そう思ってどうにか2年目を終えました。
体重は数キロ減り、肌はボロボロでした。
③3〜5年目
もう二度とあんな辛い思いはしたくない…
そう思い、本や先輩方に教わったことを活かして、自分の学級経営や授業を根本的に見直しました。
学級を安定させることが、自分自身の心の余裕=授業準備の確保に繋がることを身を持って実感しました。
支援が必要な児童や保護者を受け持ちましたが、ある程度手応えもありました。
授業の流し方も分かってきて、校務分掌もいろいろと任されてきて、自分なりに仕事を楽しめるようになってきた時期でした。
でも、同時に教員を続けることに関して、
この働き方は持続可能ではない
と感じ始めました。
・代わりがいないからと自分の子どもを病児保育に預けて出勤する先生
・保育園のお迎えのために定時退勤して、寝かしつけをしてから職員室に戻ってくる先生
・毎日22時まで仕事をして、それでも仕事が終わらず土日も出勤、体を壊した教務主任…
いろんな先生方を見ていて、「私もこうなりたい!」と思えるような働き方をしている方には出会えませんでした。
この仕事を続けながら家庭をもつイメージができませんでした。
また、この頃から給特法について話題になることが多くありました。
改めて今の教員の働き方や辛さを考えるようになりました。
定年までは無理だ、いつか辞めよう
気付けばそう思うようになり、
5年目の夏頃から転職サイトのアプリを入れて、たまに眺めるようになりました。
とはいえ、教員の楽しさも分かってきてやりがいも感じていたので迷いもありましたし、なんだかんだで続けるような気もしていました。
なので、まずは自分なりの働き方改革をして、残業時間を80時間→45時間程度に減らしました。
体力的な負担は少し減りましたが、やってもやっても終わらない仕事量にがっかりしました。
ただ授業準備をしたいだけなのに…
そう思いながら雑務をこなしていました。
④6年目
初めての異動をしました。
初任校でお世話になった分ここで頑張ろう。
と気持ちを新たにスタートしました。
が、あっけなく心は折れました。
いわゆる荒れた学年を担任することになり、私の心もどんどん荒んでいきました。
児童も大変ですが、保護者対応が本当に本当に辛いです。
驚くような言葉をかけてくる方っていらっしゃるんですね。
6月頃から体調が悪い日が続き、涙が止まらなくなりました。
あ、これ2年目のときと同じだ…これから先もこんな思いをするのか…?と考えると、もう辞めるしかありませんでした。
甘えかもしれません。
でも、もう限界でした…
ということで、
これから先も続けていく気持ちがなくなってしまった
というのが今年度で教員を辞める理由です。
もちろん教員は素晴らしい仕事だと思いますし、先輩方や同僚のみなさんを尊敬しています。
もっと上手に児童と関わりたかったし、もっと楽しい授業をしたかった、やり切れなかった後悔もあります。
いつか労働環境が良くなったら、戻ることも考えています。
ですが、心をすり減らしながら、教員の働き方を続けていくのは今の私には無理でした。
長くなりましたが以上です。
3月までは誠心誠意やっていきたいと思います。
ここまで読んでくださった方、
ありがとうございました。
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