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リモートワークをペアワークでやるととてもよいよという話



はじめまして

私達はINVITROという会社で、HCIを軸にサービス/UIデザインをやっています。
noteでは、デザインにまつわる話、自社での活動、作っているプロダクトなどについて書いて行こうと思います。
今回は「リモートワーク」とチームで効果的に仕事が進めることのできる「ペアワーク」を紹介したいと思います。平常時から日常的にリモートワークのINVITROでは「ペアワーク」という方法で仕事を行っています。このワーク方法はチームでの知識共有や仕事が早く進むなどメリットが沢山あります。
開発ではXP、ペアプログラミングなど2人1組で作業を進めることがあると思いますが、ペアワークではこれをデザインの情報設計やスタイリングなど様々な作業に応用し、Zoomを利用した画面共有にて効率的に行います。

リモートワークのメリット

コロナ渦によって強制的にリモートワークになったところが多いかと思います。住環境の影響はあるかもしれませんが、普段の業務をできるだけオンライン上でできるようにする工夫が必要になってきています。私達の普段のデザイン業務としては以下のようなものが典型的ですが、すべてリモート環境で行うことができています。

ミーティング
・ スケジュールを決める
・クライアントとの定例会議
・意思決定系のミーティング
デザイン業務
・情報設計
・提案書の作成
・リサーチ・インタビュー(現場検証や観察、合うことが重要な場合には基本的にはofflineとなります)
・UI設計/デザイン
・Webサイト・アプリケーションのプロトタイピング・実装  

リモートワークのメリット

リモートワークのメリットとしては、GitlabのGuidline(日本語記事)にまとまってますが、次のような効果が大きいと思っています。
・ 通勤時間がなくなる。
- 仕事の割り込みが発生しにくい。
- 自分の最も生産性の高い時間に基づいて、勤務時間を選択できる。
- オフィスの維持費用の節約(会社的には)

リモートワークの課題?

リモートワークの課題と思われていたものの多くは実は普段の仕事から存在していたのではないでしょうか。想定される課題としては下記のような対面ワークの際からマネージメントしきれていなかったことが顕在化したものコミュニケーションの難しさではないでしょうか。
・仕事内容を言語化できてないためスケジューリングができず誰が何をやっているかわからない。
・スケジュール管理できていなければ、進捗を確認するのもむずかしい
・対面ではないのでチームビルディングが難しい。
  ・ダイナミックな発想が生まれない
  ・チームの相乗効果がが生まれにくい

リモートかどうかに関わらずうまくマネージメントすることは難しいですが、ここはリモートワークに関わらずしっかりとやらなければいいけない仕事です。プロジェクト内に誰がいつまでにどのようなことをしないといけないのかをしっかりと定義する必要がありますが、ここの言語化がうまくいっていないとプロジェクトを進めることが難しくなります。
普段から工数見積やWBS,プロダクトバックログなどのタスク管理方法をチーム内で確認し合う文化が求められています。

ペアワークとは

ペアワークとは二人一組で一つの仕事をするワークスタイルです。もともとは、ペアプログラミングという形で開発が行われていたものを、別の仕事でも使える形式にしたものです。

ペアワークを試すようになったきっかけは、数年前にINVTROの小蔵がMenlo Innovations社のjoy inc という本でペアプログラミングの手法を知り、その翌日からペアワークを始めてみたところ、かなり効率が良いなと感じたところからでした。
当時のパートナー先で、デザイナーとディレクター向けに行ったSketchのhands on install的なワークショップを始めに、様々な業務で試してみてデザインや他のワークでも一般化できるという直感が得られました。

またそれ以前から顧客の意思決定者と画面共有しながらデザインを進めるライブデザインをskypeを使って遠隔で行っていたことから、リモート+ ファシリテーション + ワークというスタイルには慣れていた背景もあります。

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ペアワークのやり方

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zoomなどの画面が共有できる映像通話ツールを用います。
2人以上で画面シェアをしながら、同じファイルをドライバー(作業者)とナビゲーター(指示者)の役割を交代しながら仕事を進めます。
ポイントは作業する側と支持する側の役割に分けているところです。


ペアワークのメリット

・議論と作業を一緒におこなうので、常に作業に集中している状態となる
・一緒に考えながら仕事をすすめるので、多角的な視点で作業ができクオリティが上がる
・必要なことを適切に言語化する必要があるので説明能力が鍛えられる
・ツールの使い方や玄人の技が効果的に伝授できる
・異なるロール間でペアワークすることで前提共有がワークと共になされる
・仕様作成や簡単なサーベイなど、ナビゲーター側が同時にやってくれることがあり早い。

INVITROでは普段の仕事のなかでペアワークで行い、以下のツールをみんな使えるようになってきました。
IA
・ mindmap(MindNode)
Design
・ Sketch
・Zeplin
・Invision
・Framer X
Develop
・ VS Code
・ python + bottle
・ colaboratory
・ terminal

また、ミーティングでスケジュールや優先度を決めることもペアワークでやることで、ウォークスルーと同時に考慮漏れや実際的にできるできないなどの判断の精度もあがります。

またやり方によっては仕事の中で自然にナレッジベースを作り上げることができ、専用に時間をとらなくてもよいことがあります。

ペアワークのデメリット

・楽しいが、時としてアジェンダのない会議のようになる
・ドライバーとナビゲーターの能力格差が大きい時に一方的な指示になることもある
・ペアワークはとても集中して作業できる反面、集中しすぎて疲れてしまう

上記を解決するにはスケジューリングをうまくするこが鍵となるのですが、弊社ではペアワークとゲームストーミングを合わせた「ペアストーミング」という方法や自社ツールを使うことで、うまくワークフローを組み立ててタスクを振り分けたり、時間を区切ったりしてペアワークをさらに楽しくできるように工夫しています。
次回はこの「ペアストーミング」を紹介します!つづく

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