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UI都市調査プロジェクトは何を生み出したのか「MINDSCAPES TOKYO WEEK」レポート

取材・文:白坂由里(アートライター)

2023年2月20日〜28日、「YAU STUDIO」*で「MINDSCAPES TOKYO WEEK ―アートと文化的な視点から考えるメンタルヘルスとは?―」が開催された。都市における「メンタルヘルス」のあり方について、アーティストと高校生中心のユースがクリエイティブな視点で調査・共創してきた「UI都市調査プロジェクト」(以下、UIプロジェクト)。2022年夏から約半年にわたり、アーティストがリード調査員となり、各チーム6〜8名のユース調査員とともに、対話を重視した体験型の学びに取り組んできた活動の成果を発表した。

* NPO法人大丸有エリアマネジメント協会と一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、三菱地所株式会社で実行委員会を構成する、アーティストがいる街を実現する実証パイロットプログラム「有楽町アートアーバニズム(YAU)」で運営するシェアスタジオ。

上野千蔵(撮影監督・映像作家)率いる「映像」チーム、林敬庸(大工・建築家)率いる「日本建築」チーム、yoyo.(料理人)率いる「食」チームが、それぞれのテーマに関する調査を経て作品を制作。あわせて、これまでの活動を映像と写真で記録してきた西野正将(美術家・映像ディレクター)率いる「撮影記録」チームも参加し、展示やイベントなどが行われた。

前回のレポートでは調査から制作までのプロセスを辿った。続いて今回は「MINDSCAPES TOKYO WEEK」の様子を振り返る。あわせて、参加アーティストのなかから代表してyoyo.にインタビューし、UIプロジェクトを通じて感触を得た、アートとメンタルヘルスのつながりや提案について考える。
トップ画像:映像チーム「”ふつう”ってなんだろう」展示風景。撮影:西野正将

展示を見ながら考え、世代を超えて語り合う場に

UIプロジェクトは、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校から参加したユースたちが主体となり、各アーティストが見守り、時に助言するような形で、対等な関係性のもとに活動が進められた。各チームで2022年8、9月に調査し、調査から得た事柄などをもとに10、11月から作品を制作。「MINDSCAPES TOKYO WEEK」は通常の展覧会とはいささか異なる。それまでの経過をいったん形にして見せることで、訪れた人々がメンタルヘルスについて考え、気軽に語り合える場としてつくられた。

「MINDSCAPES TOKYO WEEK」会場風景。撮影:西野正将

まずyoyo.率いる「食」チームは「“こころを扱う場”を求めて」というテーマで、空間としての茶室や、食材を扱う市場や店などのフィールドワークを経て、「みそしる点前」というパフォーマンスを創作した。粉末出汁や乾燥野菜などを混ぜ込んだみそ玉を作り、茶の湯の点前に習い、丁寧に味噌汁をいただき、リラックスする手順も組み合わせた、気軽な儀式のようなものだ。

「MINDSCAPES TOKYO WEEK」では、オフィスビル内に位置するYAU STUDIOの一室に布を敷き、参加者が靴を脱いで上がれる空間に仕立てた。みそしる点前のキットを展示し、「みそしる点前」の取扱い説明書的な映像を上映。ユースが7日間にわたり食べた味噌汁と写真で綴る「みそしるチャレンジ」なども展示した。

食チーム「“こころを扱う場”を求めて」展示風景。撮影:西野正将
「みそしるチャレンジ」をまとめた冊子。撮影:西野正将

「みそしる点前」は、鑑賞者が参加して実際に数回実施した。味噌汁を食す前に、腕伸ばしや肩回しなどを行う「2525(ニコニコ)体操」をしたり、“亭主”の左隣の人が今日嬉しかったことを話したり、まずは体や心をほぐす。キットを開け、碗にみそ玉を入れ、湯を注いで溶いたら一度蓋をして隣の人に回す。味噌汁を食すにも、湯気の観察を通して自身を観察し、呼吸を整える。湯気を仰いで香りを嗅いだら、お椀を2回回し、5回フーフーして少し冷ます。まず汁のみをいただき、その後一口ずつ素材を味わう。普段は意識せずに一気に行っている動作を解きほぐし、一つひとつ丁寧にゆっくりと味わう。その後感想を少し語り合ったが、会話を交わさずとも、味噌汁と小さなおむすびを通じて、初対面の人々とも心が通うひとときとなった。

「みそしる点前」の様子。撮影:西野正将

一方、林敬庸率いる「日本建築」チームでは、「究極の『寝床』をつくる」をテーマに、寝具店や防災センター、建築展をリサーチした。その後、ユース調査員それぞれが考える“究極の寝床”の模型を制作。各メンバーが執筆した「究極の寝床論」を冊子にまとめて展示、配布した。さらに全員の作品を入れ込んだVR作品をユースの横見賢一さんが制作。ヘッドセットを装着しVR画面の森の中を進むと、模型の部屋の内部に入る体験ができる。子どもから大人まで誰もが驚き、楽しんでいた。

各メンバーの「究極の寝床論」をまとめた冊子。撮影:西野正将
ユースの解説を受けながらVR上で「究極の寝床」を見る。撮影:西野正将

一方、林も自ら制作したモバイル式の畳のベッドを展示。釘を使わない木組み工法で、その場で組み立てられる。実際に寝心地を確かめると、木製の硬くて高い枕が、意外や首を安定させ、檜の香りも相まって心地よく感じられた。

日本建築チーム「究極の『寝床』をつくる」展示風景。奥はVR作品。手前は林敬庸の作品。撮影:西野正将

もうひとつ、調査の過程で参加した創香デザインカンパニー「キチベエ」による展示イベント「究極の『寝床』のための究極の香りを探そう」も行われた。創香デザインの世界では今、斬新でエッジの効いた香りが探求されているという。しかしながら、自然に近いウッディな香りを好む傾向が若い世代に現れたことは少し驚きだったようだ。

「キチベエ」によるアンケート形式の香りの展示イベント

奥の部屋では、上野千蔵率いる「映像」チームが、「”ふつう”ってなんだろう?」というテーマで制作した映像を上映。「お互いに触れ合える距離で見つめ合い、思いやる気持ちで撮影する」ことをルールとし、各ユースが友人や家族と語り合う様子を撮影した。カメラを介在させることで、普段は話しにくいことが話せ、相手への感謝の思いを素直に口にしている。それらを熱心に見ている鑑賞者の姿も印象に残った。

映像チーム「”ふつう”ってなんだろう?」展示風景

会期中の2月23日と26日は「Y/U FES(ユーフェス)」と題して、各チーム有志からなる実行委員チームの自主企画が行われた。「恋バナ」「答えの出ないことについて考えてみよう」などをお題として「話をする」ことに主眼を置いたイベント、他者の記憶を共有する「思い出かるた」など、各メンバーのアイデアが実現していった。なかでもYAU STUDIO内で心惹かれた場所を写真に撮る「心を扱っている場所を探そう」というイベントが印象に残る。スライドで映した写真群から、人によって見ているものが異なる、言葉だけでは見えてこない豊かさが共有できた。

「思い出かるた」イベント風景。撮影:西野正将
「心を扱っている場所を探そう」イベント風景

また、ユースのひとり、伊藤美咲さんが一部屋を使ってインスタレーションを制作。リクライニング式の椅子に座り、ヘッドホンから流れるエリック・サティなどの音楽に耳を澄ませながら、ひとり、何も考えずに過ごせる。「落ち着いて過ごせた」という感想が多く、好評を得ていた。ただ、もとはオフィスとして使用されていたYAU STUDIOでは開放的な空間が多く、安心して閉じることができる空間があればさらに瞑想に向いた作品になったと思う。

伊藤美咲「徒然部屋」

エントランスは「メンタルヘルスと聞いて最初に思い浮かぶ言葉やイメージを自由に書いて貼る「ルーム雑感」となっている。「心の静けさ」「いきいき」「となりの人を思うこと 思いやり」「自分の中にあって大事なものだとわかりながらそれから逃げている、ちゃんと向き合っていないもの」「いたみ」「良きも悪きも肯定すること」「付き合っていくもの」など、メンタルヘルスの感じ方も多様だ。

展示が増えていった「ルーム雑感」

ユースのアンケートでは、「実際に活動していくなかでアートという概念が広がり、アートにはいろいろな形があることを理解できた」「今まで興味はあったがどう関わっていいかわからず、なかなか挑戦できなかったアートに実際に関わることができてよかった」というアートに対する考え方の変化が見られた。また、「いろいろな業種、年代の人と関わりながら一つのものを作る経験になった」「高校生活で一番の思い出になった。悩んだこともキツかったときもあったけど、大切だと思える仲間もできた」という体験の貴重さを語る声もあった。「誰も怒らない、否定しないながら気をつかわなくていい環境が居心地よかった」「少しでも自発的になったことが自分でも嬉しい。みんなで一緒に考えたり、ご飯を食べながらいろいろな話をしたりする時間が落ち着けた」など、プロジェクトをどんなふうに進めるか、その方法のなかでもメンタルヘルスへの影響があったと思われる。

UIプロジェクトがもたらしたもの。アーティスト、yoyo.に聞く

3人のアーティストのなかから代表してyoyo.に調査から発表までを振り返ってもらった。今回の「みそしる点前」というプロジェクトがメンタルヘルスにどのような効果をもたらしたのか、今後の提案にもなりそうな事柄を探る。

みそ汁点前について考える食チーム。中央が料理人のyoyo.。撮影:西野正将

料理人として、ビーガン料理の提案も行っているyoyo.。だが、このプロジェクトに関わるまで、メンタルヘルスという大きなテーマを身近に引き付けて考えることはなかったという。「アーティストではないので、どこまで作品にできるのか、安全面も含めて若い世代を預かることにも不安がありました。果たしてタスクが達成できるのか、作家3人とも長期にわたり心の負担を抱えていたと思います。自身のメインの仕事があるのでずっと関わることもできませんし、切り替えのスイッチも難しかった。何日か離れると、このプロジェクトに再び入っていくために何時間か要したりして、ベストを尽くせているのか申し訳なさも感じていました」。

手探りから始まった当初は、茶道の作法に日本らしさを感じ、ヒントになりそうだと考えていた。「同年代の友人と遊びでお茶をやっていたんです。格式ばったものではなく、ただ生活のなかでお点前を楽しむためのものでした」。

最初のアイデアは、オフィスや学校、公園などの公共スペース、災害避難所などでも自分ひとりで静かになれる「モバイル茶室」。「共有」という概念はなく、周りを遮断して「食べる」という行為と向き合い、自分自身を整える行為を重視していた。経済活動と離れた空間を世の中につくることで鬱(うつ)などがやわらぐのではないかと考えた。道具やお金を使うものづくりを減らし、「行為」をつくって運んでいくことを考えるうちに、アーキテクチャーよりパフォーマンス寄りになった。

味噌汁に着目したのは、初めてユースのメンバーとオンラインで話したときだ。「プロジェクトのサポートスタッフで、美術大学で学んでいる中国から留学生が味噌汁をあまり知らなかったので、みんなで味噌汁について教えるなかで盛り上がっていき、味噌汁とお茶を組み合わせてみることになりました」。味噌汁の点前をユース各自で考えてくる宿題を出し、それらの行為を書き出したポストイット(付箋)を並べながら手順を決定していった。「体操をしようとか、寝転がってとか、味わい方とか、香りを嗅ぐとか、一つひとつの動作にいろいろな人が挙げた要素がちりばめられたと思います」。

ユースが亭主になった「みそしる点前」。撮影:西野正将

YAU STUDIOでの展示では、映像で見せるだけでなく、実際に鑑賞者の方々に参加してもらって作品が完成すると考えていたという。筆者が参加した回で「自分のつくった味噌汁を隣の人に飲んでもらうことになるとは思っていなかった」という感想があったが、予期せぬ行為が気持ちを新鮮にしたのではないだろうか。

「みそしる点前」を体験した鑑賞者の反応を見て、ウェルビーイング(心身ともに良好な状態、幸福な状態)につながると思ったことはあっただろうかと聞くと「同じことを繰り返すということがウェルビーイングにつながると思います」という答えがyoyo.から返ってきた。「自分らしくいられる、帰ってこられる場所とか、心の荒波が鎮まるということに、ある種の制約のある行為が効果をもたらすのではないかと思いました」。なんでも自由にではなく、むしろ一つのルーティンをつくってそれを繰り返すことが重要なのかもしれない。もちろんルールに縛られるのではなく。

思えば味噌汁のお点前なんて、誰にとっても初めてのことで予想がつかない。あれこれ考える間もなく、見様見真似で無心でやってみるという状態だったかもしれない。「普段、頭に偏りがちなんですよね、きっと」と言うyoyo.。そういえばユースのなかでも「いつもはいろいろ先回りして考えてしまうから最初の一歩が踏み出せない。けれど、このUIプロジェクトを通してそういう習性が取っ払われたのが良かった」と話す人がいた。

もちろんそのルーティンを惰性で行うのではない。「みそしる点前」では「味わう」ことがいくつかの工程に分けられている。「そうですね。自分自身も食べるときに端折ってしまうことがあるんですよ。気持ちや頭が忙しいと、忙しくしなくてもいい行為まで忙しくしてしまって見落とすことがある。食べるという行為だけでもペースをゆっくりにすると、見えなかったことが見えてくると思います。“味”というと舌の上だけで感じるものと思いがちですが、色や形、香りや舌触り、音などを意識し、器を持つ手にあたたかみを感じると、食べることが五感に関わることだと改めて気づきます」。

「みそしる点前」の映像より

また、世代の異なるユースと半年以上交流した経験について尋ねると「彼らの方が包容力があるというか」と笑った。「彼らは人を責めないですよね。できないことを責めるのではなく、目の前のことを楽しんでいるし、初対面なのに最初に会った時からいい仲間で、楽しみ上手でびっくりしました。無邪気にそうなのか、精神が大人なのか。自分も若い時は純粋だったんだろうか」。筆者も彼らの振る舞いを見ているなかで、彼らにもきっと辛い経験はあるからこそ、他人に寛容でいようとしているのではないかと思うことがあった。「逆に勉強させてもらったような。彼らのような若者を見て、まだ世の中捨てたもんじゃないなとも思いました(笑)」。

ただし、肯定ばかりだと、よくない時によくないと言いづらくならないかと心配に思ったこともある。「確かに映像制作でゆるゆるとやっていたら終わらなくなりそうになり、最後は焦ってしまったことがありましたね」。また、メンバー全員の意見をそのまま採用していくと想定より量が増えてしまうこともある。選ぶ基準や判断がしづらくならなかったかと問うと、「全部というわけにはいかないけれど、今までにない経験をしてもらいたかったので、予算の範囲でできるだけ受け入れられるように考えた」と言う。

制作過程では、都内にあるyoyo.の実家で合宿したこともあった。「ものづくりでは時間や空間を共有すると一体感ができます。17時までに帰りましょうといった時間の区切りがあるとけっこう進まないなと思って、2日間くらいある方ができると思ったんですね。遠方から来ている方もいましたし」。「家」という空間のなかで、和気藹々としたなかに真剣さが保たれていた。

ユースとの関わり方について、上野や林と話したこともあったという。「上野さんは被写体とカメラマンであるユース二人だけの関係を映すことを突き詰めた結果、僕は撮影に関わることを諦めた、と言っていましたね。映像作品には、高校生の等身大の素直な姿が映っていて感動しました。それに比べると、私のチームは大人がつくった枠組みが残っている感じではあったかな。高校生の等身大の素直な姿を引き出せたかどうか、考える部分はありますね」。

今後の展開について聞くと、お点前を体験した人から「自分のイベントでもみそしる点前をやってみたい」や、「子どもからお年寄りまで誰でもできるので、教育の場でやるといいね」という声もあったという。「ひとりでもできるので様々な場所でいろいろな形でやってもらえるといいなと思います。まだ着手できていませんが、お点前のやり方や必要な道具などを見てもらえるウェブサイトをつくりたいと思っています。日本だからこそ生まれたものを海外でもできたらいいなと」。

ちなみに味噌汁のメンタルヘルス効果を聞くと「味噌はバクテリアなどいろいろな情報が詰まった発酵食品で、それを取り入れるのは体にとってすごくいいことです。持ち運べますし、お湯で溶けば手軽に味わえます。もっと意識して日々少しずつ食べていくと、腸内環境もよくなりますし、何より美味しいのがいいですよね」と長所が次々と挙がる。具材は決まっていないので、季節の食材とか冷蔵庫に余ったものでも、茹でて味噌で味を整えればまとまってくれて非常によくできた料理です」。その場にある素材で、組み合わせも工夫しがいがあり、ほぼ失敗もない。その工夫はクリエイティブなことだ。日本では伝統的なメニューだが、現代の若い世代は飲む習慣があまりないかもしれない。そんなユースにとっても、日本食としての味噌汁を見直す機会にもなった。

「みそしる点前」より。撮影:西野正将

また、yoyo.は「皆で食べる楽しさや良さもありますが、メンタル面で考えたときに人と食べることのプレッシャーというのもあります。私はひとりで食べることが多くて、そういう状況をつくってゆっくり食べています。インドでヨガを体験したときにも、食堂があってみんなと食べるのだけれどもひとりになれるというのがありました。自分が一つひとつの食材と向き合って静かに食べる。会話も弾むし楽しいけど、それができない状況も現代社会では多いので、自分ひとりで食べる行為を楽しむのです。みそしる点前でも、みんなと食べると喋りたくなっちゃうと思うけれどお話は控えて味わってくださいと最初にお願いして、お点前が終わってから感想を共有する形にしました。目の前のものと向き合ってもらうことを伝えたかったのです」。

体験者からの感想にも喜びが感じられる。「日本文化の良さが極められたとてもいい取り組みだったと思います。小さなおにぎりはワッパに入って木の香がほんのりしました」や、「日常の行為がアートになってウェルビーイングになる視点がステキです。大学で医学を学んでいるのですが、将来予防医学に関わって行きたいという思いを強くしました」という声などもあった。

「雑なもの、雑な食べ方をしていると体や心に影響があると思います。食べることは生きることだと思って大切にしてほしい」と締め括ったyoyo.の言葉は、「食」だけに言えることではない。心のことを頭で考えるだけでなく、体から整えてみること。そしてできるだけ苦にならないよう習慣として繰り返していくこと。一足飛びにしてしまわず、それを構成する一つひとつのことを見つめ直してみるなかで「個」が生き生きとし、さらには「違い」を超えた「普遍性」の創出を目指すことができるだろう。そこにこそアートとメンタルヘルスがつながるヒントがあるのではないだろうか。

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