遺言#3 目標って単に歩き出すための目印

21世紀を生きる50を超えたマツケンが人生を終える前に
1987年当時の20歳の自分に向けて発信する「遺言」という程のお説教、おじさんの長い話とも言う。
というか、大人になって「なんで早く教えてくれなかったんだよ!」って思うことをとにかく時空を超えて自分に訴えるメッセージ集です。

感覚的にはドラえもんに出てくるのび太としずかの孫の孫「セワシ君」的ポジションで綴ります。だめなんですよ、20歳のマツケン。

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「目標を持て!」って学校でも親からもいろいろ言われたよね。
達成できなきゃダメだ!とか。
特にお前はそういうことができなかった・・・いや、今もできてないw

うちは兄弟が優秀だったから苦労したよな…ってか苦労してこない様にしてただろ、お前。
たいして頭も良くないし、かと言って行動力があるわけでもない。
ただ一つだけ良かったのは「音楽」という好きなことがあった。

しかしやっとこの歳になって気が付いたんだけど
「目標」って一般的に大きく考えすぎ、重たく考えすぎなんじゃないの?って。

すごい乱暴な意見かもしれないけど
たとえば今君になにもやることがない、やりたいことがなければ
そりゃ「何もしない」が答えだ。そりゃそう。
でも「今日は掃除しなきゃ」とか「洗濯物溜まってるから洗濯するぞ」とか
「洋服買いたいから服買いに行こう」ってのも
これはこれで「目標の一つ」なんじゃないのかなって。

つまり「目標とは自分を動かすちょっとした目標」ってこと。
「目標」が無いと何も達成しなくなるから、そりゃ問題だ。
いつも言う様にとにかく「行動」することが重要なんだから
なんでもいいからやればいい。
ただ、「360度なんでもやっていいよ」って言っても何やっていいかわからない。イワシの群れを襲えないサメみたいな・・・いっぱいすぎてわかんない!ってなるのですよ。
人間にはできることが限られているし、なにかの突破口が必要。
だから「好きなこと」とかあると「大きな目標」を持ちやすいんだよ。

「大きな目標」は本当に遠いことでもいい。
自分の場合は「音楽で生きていく」だったんだよね。
自分はそんなぼんやりとだけど好きな「目標」を持った中ででもいろんな人に会うことができたり、議論できたり、影響を受けることができた。

早くから音楽という「大きな目標」を持てたからラッキーだったと思うよ。だって、興味がないことに意識なんか向かない、向くわけがないもの。
だから今1987年のお前が「音楽を一から勉強し直したい」って思って
音楽大学に行くことを選んだのは悪くない。
だがこれからいろいろそれも変わってくる。
「目標」なんて単なる目印。
散歩するときのランドマークくらい。
富士山の方向に歩こう、とかそんな話。
360度見渡せない人間にはひとまず何かに集中して
10度くらいに集中した方が捗るから他はほっといてそこを深めていこう。

だからこそ、途中で「やっぱり富士山遠いから東京タワーの方に行こう〜」って気軽に変えてもいいのさ。そこまで歩いた実績があれば。でもまた振り出しに戻ってスタート地点から始めるのは結構きつい。だからいまは「大きい目標」でいいんだ。それを興味の向くまま考えていけば手近な目標も見えてくる。すると、そこまでの道筋に必要なものが見えてくるというものだよ。

「目標」というのははとにかくあることが大事
意識することが大事であって、
「達成」は二の次。でも、到達までのイメージをして細かい途中の「目標」が設定できれば「大きな目標」も夢じゃ無い。とにかく細かい達成があると充実感が出るよ。

とはいえ・・・
とにかくお前は「朝起きること」からはじめやがれ!

京都

ちょっと前に行った京都 早く色々いける日々が戻って欲しいね。

マツケンとは:
音楽を斜め上から作る会社
株式会社インビジと株式会社cotonの代表
音楽と音の次世代を考え続けています。
コンセプトは「音楽拡張」
「音楽で生きていくって難しいよね」が口癖

https://invisi.jp
https://invisidir.com
https://coton.tech


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