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「レモン◯個分のビタミンC」ってどのくらいの量なの?

レモンと言えば『ザ・テレビジョン』か米津玄師ですが、個人的には「C1000」という飲料水が思い浮かびます。

筆者の小さい頃からあるなあと思っていたら、今年で30周年だそうで。そりゃあ自分も年取るわけです。

さて、このC1000に限らず、レモン系の飲料・食料品の売り文句と言えば「レモン〇個分のビタミンC配合」ってやつですが、このレモン〇個分のビタミンCというのはどのくらいの量なのか気になります。なので、さっそく調べてみました。

一般社団法人・全国清涼飲料連合会のサイトには、以下のように書かれていました。

清涼飲料水に添加されたビタミンC量をレモン果実の個数により表示する場合には、レモン果実1個当たり 「20mg換算」を基準とすることが適切である。

「レモン果実1個当たりのビタミンC量」表示ガイドライン | 全清飲

同サイトでは、食品業界においてもレモン1個あたり=20mg換算であるとする記述があります。この全国清涼飲料連合会の表示ガイドラインは一般社団法人日本果汁協会と連名で公表されたようですが、食品業界と足並みをそろえた形となっている模様です。

ところで、なぜ20mgなのでしょうか。それについても、以下のサイトに記述があります。

(1)レモン果実1個分の重量は、食品番号表(国民栄養調査を実施する際の摂取量を把握するために 目安量等を掲載したもの)において、全果1個当 たりの目安重量が120gとされている。
(2)レモンのビタミンC含有量は、日本食品標準成分表 五訂(文部科学省)において、レモン果汁(全果に対する果汁分30%)100g当たり50mgとされている。
(3)(1)及び(2)から、レモン果実1個あたりのビタミンC量を算定すると、以下のとおりとなる。
120g(レモン1個重量)×30%(果汁分)×50mg(V.C)/100g(果汁)≒ 20mg

「レモン果実1個当たりのビタミンC量」表示ガイドライン | 全清飲

よって、レモン〇個分というのはレモン全体のことではなく、果汁分に含まれるビタミンCのことのようです。

確かに、「C.C.レモン」にはレモン40個分のビタミンCが入っているとありますが(500mlのペットボトルの場合)、レモン全部が40個も入っているとは思えません。レモン1個=20mg換算なので、500mlペットボトルのC.C.レモンには約800mgのビタミンCが入っているというわけです。ちなみに800mgは0.8gであり、500mlはだいたい500g(ジュースなので誤差がある)ですから、ほんのちょっとしか入っていないこともわかります。

以前、「3秒に1本売れているシャンプーは本当にすごいの?」という記事を書きました。

我々は数字のマジックに騙されないようにしたいものです。

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