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所得税の由来とは? もともとは仏教の言葉だった

政府は2023年11月2日、経済対策を決定しました。物価高の家計負担を緩和する所得税と住民税の減税が目立った施策です。所得税とは、個人の所得に対してかかる税金であり、1年間の全ての所得から所得控除を差し引いた残りの課税所得に税率を適用し税額を計算します(国税庁のサイトより)。自分で事業をされている方(フリーランス等)は、特に身近な税金と言えますね。

ところで、この所得税という言葉。由来は何なのでしょうか? 「所得」という言葉は、税金の計算とか「所得証明」などの時にしか使わないイメージです。

調べてみたところ、以下のサイトを発見しました。

「所得」というのは、サンスクリット語の「ウバラブディ」「ウバラブタ」の漢訳語で「所有(しょう)」とも訳されています。一般には自分の所有となるもの、収入、利益などを言います。

第69話 所得(しょとく) | 耕雲寺

ということで、サンスクリット語の漢訳語であることがわかりました。さらに調べてみたところ、「有所得」という言葉を見つけました。

1.理解すること。知覚すること
2.こだわりの心をもつこと

デジタル大辞泉

仏教用語では「有所得」と言い、「理解すること」や「こだわりの心を持つこと」といった意味のようです。

反対語に「無所得」という言葉がありますが、これに関しても以下。

得るものがないということは執着のない状態てあり、とらわれの心がなく自由な境地のことをいいます。

第69話 所得(しょとく) | 耕雲寺

というわけで、仏教用語としての「無所得」は、執着がない境地のことでした。日常生活で無所得というと、なかなか厳しいものがありますが、 その境地は、ある意味悟っているというわけです(笑)。

生活するためには、所得は必要です。しかし、俗世にまみれず、高尚な精神を持つためには、お金にとらわれない心が必要ということでしょうか。筆者は今のところ、悟りを開く予定はないのですけれど、その精神は頭の片隅に置いておきたいところです。

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