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なぜトイレの水は左回りなのか

何気なくトイレを利用していると思いますが、水を流すときに流れる水は左回り(反時計回り)です。なぜ左回りなのでしょうか。気になります。

TOTOのサイトには、この疑問に関する答えが書いてありました。地球の自転方向は北極の上空から見ると左回りです。ここで地球をコマのような円盤状であるとします。

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(画像はTOTOのサイトより)

左回りに回転している円盤上に、パチンコの玉をふちから中心に向かってころがしてみると、点線のようには転がらず、矢印Aの方向へ転がっていきます。

水まわりのまめ知識~浴槽など排水口の水の渦巻きのナゾ | TOTO

このように、左回りに動く円盤上では矢印Aの方向に転がるそうです。ゆえに、排水口に向かって真っすぐに流れ込もうとする水は、地球の自転によって左回りに流れるのです。だからトイレの水は左回りなんですね。ちなみに台風の渦巻きも、同じ原因で北半球では必ず左巻きとなっているようです。

しかし、気になるのは南半球にあるトイレの流水の方向です。上の理論であれば、南半球では右回り(時計回り)になるはず。この現象を「コリオリの力」と呼ぶのだとか。

「コリオリの力」とは、19世紀の数学者のギュスターヴ・コリオリからつけられた名前(参考)。もしあなたが赤道直下にいて、北極方面にボールを投げると、投げたボールは右方向に曲がっていきます。一方、赤道直下から南極に向かってボールを投げると、左方向に曲がっていくそうです。これらはコリオリの力によるものと言えます。

しかしながら、地球の回転は24時間で1回転。数秒で流れるトイレの水には影響を与えない模様。

お風呂や洗面器などに溜まった水にはその規模や条件上、「コリオリの力」は影響しないということがその後、分かりました。

水まわりのまめ知識~浴槽など排水口の水の渦巻きのナゾ | TOTO

コリオリの力は気象のようなスケールの大きいものに影響を与えますが、トイレのような小さなものには影響を与えないようです。

なお、トイレの水が北半球と南半球でどのような渦巻きになるのかを検証した動画はこちら。結論としては、トイレの渦巻きの方向は北半球か南半球かによるのではなく、トイレのデザイン(水の出る方向)によって決まっているとのこと。

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