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ビッグコマース(BIGC)の行方は、競合Shopifyの対抗軸になれるかどうか

(当記事は主に「seekingAlpha」から抜粋、要約、参考にしています。)

eコマースのプラットフォーム企業であるBigCommerce/ビッグコマース(NASDAQ:BIGC)の上場は、24ドルのIPO価格から3倍以上の現在80ドル前後の株価を記録して、大成功を収めました。

ビッグコマース(BIGC)は、2019年、2020年と順調に業績を伸ばしています。

加えて、今回のパンデミックの影響もあり、さらに成長が加速している模様です。

しかし競合のShopifyは、ビッグコマース(BIGC)以上に成長しています。

それはShopify(NYSE:SHOP)は、今年の初め以来、株価が160%以上上昇していることからも明らかです。

BigCommerceは2020年のeコマースの成長のおかげで大きな成長を得て、そのポテンシャルを魅せましたが、投資家はより大きな競争相手であるShopifyと競争する能力に関心を寄せています。

ビッグコマース(BIGC)の時価総額はざっくり4,000億円なのに対して、ショピファイ(SHOP)の時価総額は約13兆円と30倍ほどの規模です。

ビッグコマース(BIGC)は、eコマースという絶好のセクターに位置していることから、明らかに投資すべき銘柄だと考えてしまいますが、その巨大すぎる競合であるショピファイの存在や、ビッグコマース(BIGC)自身の財務状況など懸念すべき点がいくつかあるのも事実です。

ビッグコマース(BIGC)は、eコマースというゴールドラッシュで土を掘るのではなく、土を掘る人達に向けてシャベルを販売するビジネスモデルです。

オンラインストア自体を運営するのではなく、クラウドベースのSaaSプラットフォームを提供して、他の人がオンラインで販売できるように手伝いをします。

S-1 / Aによると、2020年6月1日の時点でBigCommerceは「約120か国の業界全体で約60,000のオンラインストアにサービスを提供しています」。

しかし、急速に成長しているセクターでは、BigCommerceが競争に耐えられるかどうかが主な関心事になります。

ビッグコマース(BIGC)は、WooCommerceとMagentoを主要な競合他社に挙げていますが、本当に意識している競合はShopifyだと推測できます。

基本的な比較では、Shopifyの2019年の収益は15億8千万ドルでしたが、BigCommerceの収益はわずか1億1,200万ドルでした。

また、両社のソフトウェアプラットフォームにはいくつかの違いがありますが、基本的には同様の製品を同様の価格で提供しています。

・スタンダードプラン:月額 約30ドル
・プラスプラン   :月額 約80ドル
・プロプラン    :月額 約300ドル

ビッグコマース(BIGC)には、Shopifyに対する大きな差別化要因はなく、その規模の違いから、同社の将来性に投資家に懸念を抱くはずです。

しかし、この電子商取引市場には、2社が同時に成長する余地が十分にあります。

現在Shopifyの立ち位置は、Amazonの対抗軸にまで成長しています。Amazonのスタイルに同意できない場合、Shopifyのような自由性の高いショップを選ぶことができます。

そしてビッグコマース(BIGC)は、そのShopifyの対抗軸になれるかが焦点ではないでしょうか。

ビッグコマース(BIGC)の財務状況

BigCommerceの財務数値にとって良いニュースは、その強力な成長の可能性を利用することができたことです。

2018年から2019年までの収益は23%増加して8,500万ドルになり、2019年第2四半期から2020年第2四半期までに30%以上増加し、合計で3,500万ドルになりました。

ただし、同社の他の財務数値はより懸念しています。同社は、2020年の第2四半期に約900万ドル、2019年に4,200万ドルの純損失を予測しています。負債は非常に高く、2020年3月31日現在の負債総額は8,200万ドルに対し、負債は1億1,800万ドルと報告されています。

今後もeコマース市場の両雄に注目です!

【合わせて読みたい:shopify競合のビッグコマース(BIGC)が上場 IPOへ

参考:SeekingAlpha
提供:investorz.club

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