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【相場分析を勉強したい方へ】【警告】米国相場が起点?暴落相場のはじまり|2024年4月5日時点

こんにちは、IT系投資家のsadayaです。今週の相場は難しい相場でしたが、皆さんはいかがだったでしょうか。先週にお話していた狙いの業界は上昇しましたが、負けた人が多い一週間だったのではないかと思います。さて、これが来週も続くかどうか気になる方は最後までお付き合いください。
さて、今週も主要なETF(上場投資信託)の動向を見てみましょう。2024年4月5日時点の価格データを基に、先週からの数字の変化を客観的に見ていきます。
さて、今回も繰り返しお伝えしますよ。断言します。主観的なニュースはノイズです。すべてを忘れて比較分析チャートを使って、客観的に見ていきましょう。小さな変化、違和感を見つけることが相場で生き残るコツです。

1.世界相場が弱気
 (NK225 vs. SP500 vs. C_SSE50)

まずは、世界の主要な株価指数をトラックするETFの中でも注目の3つを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 -2.04%、今月 -1%

  • SP500(S&P500): 今週 -2.23%、今月 +2.1%

  • C_SSE50(CMBI上証50): 今週 -0.43%、今月 +2.79%

久しぶりにSP500のほうが日経平均より大きく下落して終えました。比較すると中国のほうが下落が弱いですね。客観的に今週は世界相場全体が弱気だったことが分かります。

2.東証グロース暴落の理由とは?
 (NK225 vs. TOPIX vs. T_Growth)

次に、日本国内の主要な指数をトラックするETFを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 -2.04%、今月 -1%

  • TOPIX(東証株価指数): 今週 -0.64%、今月 +0.07%

  • T_Growth(成長セクター): 今週 -5.5%、今月 -7.99%

こうしてみると、今週はハッキリとテック関連の売りですね。東証グロースの売りがエグいですね。しかし、ここまで落ちるということは来週はどうすることが良いのか。落ちた理由は明確です。理由を知りたい方は最後までお付き合いください。

3.続・電力ガス・エネルギーセクター絶好調
 (各セクターETFの比較)

最後に、様々なセクターETFの動向を比較してみましょう。

  • T_食品(Food): 今週 -0.32%、今月 +2.34%

  • T_エネ資源(Energy Resources): 今週 +5.55%、今月 +9.01%(1

  • T_建設資源(Construction Resources): 今週 -0.1%、今月 +1.62%

  • T_素材科学(Material Science): 今週 -0.13%、今月 -0.1%

  • T_医薬品(Pharmaceuticals): 今週 -1.05%、今月 -3.39%

  • T_自動車(Automobile): 今週 -0.59%、今月 +2.59%

  • T_鉄非鉄(Iron and Non-Ferrous Metals): 今週 +1.41%、今月 +3.29%

  • T_機械(Machinery): 今週 +0.12%、今月 +3.79%

  • T_電機精密(Electrical Machinery and Precision): 今週 -2.21%、今月 -2.47%(2

  • T_情報通信(Information and Communication): 今週 -2.04%、今月 -2.41%(2

  • T_電力ガス(Electricity and Gas): 今週 +3.45%、今月 +8.11%(1

  • T_運輸物流(Transportation and Logistics): 今週 -0.74%、今月 -1.83%

  • T_商社卸売(Trading Companies and Wholesale): 今週 -0.76%、今月 +3.92%

  • T_小売(Retail): 今週 -1.66%、今月 +1.46%

  • T_銀行(Banks): 今週 +0.77%、今月 -3.94%

  • T_金融(Financials): 今週 +1.58%、今月 +2.67%

  • T_不動産(Real Estate): 今週 -0.23%、今月 +10.25%

1)エネルギーと電力ガスが上昇している理由は同じでしょう。これには明確な理由があるので後ほど詳細を書きます。
2)電機精密と情報通信の組入銘柄の上位5社は以下のようになっています。これがテック関連が今週の相場を落としていたという根拠です。
電機精密:ソニーG、キーエンス、東京エレクトロン、日立製作所、HOYA
情報通信:NTT、任天堂、リクルートHD、KDDI、ソフトバンクG

来週の相場まとめ

来週相場のポイントは2つです。1つ目は分かりやすいです。イラン・イスラエル情勢です。予想が難しいのですが、想定はしやすい相場です。2つ目は予想できません。米国CPIとFOMC議事録の発表が4月10日に控えています。今週はとても重要な1週間になります。では相場の反応について分析していきましょう。

Point1|イランの報復について

来週1週間以内にイランはイスラエルに報復するというニュースは見ているかと思いますが、これらが今週のエネルギー・電力ガス銘柄が上昇した理由です。ただ報復が実際に起こるかどうかよりも大事なことは長引くかどうかと、スエズ運河の封鎖による海上物流リスクです。

Point2|米国CPIとFOMCの影響

4月10日に発表予定となっていますが、今は利下げ期待が後退している状況なのです。米国は年内3回利下げを織り込んで上昇していましたが、それが今になって「2回なんじゃないか?」という猜疑心によって暴落をはじめた。

相場は米国の利下げ以外に興味なし

相場の格言では「グッドニュース・イズ・バッドニュース」と言いますが、詰まるところ株式相場の上昇とは中銀のさじ加減で動きます。(本当の暴落ではコントロール不能となりますが)
今週の東証グロースの暴落も、テック関連の暴落も、どちらも米国10年債利回りの上昇による影響でしょう。イランの報復にしても、これはインフレに影響するニュースと言えます。

投資は常に後出しジャンケン

結論から申します。4月10日までは動いていけません。投資は予想できません。これが基本です。予想しようとすると負けるのです。投資とはそういうものなのです。
きっと上がる。きっと下がる。投資はギャンブルではありません。だから予想しないが正解です。4月10日に動いた方に動かしましょう。
このように書くと「なんだよ」と思うかもしれませんが、これが投資です。少しずつ投資とはなにかを勉強しながら続けましょう。

最後に、投資に関する意思決定はご自身の責任で行ってください。この記事は情報提供のみを目的とし、具体的な投資の助言を行っているものではありません。市場環境や投資先のリサーチには細心の注意が必要です。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。投資に関する決定を下す際には、専門家の助言を受けたり、慎重に検討したりすることをお勧めします。投資はリスクを伴うものであり、十分な検討と計画が必要です。

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