【相場分析を勉強したい方へ】【緊急】最悪の中東情勢!株式相場への影響は?|2024年4月12日時点
こんにちは、IT系投資家のsadayaです。今週は予定通り4月10日のCPIとFOMC相場に振り回される相場でしたが、皆さんはいかがだったでしょうか。先週はあえて「警告」と強い言葉を書かせていただきましたが、皆さんは買わずに我慢できましたでしょうか。投資はギャンブルじゃありません。確定のニュースと事実の数字を見て判断しましょう。さて、来週はまた違うもう一つの話題のほうが気になってますよね。これがどう影響するのかどうか気になる方は最後までお付き合いください。
さて、今週も主要なETF(上場投資信託)の動向を見てみましょう。2024年4月12日時点の価格データを基に、先週からの数字の変化を客観的に見ていきます。
さて、今回も繰り返しお伝えしますよ。断言します。主観的なニュースはノイズです。すべてを忘れて比較分析チャートを使って、客観的に見ていきましょう。小さな変化、違和感を見つけることが相場で生き残るコツです。
1.米国市況はやや回復
(NK225 vs. SP500 vs. C_SSE50)
まずは、世界の主要な株価指数をトラックするETFの中でも注目の3つを比較してみましょう。
NK225(日経225): 今週 +0.66%、今月 +2.86%
SP500(S&P500): 今週 +0.99%、今月 +4.42%
C_SSE50(CMBI上証50): 今週 -1.37%、今月 +1.22%
一ヶ月チャートを見る限り日経平均は下落トレンドが継続している状況。SP500も上昇トレンドが終わって、レンジ相場になっているように見えますね。中国は相変わらずの弱気相場が継続中。
2.日経平均⇛TOPIXのローテーションは継続
(NK225 vs. TOPIX vs. T_Growth)
次に、日本国内の主要な指数をトラックするETFを比較してみましょう。
NK225(日経225): 今週 +0.66%、今月 +2.86%
TOPIX(東証株価指数): 今週 +1.1%、今月 +4.17%
T_Growth(成長セクター): 今週 -1.55%、今月 -4.45%
トレンドは変わらず日経平均からTOPIXへ資金が流入しております。グロース株は変わらず弱気。そろそろチャンスは近いかもしれません。
3.唯一、電力ガス・エネルギーセクター絶好調
(各セクターETFの比較)
最後に、様々なセクターETFの動向を比較してみましょう。
T_食品(Food): 今週 +0.24%、今月 +3.31%
T_エネ資源(Energy Resources): 今週 +4.84%、今月 +12.94%(1
T_建設資源(Construction Resources): 今週 +1.04%、今月 +4.58%
T_素材科学(Material Science): 今週 +2.06%、今月 +2.96%
T_医薬品(Pharmaceuticals): 今週 -0.62%、今月 -2.49%
T_自動車(Automobile): 今週 +1.69%、今月 +8.61%
T_鉄非鉄(Iron and Non-Ferrous Metals): 今週 +2.7%、今月 +8.05%
T_機械(Machinery): 今週 +1.32%、今月 +8.1%
T_電機精密(Electrical Machinery and Precision): 今週 +2.03%、今月 +3.58%
T_情報通信(Information and Communication): 今週 -0.53%、今月 -0.21%
T_電力ガス(Electricity and Gas): 今週 +5.71%、今月 +10.31%(1
T_運輸物流(Transportation and Logistics): 今週 +0.08%、今月 -1.08%
T_商社卸売(Trading Companies and Wholesale): 今週 +1.83%、今月 +8.84%
T_小売(Retail): 今週 -2.23%、今月 -0.37%(3
T_銀行(Banks): 今週 +1.48%、今月 +5.33%
T_金融(Financials): 今週 +0.17%、今月 +6.3%
T_不動産(Real Estate): 今週 +3.47%、今月 +15.09%(2
1)エネルギーと電力ガスが上昇。先週の焼き直しか、というくらいですが、継続です。
2)今回の違いはインフレの影響が不動産にも影響した点です。
3)相変わらず小売が弱いですね。小売は構成比率は「セブン&アイグループ」「ファーストリテイリング」「イオン」で36%くらいあります。これらの銘柄が厳しいということです。
来週の相場まとめ
来週相場のポイントは1つです。ずばりイラン・イスラエル情勢だけです。ただ、週末にニュースがあった状態です。今週はチャンスをジッと待つ相場です。では相場の反応について分析していきましょう。
Point1|エネルギー相場への影響について
先週も書いた内容ですが、中東は原油価格大きく左右させるほどの産油国が集まっています。日本だけで言っても、2021年度の原油輸入量に占める中東地域の割合は92.5%でした。それほどの影響があるんです。そうなると当然、日本の原油価格は上昇するわけです。
その場合どのセクターが有利で不利か、想像してみてくださいね。私の考えは後ほど。
Point2|中東紛争はいつまで続くのか
さて、諸々と起きているニュースを整理しましょう。
4月1日:イスラエルがシリアにあるイラン大使館を攻撃
4月13日午後11時すぎ(現地時間):イスラエルが、イランが自国の領土からイスラエルに向けて複数の無人機を発射したと発表
4月14日午前1時45分ごろ(現地時間):上空を白っぽく光る筋が通過し、そのあと、爆発するような様子を確認
ここまでが事実です。あとは各人の声明を整理しましょう。
それによりますとバイデン大統領は「イスラエルとアメリカなどによる合同での防衛努力が、イランによる攻撃を失敗に終わらせた」と評価し「あなたは勝利を収めたのだ」と述べ、成果を強調したということです。
詳しくはNHKなどのニュースを調べてほしいのですが、上記を見る限りはイランとアメリカは長期化を望んでいないことは自明です。このあたりをどう読み取るかが重要です。
相場は落ちたら買えば良い
先週一週間、買わずに待っていた方、もう少しだけお待ち下さい。落ちた瞬間に買っちゃだめです。ただ、底値で分かりやすく反発するので、戦争があったら買えばいい。これはチャンスだということだけは間違いありません。もしここから10%くらい落ちることがあれば、そこで底値を示すプライスアクションが見えたら買いましょう。
ただ、エネルギーと電力ガスは買っちゃダメですよ。この2つは材料出尽くしです。あと小売もダメです。円安は継続なので、輸出関連はチャンスだと思います。輸出関連銘柄と言えば、具体的にはソニーGや、任天堂、村田製作所などですかね。
最後に、投資に関する意思決定はご自身の責任で行ってください。この記事は情報提供のみを目的とし、具体的な投資の助言を行っているものではありません。市場環境や投資先のリサーチには細心の注意が必要です。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。投資に関する決定を下す際には、専門家の助言を受けたり、慎重に検討したりすることをお勧めします。投資はリスクを伴うものであり、十分な検討と計画が必要です。
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