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仮想通貨投資詐欺に要注意!!

こんばんは!お気楽投資家ハルです。
いやホント酷い!!何が酷いかは仮想通貨の世界にいる方は最近起こった事件なのでご存じでしょうが…。「何のこと?」ってなる方は「PGA」で検索すると分かるかと思われます。
私自身も似たような被害を受けた経験はありますので、まったくもって他人事とは思えません。実際このような無責任な投資に関わってしまい、多額の損を出してしまうことは、実は珍しいことではありません。仮想通貨への投資というのは大半日本国内では許可されているものではなく、無法地帯となっている海外への投資となる場合が多いのも原因でしょうか。
「仮想通貨の世界を拡大しよう」でも解説しておりますが、SNS等で何も知らずに甘い言葉に誘われて嵌ってしまう方も多く、被害にあう方もあとがたちません。しかし、仮想通貨の投資詐欺というのは毎度同じ流れが繰り返されており、その特徴を事前に知っておけば、そもそも騙される事も起こり得ないものであったりもします。
今回は緊急的に、多くの被害を出し続けている仮想通貨投資詐欺について「見えてくる共通の特徴」について解説いたしましょう。

※この記事では他の案件への誘導等は一切行いません!!


1. なぜ人は詐欺案件に投資してしまうのか?


実際この手の詐欺というのは、仮想通貨の世界に関わらず、不動産から株・為替や謎の商品販売など様々な所で起きているものでもあります。

なぜ人はそのような「一見怪しい」投資に手を出してしまうのでしょうか?

そこには人それぞれ大きな理由もあるでしょう。詐欺にかかってしまった方の中には「なんでそんなバカみたいなものに引っかかってるんだよ」なんて心無い言葉かけられてしまった事もあるのではないでしょうか。
人は全て平等な人生を歩んでいるのではなく、生まれてから裕福な人もいれば、必死で毎日を生きている方も大勢います。どんな人間だってお金があって余裕のある生活には憧れるものです。それはこの資本主義の世界では当たり前の事であり、「お金が欲しい!」という願いは恥ずかしい事では決してありません。しかし、そんな必死な思いの隙間を、甘い誘惑で突いてくるのがこのような詐欺案件なのです。
特に現代社会はお金はもちろん「時間」が足りない方も非常に多く、中には「楽して稼げる」「放置しているいだけでOK」といったような言葉に惹かれてしまう方もいるのではないでしょうか。
勿論決してすべてが詐欺である訳では無く、中には本物もあるかもしれません。しかしそれが詐欺である、と気づく事は中々に難しく、特に仮想通貨の投資というのは低資金から始められ、直接人と会わなくても携帯片手に簡単に出来てしまうお気楽さがあるため、投資初心者の方も簡単に詐欺に騙されてしまいます。
今ももしかすると「いつ飛んでもおかしくない案件」に参加している方も多くいるのかもしれません。では実際「詐欺の可能性が高い」案件とはどのような特徴があるのでしょうか?一緒に見ていきましょう。

2. 仮想通貨投資詐欺の特徴とは?

 2-1 特徴①:過剰な紹介報酬制度

まず目につくのはこんな広告でしょう
「月利○○万円!?」「簡単にできる!」「〇〇〇(良くわからない専門用語)が凄い!」「初めて1週間で○○万円入りました(実際の写真付き)」
実際飛んでしまった案件の全てが上記のような広告をされています。
怖いのはこのような広告をする人というのは、その案件の運営側だけではなく、末端の参加している人からも積極的に行われしまう事です。
その理由には仮想通貨の投資案の多くに「紹介報酬制度」が存在している為です。具体的な内容としては

 紹介者を〇人作れれば200ドルのボーナス!
 紹介者が得る投資報酬の50%が貴方にも振り込まれます!
 紹介者○○人以上で収益10%アップ!

などです。どこかで目に入った事はあるのではないでしょうか?
勿論紹介制度自体は日本国内にも存在しており(最近だとメルカリ等のフリマアプリが盛んでしょうか?)これ自体を目的に人を紹介することは犯罪ではありません。

注意しなければいけないのは「過剰すぎる報酬」です

実際上記で上げた例などは間違いなく「過剰」です。国内の紹介報酬を調べてみてください。その殆どが1000円程度のクーポンや高くて3000円のポイントボーナスなんてものしかありません。
さらに詐欺案件の多くには「紹介報酬ねずみ講」システムが存在している事も特徴の1つでしょう。
これは自分一人が他人を紹介すると報酬を得られるものに追加して、紹介した人間がさらに紹介を行うことで、さらなる報酬が払われるシステムです。

  〇 1代目 Aさんへ紹介(ボーナス100ドル!)
  〇 2代目 AさんがBさんを紹介
    (Aさんへボーナス100ドル、自分にも50ドル)
  〇 3代目 BさんがCさんを紹介
    (Bさんへボーナス100ドル、Aさんにも50ドル自分にも10ドル)

上記のように紹介者がさらに紹介すればするほど、最初の自分にも勝手に報酬が貰えていくシステムです。
投資案件によっては複雑に変化しており一概に全てがこれとは言えませんが、似たようものが存在しているのが特徴でしょうね。
運営側からは「〇〇という超高利益を生み出すシステムの稼働により得た利益の一部を還元しているだけなので安全です!」と必ず言ってきます。
ハッキリいって何の根拠もありませんので100%信じてはいけません!
ですが、そんな案件に参加し、実際に紹介するとホントにボーナスが振り込まれていきます。初めて成功すると「うわ…このままだと1億円稼げるんじゃ」なんて勘違いしてしまう人もでてくるほどに…。
ではなぜ、このようなものが成り立ってしまい、また人は騙されてしまうのか…ここに仮想通貨投資そのものにカラクリが存在しています。

 2-2 特徴②:報酬の振込先は運営管理の口座

カラクリの答えは非常に簡単です。
仮想通貨の投資詐欺の全てに共通しているのは「個人の報酬(仮想通貨)が運営の手の中に常にある」事です。
実際にSNSなんかで「毎日こんなに振り込まれる!」なんて言っている写真を見てみるとわかりますが、その写真に書かれている「+〇〇$」は運営が表示しているものを見ているだけで、その人個人が自由にできる取引所口座の状況ではありません。

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現金を得るためには「必ず運営に申請を行い、自分の口座にお金を振り込でもらう」作業が必要となります。
ここに過剰な報酬を支払い続ける事が可能となるカラクリがあるのです。
毎日「+〇〇$」と表示されていくと

「す、すごいこのままいくと簡単に倍になる!!」

と舞い上がってしまうのですが、運営側からすれば、その人が自分の口座に振り込みの申請さえしなければ、どれだけ+と表示させていこうが痛くもかゆくもありません。その為運営側が

「ごめんなさい、出金停止します」

といえば一瞬でおしまいです。画面上は数倍にも利益がでた数字が並んでいても実際に引き出すことはできません。運営が事業を停止した後も、架空となった口座ではお金が増え続ける現象が起きる事でしょう。
「じゃあ毎日出金すればいいじゃん」って思われるかもしれませんが、それもまた次の特徴により悩ませてくるのです。

 2-3 特徴③:複利の誘惑と出金への壁


詐欺を行う運営としては「出金されてしまうと困る…どんどん参加する人を集め、少しでも長生きさせなければ!」と考えます。
そこで出てくるのが「複利で6か月後には○○倍に!?」といった誘惑でしょう。これは報酬で得たお金を、一度個人の口座に送らなくても、運営に依頼すれば直接投資額に上乗せできるサービスです。「個人の口座に送る必要が無い」のが特徴ですね。引き出される事がなくなるので運営としては絶対にやってもらいたいと考えるでしょう。
※複利の計算を行うと1年後にはあり得ない金額になったりします…
ですが中には「複利なんていらない、いますぐ現金だ!」と考える人もいます。そんな人たちを思い留まらせるのが「出金への壁」を作ることでしょう。例としては

  投資した金額は15日間出金できません(資金ロック)
  投資開始してから1か月は出金手数料として10%支払ってもらいます                                                                         (割高手数料)
  出金するには○○に変換し、○○へ登録してくださいその後…
                                                                      (複雑な手順を踏ませる)

などでしょうか。
出金するハードルが高ければ高い分報酬が高く設定される事もあるため、数字上稼げる案件であればあるほど出金はしにくいものとなっている事でしょう。お金を振り込む前に必ず出金方法を確認することを忘れてはいけません。ですが事前に確認する事無くお金を振り込んでしまう方も多く見られます…そこには次の特徴があるからでしょう。

 2-4 特徴④:大人気インフルエンサーの存在

これは別に仮想通貨に限った話ではありませんね。どんな人間だって「この人が言ってるのだから安心だろう」と思う人が1人や2人いるんじゃないでしょうか?
仮想通貨の投資案件に大物インフルエンサーの存在は不可欠です。なぜならそもそも海外の仮想通貨投資は「日本国内で運営側が勧誘を行う事が法律上不可能」だからです。その為仮想通貨の投資運営は必ずといっていいほど
「広告の出来る人」へ最初に話を持ち掛けます。
そこで完成するのが「〇〇に参加して月収1000万円達成!(現金ドバー写真付き)」を触れ回るインフルエンサー達です。

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見ただけで羨ましくなるような言葉と画像がちりばめられ、魅力を感じるのは決して可笑しいことではありません。さらにこのインフルエンサー達は無駄に優秀な事に「無料セミナー実施中!だれでも参加できるようになります!」といった教育なんかも積極的にし始め、また同時に「〇〇さんから紹介された案件で私も100万円稼げました!!」といったような「さらに紹介報酬を得ようとする」人間が出現し始めます。
ですが、特に仮想通貨に慣れていない人が目にしたその言葉は「実はすでに手遅れの段階で出ている広告」である可能性がある事に注意をしなければなりません。

 2-5 特徴⑤:超先行者有利


誘い文句に「先行者有利!」とありますが、実際には「超」先行者利益のものがほとんどです。基本的な詐欺案件が完成する流れを見ていきましょう

1  詐欺を行う人間が仕組みを作る
2  一般に公開する前に広告塔を立てる(トップリーダーの作成)
3  トップリーダーがインフルエンサーに持ち掛ける
4  インフルエンサーが独自のグループに参加させる
5  一般に公開を行う
6  一気に広告が広まり始める
7  急に出金が行われなくなる
8  END

さてこれを見れば先述した「すでに手遅れの段階」というのが一目瞭然ですね。そうです、一気に広告が広がり始めた次の段階がもう出金停止なんです!①~④の間にすでに利益がでる人間は決定されていて、⑤以降はただのカモを集めるだけなんて可能性も非常に高いのです。
「出金が行われなくなる」タイミングというのは様々です。過去には開始1か月で出金停止といった伝説も存在しています。
広告をしている人間を辿ると「神のように崇められるインフルエンサー」の存在が見えてくるのも詐欺案件の可能性が高い特徴ですね。

3. 仮想通貨詐欺を避けるには

さて、ここまで注意したい特徴について解説を行いましたが、ここからは具体的に見分ける方法について上記で解説した特徴ごとにお話ししてまいりましょう。これはお気楽投資家ハルの実体験を元に考えていることになりますので、当てはまる案件全てが詐欺という訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。

 3-1 紹介報酬制度への注意

ここだけで見分けるのは実はかなり難しいのが現実です。なぜなら紹介報酬を出す根拠となる、運営側による利益の出し方が不明瞭である可能性が高いからです。運営側からすれば「私たちは利益の一部を還元しているだけ」と言うだけで済みますからね。
ですが基本的には数段階にも渡る紹介報酬制度を採用している案件には注意をした方がよいでしょう!特に

「紹介者が得る投資報酬の〇%が貴方にも振り込まれます」

を積極的に薦めてくる案件は要注意ですね。
中には「私が仕組みを作るので、あなたは何もしなくても紹介報酬を得られる仕組みに参加できます!」なんて言ってくる人間もいますが、これも信じない方が良いでしょう。それが成功するのは一般に広く広告される前の段階のみであり、結局自分が末端に配置されてしまう事も少なくないからです。

 3-2 出金は行う事ができるか?

まず投資した資金がどうなるかを確認しましょう。それにより注意も変化します。

〇いつでも出金可能型(出金手数料がかかるが基本いつでも出金可能)

PGAがこのタイプでしたが、一番気を付けなくてはならないタイプでしょう。「いつでも出金できる」という謳い文句に安心して投資してしまう方も多いため、出金せずに増え続ける数字を最後まで眺め続けてしまう人も出てくるからです。
比較的案件が開始された初期に参加できれば、実際に大きな利益をだすことも可能となるので、損を出すリスクが許容できるのならば初期に参加し、すぐ抜けるという手もありますが、
「資金が倍になりました」という広告がパラパラ出た時には「あと少しで出金停止」の可能性があると見ても良いでしょう。

〇焼却型(投資した資金は運営へ全額支払われ、報酬のみ出金できる)

焼却型は運営に一気に資金が集まり、また報酬のみの支払いとなるため、たとえ運営が一切事業を行っていなくても、振り込まれた資金を返却するだけで成り立つ為、比較的長生きする可能性があります。このタイプへの注意は

「原資の回収までどのくらいかかるか」

の確認をすることです。参加した後も自分の中で「1週間に1度必ず出金する」などの出金ルールを定めていくと良いでしょう。
先行的に参加した人間が「原資の回収完了!」と言い出しているのを見たら、もう参加するタイミングは無いと見て良いでしょう。

〇原資ロック型(投資した資金は数か月後に出金可能となる)

ロック解除される日か、される直前に飛ぶ可能性が非常に高い案件です。特に一般に宣伝された日からロック解除される日の直前が特に注意が必要でしょう。正直このタイプには「投資をしたくない」と強く感じます。
報酬自体は常に出金できる場合も多いので、こまめに出金を行いつつロック解除されたら即日引き上げる事を推奨いたします。

 3-3 誰の言葉を信じるのか

大前提として

インフルエンサー一人の言葉だけで投資を始めてはいけません!

仮想通貨の取引に慣れていけば、様々なコミュニティに参加し多くの情報を集める事が出来るようになっていきます。まずはそんなコミュニティに複数参加していきましょう!
その中では必ず大きな投資案件に関しても話題になるはずです。いろいろな意見を集約させつつ、投資を行うか回避するかを決めていくとよいでしょう。私自身は失敗した投資案件を広告していた方も積極的に追うようにしています。あえて詐欺と分かるような広告を行っている人間から情報を集める事も良いでしょう。
投資案件が飛んでしまった場合、広告を行った人間は「逃げる」「投資した人間に責任転嫁を行い、何食わぬ顔で次の投資を勧める」「名前を変えてまた広告を行い始める」タイプに必ず分かれます。特に「名前を変える」タイプは悪質です。しっかりとフォローして「この人が言った案件にだけは手を出さない」リストを作成すると良いでしょう。
こればかしは経験によって見分けていくしかありませんので、失敗を糧に自分自身がレベルアップしていくしかありません

 3-4 案件が飛んだ後に起こる事

投資案件が飛んだ後には必ずといっていいほど次のような事象が起こります

1 :引き伸ばし
運営から「まだ終わった訳ではなありません〇月〇日の情報をお待ちください」追及を逃れるための言い訳を運営側は永遠と繰り返します。絶対に「詐欺でした」と自供はしません。詐欺として訴えられないように「対応中です!」と騒ぎが落ち着く数か月以上先まで繰り返される事され、いつしかパッタリと反応が無くなる事でしょう。

2:新たな詐欺案件の発足
 インフルエンサーから「運営サイドから救済してくれる案件を発表してくれました」として、同じ運営が行う次の投資詐欺案件に移動を勧める事があります。悪質なのは「次の案件にもさらに〇〇$振り込むことで上乗せして報酬ゲットできる!」なんていう夢のような言葉で誘ってくることです。100%つぶれる案件なので絶対振り込んではなりません。

3:弁護士詐欺
 被害者の会が発足され「集団で訴えよう!」といった流れがおきます。基本的に訴えても日本人が捕まった事は見たことありません。現に結果的につぶれた案件を広告したインフルエンサー達は元気に次の案件を紹介し始めていっています。時間とお金の無駄となる可能性が高いですし、中には「弁護士に依頼し返金してもらいました。先払いで〇万円必要となりますが確実に返金してもらえます!」といった輩も出始める次第です。私個人はその後「いやぁ全員助かりました」なんて案件は一つも見たことはありません。

ここに書いた事に気を付けていくと「あれ?投資先が…ない?」なんてことになるくらい同じような案件が山ほど存在します。それだけリスクが高いのが仮想通貨投資です。どうしても投資というのは自己責任となってしまうので、ここに書かれた事を頭に叩き込み最大限の注意を行いましょう!

4 最後に

今もなお似たような投資に参加している方は「一つ大きな案件が飛んだ場合、連鎖的に他の案件も飛ぶ」可能性に注意してください!
複数の投資案件に手を出している方も多いため、一つの案件が飛ぶと、他の案件からお金を回収する動きが必ずでてきます。そして急な出金に耐える事ができず連鎖的に潰れていくといった可能性があるからです。
この記事を読んで「あれ…自分の参加している案件に当てはまる」と思ったら、たとえ今損をしてしまう状態であったとしても、全額直ちに出金してしまう方が良いでしょう。

もし、投資詐欺にあってしまったとしても一つだけ言える事があります。
『騙された貴方は決して悪い訳ではありません!悪いのはあなたを無責任に誘った人間と仕組みを作った者達です!!』

一度やられると数か月は尾を引くことになるかとは思いますが、自分が悪いと思い詰めすぎずに、その悔しさをこれからの人生に生かしていきましょう!どこかで過去に起きた「実在した仮想通貨詐欺案件の実録」をまとめていくのも良いかもしれませんね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!

Twitter:https://twitter.com/bitlolol
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