増殖する詐欺ウォレット！？騙し取る期間長すぎ案件！

皆様こんばんは！お気楽投資家ハルです。
さて今回は仮想通貨投資詐欺案件第2弾をお送りいたします！いぇい！！
時期的には前回「最大被害を叩き出した詐欺ウォレットとは！？」でお話したプラストークンの少し後に流行していた案件となります。
2018年半ばから、それこそ2020年末までは「最も詐欺ウォレット案件が活発であった」時期となります。実際には多くの案件が生み出され、同時に利益も凄まじいものであった為、バタバタと案件が潰れ始める2019年半ば～末になるまでは「ウォレット投資の波が来ている！！」と全員が思っていました。
今回お話する案件は、プラストークンが生み出した絶好の流れの中生み出された巨大な案件であり、アジアを中心に大きな被害を生み出しました。
私自身も完ぺきに全部持ってかれた案件となりますので、改めて反省する上でも皆様にお伝えしてまいります。
最後までお読みいただけると幸いです。それでは始めていきましょう！

1.あなたの銀行！？その名も「YOUBANK」

ウォレット名だけ見ても凄い自信が感じられますよね…銀行ですよ銀行！？実際にこのYOUBANKというウォレットは、利用者が銀行と同じような感覚で公共料金の支払い等もウォレットから可能となる事を目指したプロジェクトであり、中国・台湾・シンガポール等を中心に当時は非常に人気のある案件でありました。
スタートしたのは2019年5月・6月頃となるので、すでにプラストークンが瀕死の状態となるあたりです。実際に多くの案件が潰れ始めるまでは「ウォレット投資は物凄い儲かる！！」と仮想通貨界隈では話題となっており、プラストークンに乗り遅れていた人が違う案件を血眼になって探す「仮想通貨ウォレット戦国時代」という状況でした（まぁ全部潰れるんですけどね…）
異常なレベルの報酬がでるウォレットが多く生まれている中、YOUBANKは比較的安定的な報酬となる構造となっており、中国などでは実生活の中でもウォレットが使用できるなどから、当時の私は「へぇいいじゃん」と投資を始めてしまったのでした。

YOUBANKは当時の投資ウォレットの多くがアービトラージやらAI取引やらで利益を出す事が特徴であったのに対し、少し毛色の違う事を宣伝していました。YOUBANKは「カンボジアの都市開発・不動産・カジノ娯楽・金鉱山採掘へ投資を行い、そこで得た利益を還元する」という、今聞くと「モロ詐欺じゃん！」という展望を大々的に打ち出していたのです。ただ全く新しいものというのは、どうしても魅力的に見えてしまうもので、多くの人は「すげぇ！」となってしまったんですね…。

上記は当時公表されていた、将来の展望（ロードマップ）ですが、YOUBANKが出金停止となったのは2019年11月となりますので、上記の内容は当然のことながら一つも実現されていない夢物語となっています。無駄に超長期的な夢を語りだす案件は大抵詐欺になりますね…ほんとに。

2.YOUBANKの特徴は？

具体的にどのくらい利益がでるものであったのかを見ていきましょう。
基本的な構造はプラストークンやPGAと同様であり、ビットコイン等の仮想通貨をウォレットに送金するだけで、後は毎日報酬としてオリジナルコイン（YOUBANKはYBTという名前のコインでした）をゲットできるものでした。

月利は6％～20％とまぁまぁ高額

当時は最低10％近くの月利となる詐欺ウォレットがパカパカ生まれていたので、その中では控えめの報酬であったのではないでしょうか。報酬で得られるYBTコインも、他の案件に比べて値上がりペースが抑え気味にコントロールされており、「安心安定な案件ですよー」アピールが凄かったですね。
しかし、例に漏れず多額の報酬となる「紹介報酬制度」は存在しており、

紹介した人が得られる毎日の報酬とまったくの同額が得られるという、破格の制度に加え、2人以上紹介すると、紹介元となる親が得る報酬の一部もゲットできる画期的な紹介報酬プランを打ち出していました。
自分で複数のアカウントを作成し、自分で自分を紹介する組み立てをすることで、紹介者がいなくても報酬が得る事ができた為、当時の私も４つ程アカウントを作成一つ一つに○○万円程資金をぶっこんでおりました…。

3.やっぱり来る突然の幕切れ！

中国を中心に盛り上がりは最高潮を見せ、Alipayやwechat払いにも対応を始め実生活の中でも活躍をし始める中、YOUBANKは急転直下の転落をし始めます。まずアナウンスされたのは

「2019年11月にアップグレードの為一時出金を停止します！」

こんな文面でした。どんな案件でも同じことですが、いかなる理由であれ

○○の為一時出金停止＝二度と出金しない！！

と断言しても良いほど、高い確率で潰れる時の常套句となっていますが、例に漏れずYOUBANKもそのアナウンス後2度と出金がされる事はありませんでした…。
当時の私は始めて1か月程度しか経っておらず、出金していた金額は僅か1万円…。数十万円投資して僅か1万円……(つд⊂)ｴｰﾝ
今回の件では特に「始めた時期が遅すぎた！」に尽きますね。仮想通貨投資案件はとにかく潰れやすいので、もし参加するのであれば「可能な限り最初から参加する」事が大事ですね。
ちなみに、例に漏れず「私は詐欺でした！」なんてことはYOUBANKは宣言しません。この案件の言い訳は次のような内容でした

「中国当局の規制によってYOUBANKは潰されました。別の国で会社を興すので安心してください！皆様の資金はそちらに移してあります！」

( ﾟДﾟ)別の会社！？
そ、そうかそうか別の会社で事業を継続してくれるんですね…それは安心だなぁ…とは勿論ならず、私は完全に諦めモードに入りましたが、念のためその後の推移を追ってみる事としたのです。

4.ここからが本番？次々生まれる詐欺ウォレット

YOUBANKが潰れた後すぐに次のウォレットが生まれました。
それがMunicsBankです。「MunicsbankはYOUBANKと別の会社のが合併した事で生まれたまったく新しいウォレットです！」とか何とか言ってましたが、「そんな事はどうでもいい、資金はちゃんと移動しているのか？出金は出来るのか？」といった疑問が当時の参加者全員の頭をめぐっておりましたが、なんと

ちゃんと投資資金全額、Municsbankに移動されておりました！

( *´艸｀)マジカー助かっちゃうのかなーこれー？
もう皆うっきうきです。さーて後は出金作業をするだけだ！…おや

出金ボタンが存在しません！

( ﾟДﾟ)どうゆうことー？

簡単な流れとしては以上です。YOUBANK参加者の資金は画面上では表示されていますが、一切の出金はできません。そんな中Municsbankは

「出金は少し待っててね、あ、でも投資サービスは始めるから、報酬が欲しかったら500＄ちゃんと支払ってね(^_-)-☆」

と、中々にふざけた事を言い始めます。YOUBANKの資金を出金させずに、他のウォレットと同じような事をやり始めやがるのです。
当時のSNSを見ていると、「500＄で報酬が貰えるのなら…」と追加入金をしてしまっている方も多く見受けられました。
中には紹介報酬欲しさにYOUBANKで被害が出ている事を隠しながら「新規案件開始！今なら先行者利益で絶対儲かる！」と新しい被害者を勧誘し始める者まで現れ始めていきます。人の欲とは恐ろしいものですね…。

さて、話はまだ終わりません…。
一向に出金されないMunicsbankに文句が出まくっている最中、運営側の一部が急に「この会社はダメだ！私が新しい会社を作る！」と言い出します（もう勝手にしてくれ…）
そこで生まれたのがWinsor Masterです。ここまでくると中には名前だけでも聞いたことがある人が出てくるのではないでしょうか？
ちなみにこのウォレットも確認すると…

全額YOUBANK資産が移動されておりました！

( *´艸｀)これは助ｋ

勿論出金はできません！

( ﾟДﾟ)ﾃﾞｽﾖﾈｰ

といった状態で、このウォレットも「出金は待っててね(^_-)-☆その資金は株にして返すからね！あ、そうそうウチも投資サービス始めるから報酬欲しかったら100＄最低支払ってねﾖﾛｼｸ！」
どこまで被害を増やし続ければ気が済むのか…。
昨年の夏ごろの悲痛なコメントを見てみましょう

私は勿論、その後参加を続けてしまった彼らのお金が出金されることは結局１度もないまま消えてなくなる事となりました…ﾒﾃﾞﾀｼﾒﾃﾞﾀｼ

5.まとめ

今回の詐欺案件はいかがだったでしょうか？似たような話が貴方の前にあれば間違いなく詐欺なので要注意ですよ！
この詐欺案件から分かる大事な事は

「一度潰れた案件から生まれる救済は100％詐欺である！！」

という事です。何やらWinsor Masterの被害者を救済するヘンリーという案件も生まれているようですが…高確率で同じ結末を迎えるので資金を投入する事はしないように注意しましょう！
仮想通貨の世界に最近入った方の中には、「この案件は始まったばかりで絶対儲かるよ！」なんて言葉で勧誘される事もあるかもしれませんが、「実は潰れた案件が名前を変えて続いているだけ…」なんて事も珍しくはありませんので、お金を振り込む前に案件自体を良く調べる事を忘れずに行いましょう！この記事が少しでも皆様の役に立つことを切に祈ります。
それではまた次回の記事でお会いしましょう！！

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