見出し画像

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾弐「相場の器用貧乏」

相場格言「相場の器用貧乏」

【そうばのきようびんぼう】


<意味>

小手先を利かせて売買し目先の小幅な利益は出しても、大きな成果は期待できないということ。


<思うこと>

図1はPKSHA Technology(証券コード:3993)の株価です。

図1 PKSHA Technologyの株価

2022年1月から2023年5月下旬まで1750円から2125円で株価が上がったり、下がったりしています。すなわち、レンジ相場です。
 
このようなレンジ相場を見ると、1750円近辺で買って、2125円近辺で売ることを続ければ儲かるなという欲がでます。
 
しかし、レンジ相場が破れたときには株価は大きく動きます。図1では2023年5月下旬にレンジ相場が破れ、株価が急上昇しました。レンジ相場で何度も売買をするよりも、株価が急上昇したところで売る方が大きな利益になります。仮に、レンジ相場で同じぐらい利益を得たとしても、短期な株価の動きを注視しながら、何度も売買しなければいけないので、あまり効率が良いとはいえません。
 
しかし、一度に大きな利益を得るよりも、小さい利益を何度も得る方が非効率でもやりたくなることがあります。
 
相場に限らず、普段の生活の中でも非効率をやりたくなることがあります。


<相場格言と全然関係ない経験談>

自分は一人で電車に乗るとき、時間があれば各駅停車に乗ることがあります。急行や特急の方が早く着くのはわかっているのですが、ゆっくり電車に乗るのが好きだからです。
 
別に、鉄道マニアというわけではないので、各駅停車の電車に乗ることを目的にすることはありません。
 
ある時、京浜急行マニアの友人と京浜急行の普通列車(各駅停車)に乗ったことがあります。各駅停車に乗るのが好きな自分なので、一緒に乗ろうと意気投合しました。
 
運転席が見える車窓で立ちながら、友人が京浜急行にまつわる話をたくさんしてくれました。その中に「神奈川駅ってスリルがあって面白い」というのです。
 
電車の駅にスリルがあるのかと不思議に思いました。神奈川駅は読んで字のごとく、神奈川県にある駅です。

ただ、神奈川県という県名はあまり印象が薄く
遊ぶなら「横浜市」
初詣に行くなら「川崎市」
大仏見るなら「鎌倉市」
お城を見るなら「小田原市」
サザン聴くなら「茅ヶ崎市」
というように県名より市名の方が強い印象があります。

ましてや、神奈川県横浜市神奈川区というように神奈川なのか横浜なのかわかりにくい住所もあります。また、図2の京浜急行の神奈川駅をピックアップした路線図を見てください。


図2 京浜急行の路線図(神奈川駅周辺)

横浜駅は「普通」、「急行」、「特急」、「快速特急」が停車するのに、神奈川駅は「普通」しか停車しません。京急東神奈川駅や神奈川新町駅にも負けているところが、神奈川県という県名の弱いところです。


友人の話に戻りますが、神奈川駅のスリルとはホームがめちゃくちゃ狭いことです。写真1を見てもらうとわかりますが、ホームの中央付近に黄色い線があり、人が並んで電車を待つようなことはできません。

写真1 神奈川駅のホーム(1)

写真1の手前のホームは広い方で、向かいのホームはもっと狭いです。その一番狭いホームが写真2になります。黄色い線の内側は大人一人分しかない幅です。


写真2 神奈川駅のホーム(2)

神奈川駅で友人と一緒に降りて、一番狭いホームで次の普通列車が来るのを待ちました。その間に、2,3本通過列車が走ります。
 
京浜急行の通過列車はホームの近くだからといって、スピードを遅くすることはありません。猛スピードで通過列車が走ってくるのを狭いホームで立っている自分は本当にスリルを感じました。
 
こんな狭いホームでも事故の話は聞いたことがありません。神奈川駅は京浜急行の中でもワースト5に入るぐらい乗降人員が少ないからかもしれません。逆に誰もが怖くて、注意しながらホームを歩くので事故が起こらないのかもと思ったりします。
 
過去に何度か京浜急行の各駅停車に乗り、電車内で神奈川駅を見てきましたが、ホームがこんなに狭いとは気づきませんでした。今度は各駅を降りて、駅観察をした方が面白いかもとは思いましたが、そこまで非効率になれない気がします。


-おわり-











「おまけ」です。
今回は京浜急行ネタなので、「京浜急行スゴすぎ謎学: かなりユニークな電鉄のフツーじゃない魅力のすべて!」を紹介します。

京浜急行は神奈川駅のような個性がたくさんあり、興味深く読むことができました。鉄道マニアでもない人がちょっと読んでみる本として楽しめると思います。


-本当のおわり-

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?